本日の一品

リモート&ノマドワークに最適、接続方式も選べてお手頃価格な超薄型&静音マウス

 リモートワーク主体から在宅と出社を適宜織り交ぜたハイブリッドワークに移行が進んだ職場も増えてきたであろう昨今、筆者も例に漏れず週の半分ほどは出勤する日々を送っている。とはいってもすべてが旧に復するというわけでもなく、固定座席制は廃されフリーアドレス制に置き換わっていた。

 ということで仕事で使うパソコンは、ノートパソコンとなる。持ち歩けるようになった分、以前よりも増えた会議の際にはパソコンを帯同するし、退勤時に全部カバンに詰めて持ち帰ることも増えた。そういう背景の中で筆者はあれこれ「マウス」探しにいそしむようになった。

 固定席時代はトラックボールマウス派だったのだがこれは便利な反面大きくて重い。ということでまず最初はBluetoothマウスを購入した。

 しかし、便利な反面あちこちに置き忘れる事故を起こすようになった。コロンとしたデザインはポケットに入れるには少々大ぶりなのでつい置き忘れてしまうのだ。この辺はもう注意するほかないのだが……。次に、根がずぼらな筆者は「リードでつながっていれば忘れないのでは?」という発想に思い至り、有線マウスに手を出した。結果、行方不明事故は起こさなくなった。ただし今度は取り回しで面倒になった。

 1m程度のケーブルを束ねて短くして使っていたのだが束ねた部分が邪魔で邪魔で。席移動の際にはマウスをぶらぶらさせてあっちこっちにガンガンとぶつける始末。コレはあかん、と思い、大型量販店のマウスコーナーをうろうろしていたところ見つけたのが、今回ご紹介する一品だ。

 選んだ際のポイントは以下の通り。

  • 1.リーズナブル(できれば3000円以内)
    失敗しても思い切って乗り換えることにちゅうちょしないお値段でありたい。あと用途ごとに買い増しするかもしれないので安価であればその点でも助かるはず。(買い増す理由は後述)
  • 2.薄型、かつ折り畳み式
    パソコンほかとかばんに毎日入れて持ち歩く際にオーソドックスなマウスは結構かさばる。薄型マウスはその点取り回しは便利だが実際使う場合には薄いままだと手にフィットしない。適度な山形を構成できる折り畳み式がベストか。
  • 3.接続方式として2.4GHzワイヤレス方式が選べること
    Bluetoothのほうがドングル不要で便利なのだが、筆者の場合自宅で電話会議の際に使っている外部Bluetoothスピーカーが同じBluetooth方式のマウスと併用するには相性が悪く、音声がブツ切れになる。なので2.4GHzワイヤレスが望ましい。ただし、iPadやiPhone、Androidタブレットとの組み合わせも行おうと思っており、そちらはBluetooth接続が便利。なので、必要に応じて接続方式違いを選んで買い足すことができればベスト。

 そういったこともあわせて考えて、今回選んだのはサンワサプライ製の2.4GHzワイヤレス方式超薄型マウス「MA-WIR117BKN」だ。

 まず価格だが、量販各店で3000円でお釣りがくる程度で購入可能だ。ちなみにベーシックな3ボタンの本製品のほかにサイドボタンが追加された5ボタンモデルも存在するのだが筆者はシンプルなのが好みなのとちょっとだけお値段が上がるので3ボタンの本製品を選んでいる。パッケージは似通っているのでよく見て確認する必要があるだろう。

パッケージ構成は、本体、充電用ケーブル、収納用ポーチと実用的かつシンプル。

 また、この製品にはバリエーションとしてBluetoothモデル(MA-BTIR116BKN)が設定されている点もありがたい。概ね同価格帯で販売されているので両方買っても5000円ちょっとで済むのが地味にありがたい。筆者はバックアップとiPadとの組み合わせ用にBluetoothモデルも購入した。

 次に形状と重量だが、これが本製品一番の特徴だろう。胸ポケットにするっと入る、厚さ約1.8cmほどの薄さと55gという軽さ。そして「伸ばすとスイッチオフ」「折るとスイッチオン」というシンプルオペレーションが実にわかりやすく、使いやすいのだ。フリーアドレスの職場ではかばんにパソコン一式入れての出退勤はもちろん、パソコン抱えてあっちのフリースペース、こっちの会議室と席を移動する「ノマドワーク」を強いられる機会が少なくない。

 そういう時にワンアクションで「伸ばす=OFF=機能ロック」してシャツのポケットに入れる。移動先で「取り出す~折る=ON=ロック解除」で即利用再開、というのは間違いがない。おまけにポケットにしまう習慣がつけば置き忘れなどもせずに済むはずだ。

 ちなみに厚み約1.8cmというとピンとこないが、おおむね100円玉の直径より気持ち薄いくらいと思っていただければよい。この状態ではスイッチもオフだ。真ん中あたりのヒンジを軸にべきっと折るような動きで軽く畳むとそれだけでスイッチオン。折りたたんだ状態だと100円玉より少し背が大きい感じだ。

 持ち運びの際の手軽さの比較としてマイクロソフト謹製のワイヤレスマウスと並べてみた。高さはというか厚みとカーブ具合はさすがによく手にフィットはするもののシャツの胸ポケットに入れるにはいささか大きすぎた。

 その点今回紹介の「MA-WIR117BKN」もそれなりに手になじみやすそうなカーブを描いている。大きさは大体同じくらいだが厚みの差は顕著に出ている。

 ちなみに反応速度だが、ワイヤレス送受信機のドングルをUSBポートに差し込むとほぼ同時にマウスが認識される素早さがまず好印象。この辺のレスポンスの速さはさすがだ。通信距離はおおむね半径10mまで。電波干渉を引き起こす機材さえなければ左右どちらのポートにドングルを差し込んでもちょっとした会議室内くらいの距離であれば感度に影響することもないし反応も良好だ。

 なお使い終わった後にドングルはマウスの後ろ半分裏側にあるくぼみに収納する。マグネット式は小気味よくかっちりとくっつき簡単には剥がれない印象。なくすと二度と使えないので注意が必要である。

 なお本製品の軽量さには電源が電池式ではなく内蔵の充電バッテリーという点も貢献している。フル充電すると公称で約2カ月の利用が可能。使ってみてそこまでではないにせよ1カ月ほどはあまり電池を意識せずに使える。ただし、充電ポートの形状が、MicroUSB Type-B端子というのが少々玉に瑕だ。

 手元のUSBポートがUSB Type-Cにほとんど移行している筆者にとってはケーブルの確保が少々問題になることもある。ただ、しょっちゅう必要にはならないので、その点ではまあ運用で回避できるだろう。ほぼ前触れなしでいきなりバッテリー切れを起こすという悪い癖もあるが、充電しながら使える柔軟性も持ち合わせているのでそういった意味では何とかできてしまうものでもある。

製品名発売元実売価格
MA-WIR117BKNサンワサプライ1964円
Amazonで購入