本日の一品
大型TVでレガシーなゲームを楽しむ「パックマン コネクト&プレイ」
2021年12月20日 06:00
音楽やゲーム、スポーツや趣味、誰でもある一つのモノにめちゃくちゃハマった時期はあると思う。筆者の場合、1980年代にアーケードゲームにはまったことがあった。中でも1982年に登場したXEVIOUS(ゼビウス)は別格だった。その後も世界中で発売された家庭用ゲーム機はおおよそ手に入れていたが、再びその時代のゲームにハマることはなかった。
喫茶店のゲームテーブルを除けば、ファミコンに始まり、その後もゼビウスの動作するゲーム機はほぼ全て買って遊んでいた。Gameboy MicroもPlayStation4もほぼゼビウスだけのために買っていた感覚だ。時々そんなゼビウスが恋しくなる、偏執的ゲームファンが偶然アマゾンで「パックマン コネクト&プレイ」を見つけた。
タイトルのパックマンにはそれほど惹かれなかったが、12本入っているアーケードゲームの中にゼビウスの名前を発見した筆者は、光のスピードの脊髄反射で“カートに入れる”ボタンを押していた。パックマン コネクト&プレイには12種類のゲームが入って約5000円。ゲーム一本当たり約400円の高コスパだ。
届いたパックマン コネクト&プレイは、パッケージデザインからコントローラーまで、誰が何処から見てもパックマン専用ゲーム機に見えてしまう。パックマンそっくりの黄色いコントローラーの裏蓋を指示通りに開けて単三アルカリ乾電池を入れようとして唖然とした。
リビングの大型テレビでゼビウスが遊べるという嬉しさで後先を余り考えず購入してしまったが、裏蓋を開けて黄色いビデオケーブルとモノラル音声信号の白い懐かしいケーブル2本とRCAプラグを見てしまった。パックマン コネクト&プレイはゲームコンテンツだけでなく接続ケーブルも1980年代のレガシーそのものだった。感動と失敗感が同時にやって来た。
やむなく、RCA入力→HDMI出力の変換ボックスをネットで探してみたところ、なんと驚くことに信じられないほど安い! 長く映像系の信号変換には縁も必要も無く感覚的に大きな価値感覚の誤差が生じていたようだ。購入したAV2HDMI変換ボックスは、ゼビウスのためなら悩む必要もないたったの1299円だった。
早速、買ってから3日ほど全く稼働していなかったパックマン コネクト&プレイの2本のRCAプラグをAV2HDMI変換ボックスのINPUT側に差し込む。反対側のOUTPUTには、前もってテレビの裏側から引き出していたHDMIケーブルを接続した。
早速、パックマン コネクト&プレイの電源ボタンを入れたところ、リビングの大型テレビ画面に懐かしいゲームが全部で12本並んだセレクト画面が表示された。懐かしい黄色いナムコゲームコントローラーを操作して、早速、待望のゼビウスを起動してみた。すぐにゼビウスフォントのスコアボードとXEVIOUSのタイトルが感動的に現れた。
喫茶店の懐かしい縦長のディスプレイではなく、4:3のアナログテレビ風画面だが、ソファに座ってゼビウスを実質43インチクラスの大画面で遊べるようになった。パックマン コネクト&プレイとAV2HDMI変換ボックスの両方で約6200円は大正解だった。
ゼビウスだけをえこひいきしてしまったが、前述したようにパックマン コネクト&プレイ本体ROMにはアーケードゲームの雄が詰まっている。パックマン、ギャラガ、ゼビウス、ギャラクシアン、マッピー、スーパーパックマン、ディグダグ、パックマンプラス、ボスコニアン、パック&パル、ラリーX、パックマン256の12種類だ。
我が家では筆者以上に、家族が往年の“マッピー”にどっぷりとハマっている。1980年代は現代ほど複雑で難しいゲームも見当たらなかった。メロディアスな音楽とゆっくりしたゲーム進行で心が癒される。ニューノーマル時代にピッタリだ。
全部で12本もゲームが入っているパックマン コネクト&プレイだが、ひょっとすると我が家ではゼビウスとマッピー、ギャラガ、ギャラクシアン、ディグダグ以外のタイトルを見たことがない。「パックマン」型の黄色いコントローラーが寂しそうだ。
製品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
パックマン コネクト&プレイ | 米国バンダイ | 4880円 |