本日の一品

薄型ながら多機能、ジオメトリーデザインが面白いBluetoothマウス

 薄型のマウスは、かねてよりマウスのジャンルのひとつとして広く認知されている。バッグに入れてノートパソコンとともに持ち歩く場合、あまり背丈があるとバッグの中での収まりが悪いため、筐体がなるべくフラットなマウスが、根強く支持されているというわけだ。

製品パッケージ。筆者はAmazonで購入したため型番が異なっているが、一般販路では「BSMBB530GSV」という型番になるようだ

 もっともこの薄型化というのが曲者で、ホイールが極めて使いづらくなったり、製品によってはホイール自体を排除した製品もあるほどだ。確かに薄型という条件は満たしているかもしれないが、使い勝手に影響が出るのは本末転倒だ。機能にしても、左右ボタン+ホイールという3ボタン構成に加えて、できれば2ボタン程度くらいはあるとベターだ。

見た目は特徴的なジオメトリーデザイン。一般的なデザインもラインナップされている
後方から見たところ。薄型であることがよくわかる
ホイールはチルトに非対応。回転に感触があるタイプのホイールだ

 その点、今回紹介するバッファローのBluetoothマウス「BSMBB535GSV」は、薄型ながら本体の左側面に2ボタンを備えた、いわゆる5ボタン構造を実現しており、一般的なマウスと遜色ない機能性を備えている。これならば、ふだんデスクトップで使っているマウスと同じ操作を、外出先でそのまま行える。

サイズはミドルクラス。もっとも平たいせいでフットプリントの割には大柄に感じられる
横から見たところ。高さは26mmと、一般的なマウスの半分程度だ
左側面の2ボタンはブラウザの「戻る」「進む」固定となっている

 左側面の2ボタンは、ブラウザの「戻る」と「進む」が割り当てられている。メーカーはカスタマイズのためのソフトを用意しておらず、基本的にはこのまま使うことになるが、フリーウェアの「X-Mouse Button Control」を使えば「次のタブ」「前のタブ」など任意のショートカットなどを割り当てられる。サポート外の使い方にはなるが、こうしたカスタマイズを行なって初めて、その真価を発揮する製品と言えるだろう。

非公式だが、サードパーティ製アプリによるボタンのカスタマイズにも対応する

 ユニークな機能としては、PowerPointのスライドを操作するためのプレゼンテーションモードが挙げられる。マウスを手に握った状態で、右ボタンをクリックすれば次のスライド、左ボタンをクリックすれば前のスライドへと送られる仕組みだ。このモードでは光学センサー部は無効化されるので、ポインタが動いてしまうこともない。おまけ機能にしては実用性は高く、用途によっては重宝するだろう。

裏面。上部の電源ボタンを右にスライドさせるとプレゼンテーションモードになる
単三電池1本で駆動する。上部のカバーを外して取り付ける

 幾何学的なジオメトリーデザインがユニークな本製品だが、指先でマウスボタンの位置を把握するにあたってはむしろこの凹凸が邪魔に感じることもあるので、実用性という点ではやや微妙だ。外観がベーシックなデザインも用意されているので、本体色(ブラック/シルバー)も含めて、好みのタイプをチョイスするとよいだろう。

ノートパソコンの本体カラーに合わせて好みで選ぶとよい
ノートパソコンと同等の厚みなのでバッグに入れた時の収まりもよい
製品名発売元実売価格
BSMBB535GSVバッファロー2280円