本日の一品

仕事にもスポーツにも役立つ最新型の骨伝導ヘッドフォン「Shokz OpenRun Pro」

 最近はリモート会議の機会も多く、イヤフォンを一日の半分くらい装着しっぱなしという状況も珍しくありません。筆者は主に耳の穴に突っ込むカナル型のイヤフォンをずっと使用しています。

 昼間は会社で仕事に使い、通勤中は音楽やラジオを聴くのに使い、という酷使がたたったのか、ここのところ耳の穴の入口にズキズキと痛みを感じるようになってしまいました。

 イヤーピースをスポンジのものに変えてみるなど、だましだまし対策したものの痛みは変わらず。カナル型ではない普通のイヤフォンを使ってもちょっと痛い。

 オーバーヘッドのヘッドフォンを使うか、いっそ耳に装着しない骨伝導イヤフォンを使おうかと思い悩んでいたところ、編集部から「これを試してみませんか」とご提供を頂いたのが、今回ご紹介するShokz(ショックス)の「OpenRun Pro」です。

Shokzの骨伝導イヤフォン「OpenRun Pro」

 詳しい方なら、この社名を見てピンと来たのではないでしょうか。Shokzは高品質な骨伝導ヘッドフォンを世に送り出してきたAfterShokz(アフターショックス)がブランド名を変更をしたものだそうです。

 筆者も以前、同社の骨伝導ヘッドフォンを使用していたことがあり、本コーナーでご紹介させていただいたことがありました

 使い方はいたって簡単で、スマートフォンやPCとBluetooth経由で接続し、こめかみと耳の間くらいに振動部を装着すれば準備完了。あとは音源を再生するなどすれば、頭蓋骨を伝導して再生音を聞き取ることができます。

耳とこめかみの間くらいに振動部を装着します。装着感は非常に軽く、付けているのを忘れそうになるほど

 久々に使用してみて、驚いたのはその「音」でした。これ本当に骨伝導ヘッドフォン? と疑いたくなるくらい、ちゃんとヌケ感のある音を感じられますし、ありがちな低音の薄さも気になりません。

 もちろん同価格帯の耳に装着するヘッドフォン・イヤフォンとは比ぶべくもありません。ただ「骨伝導ヘッドフォンなら音質はこんなものだろう」という期待値を上回る性能であることは確かだと筆者は思いました。

振動部にマイク×2を備えており、リモート会議用のヘッドセットとしても利用できます

 ちなみに本製品はマイクも備えているので、リモート会議など仕事などでも活用できます。

 骨伝導イヤフォンの特徴でもある、耳を塞がず外の音が直接聞こえる状況でリモート会議をしていると、会議上の音声と外の音が混ざって不思議な気分になったりしました。バッテリーもカタログでは10時間持続するとのことなので、うっかり付けっぱなしにしていても心配ありません。

充電は専用のアダプターを用います。5分の充電で1.5時間使用できる急速充電に対応しているとのこと

 なお骨伝導ヘッドフォンの特徴というか、機構上仕方ない難点として「音漏れ」があります。

 音楽を聴いていて、演奏のディティールを細かく聴き取れるくらい音量を上げると、近くにいる人には丸わかりなくらい音漏れします。なので電車の中や静かなオフィスの中で使用するのは、あまりオススメできません。

キャリングケースが同梱。非常に軽く柔らかい本体は雑に扱うと壊してしまいそうなので、こちらに入れて保護するのが良さそうです

 やはり同製品が真価を発揮するのは、スポーツでの使用だと思います。製品名に「Run」とある通り、ランニングやジョギングをする方には、音楽などを聴きながらでも外の音がちゃんと聞こえるので安全な骨伝導イヤフォンは特にオススメです。

 IP55相当の防水防塵性能を備えているので、めちゃくちゃ汗をかいたり、雨に降られても心配ありません。筆者としても、寒いのでサボッていたランを再会するキッカケになれば良いなあ、と思っています(思っているだけ)。

製品名販売元価格
OpenRun ProShokz2万3880円