本日の一品
昭和レトロな「電気こたつのコード風USBケーブル」に惹かれて速攻ポチ
2022年12月19日 00:02
昔はスマホやガジェットを買うと、嫌でもその時代やメーカーに最適化されたUSBケーブルが付属していた。最初は嬉しいが、そのうちケーブルだらけになって困ったことになった。スマホにケーブルが付属しなくなってホッとしていたけど、中国系メーカーのガジェットには、今でもmicroUSBケーブルなんかが付属していて困ることがある。
USBケーブルにはまったく困っていないのに、またしてもUSBケーブルをポチってしまった。今回購入したUSBケーブルは「スイッチ付きUSB延長ケーブル」というちょっと長い名前のついたケーブルだ。
ひとことでは言えないけれど、あえて言ってしまうなら“1mの長さのUSB延長ケーブル”の中央に電源・データ通信をオンオフできるシーソー型スイッチ”の付いたUSBケーブルだ。そのケーブルがたまたま昭和な電気こたつの電源コードに似た柄なのが何となくウケるかも……という趣のガジェットだ。
目的が延長ケーブルなので、両端のUSBプラグはUSB Type-A(オス)とUSB Type-A(メス)になっている。何となく電気こたつのコードとよく似た柄のケーブルという先入観でプラグサイズも大きいだろうと想像してしまうがなんとメス側のプラグは筆者が普段使っている短いUSB延長ケーブルよりはるかにコンパクトだった。
そして電源・データオンオフスイッチは外観上は昭和な電気こたつの電源スイッチに似ているがやはりコンパクトだ。面白いのは筆者の買った商品だけの個体差なのかもしれないが、シーソースイッチをオンにする時だけ“カチャ”と音がするがオフに倒す時はほとんど無音なのだ。これは暗闇でオンオフする時に極めて便利だ。
プラグもコンパクト、スイッチもコンパクトだったのでついでに筆者の普段使いの愛用USBケーブルである「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」と太さも比較してみた。電子ノギスで両方のUSBケーブルの直径を測ってみたところ、なんとAnkerのフレキシブルなシリコン製ケーブルは直径が約4.0mm以上もあったのに対し、電気こたつのコード風USBケーブルは約0.3mmほど細いたった3.7mmだった。これも予想に反して驚いた。
実物を触ってみると電気こたつのコード風USB延長ケーブルは一般的な堅牢な編み上げケーブルの触感だ。堅牢性は一般的なビニール製のUSBケーブルに比べて勝りそうだがシリコン製などに比べるとそれほどフレキシブルではない。また曲がり癖が付きやすいのでモバイル環境で使うモノではなさそうだ。ウケを取りやすいのでついつい持ち歩きたいのだが実はあまり向いていない。
あくまで“延長ケーブル”という位置づけなので、自宅やオフィスのデスク上で使うのが本来の使い方だ。自宅の定位置でのスマートフォンへの充電やUSB卓上家電への給電や切断。パソコンとUSB HDDやUSBメモリーの接続・切断(Windows 10&11)には向いているだろう。Facebookの友達に聞いたら“ラズパイの電源に使えそう”とか“書き込み禁止スイッチだったら更に便利だ”などの意見もあった。
筆者は長さ1mの商品を購入したが、より短い50㎝のモデルとより長い1.5mモデルも存在する。簡単にスペックをまとめておくと、USB3.0準拠で最大転送速度は5Gbps(理論値)、対応充電規格は5V/3Aとなっている。ごく普通に使うには十分なスペックだ。
筆者は購入してから多くの人に自慢してウケを取っているが、やっぱり残念なのはあくまで自宅やオフィスなどレジデントな場所での面白便利ツールだという点だ。そしてもうひとつ残念なのは、大半のデバイスにはこたつのコード調ではない当たり前すぎるUSBケーブルをつないで延長しないといけないことだ。
延長ケーブルとして発売されているので、当然と言えば当然の結果だが、ウケるこたつのコード調ケーブルの先に、ウケない普通の黒やグレーのUSB Type-Cケーブルが接続されるのは残念だ。筆者はプラグ変換アダプターをじかに接続して非こたつのコード風ケーブルを使わず、できる限りナチュラルを装っている。
ほぼ世界中のデバイスがType-Cポートで統一されるのも目の前に迫って来た昨今、そろそろ自宅やオフィスだけで使う電気こたつのコード風USB延長ケーブルではなく、モバイル環境でも普通に使える“電気こたつのコード風USBケーブル モバイルType-Cモデル”の発売を期待したい。
商品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
スイッチ付きUSB延長ケーブル 1m | ミヨシ | 1518円 |