本日の一品
SHUREのアダプターで10年前に買ったイヤホンをワイヤレス化した
2022年3月24日 00:00
長らく有線イヤホンを使っていた筆者だが、ついにワイヤレスイヤホンを購入してしまった。
購入したのはSHUREが発売している「RMCE-TW2」。イヤホンと言っておきながらなんだが、筆者が購入したのは通常のイヤホンを完全ワイヤレスイヤホンにジョブチェンジさせるアダプターだ。
筆者の場合、手持ちの「SHURE SE215」というたしか10年くらい前に買ったイヤホンを接続して使っている。イヤホン部分もセットの商品も発売されているので、イヤホンごと欲しい人はそちらを購入すると良い。
MMCXとよばれる汎用規格に対応したイヤホンであれば、このアダプターに装着してワイヤレスイヤホンとして使えるようになる。ただ、SHURE製のイヤホンの特長でもある“シュア掛け”と呼ばれるスタイルを前提としているので、一般的なタイプのイヤホンでは使えないかもしれない。
前述のようにシュア掛けスタイルであることから、完全ワイヤレスイヤホンにありがちな「耳から落ちそう」という不安を解消できているのがメリットのひとつだ。装着してヘッドバンキングしても外れることはなかったのでまあ大丈夫だろう。
音量や曲送りといった操作は、本体の丸い部分に仕込まれているボタンで行う。何回押しでどの操作にするかは、専用アプリで柔軟に設定できるため使いやすい。タッチセンサーではなく物理的にクリック感のあるボタンでの操作だが、どちらが良いかは好みによりそうだ。
ノイズキャンセリングは搭載されないが、もともとシュア製のイヤホンが高い遮音性を持っているのであまり気にならない。外部音取り込みモードは搭載されているので、装着したままでも会話は可能だ。
前モデルである「RMCE-TW1」からの新機能として、音楽の再生を停止した際に自動的に外部音取り込みを有効にできるようになっているという。いちいち自分でボタン操作をしなくてよいため便利だ。そのほか、IPX4相当の防滴性能を持ち、通話用に左右合計で4つのマイクも備えている。
手持ちの有線イヤホンを完全ワイヤレス化できるので、すでにSHURE製のイヤホンなどを持っているという人にはマッチした製品だろう。デメリットを挙げるならば、マルチポイント接続に非対応な点と、付属の専用充電ケースがそこそこ大きいというところ。
また、シュア掛けによりたしかに落ちにくいというメリットがあるものの、昨今の情勢ではマスクとの干渉が結構気になる。イヤホンとマスク、どちらを先に装着したかを忘れていると、どちらかを外したときにそこそこ不快な体験をすることになるのだ。
このように少々気になる点はあるものの、安物にありがちな接続の不安定さは皆無だし、老舗のオーディオメーカーらしくイコライザーの機能なんかも搭載しているあたり、至れり尽くせりというところ。ワイヤレス化という近代化改修を経たSE215とは、これからも末永く付き合っていきたい。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
RMCE-TW2 | SHURE | 2万2700円 |