本日の一品
ゲオの格安骨伝導ワイヤレスヘッドホンの実力
2021年9月29日 06:00
ゲオが税込み3000円ちょっとという価格で骨伝導ワイヤレスヘッドホンを発売するというニュースを見た瞬間、筆者は注文を完了していました。ケータイWatchをご愛読の諸兄はすでにご存知と思いますが、骨伝導ヘッドホンは頭に装着することで頭蓋骨に直接音の振動を伝える仕組みのヘッドホンです。耳をふさがず周囲の音を聞きながら音楽などを聞けるので、ランニングや自転車のお供として使用したり、ラジオを聞きながら家事をしていて奥様の呼びかけに気づかないなどの危機を未然に防ぐことができます。
筆者が知る限り、世に製品として出回っている骨伝導ヘッドホンの価格帯はだいたい2万円オーバー、安くても1万円前後はするという認識です。それが3000円という低価格で発売されるというのは衝撃でした。安いヘッドホンには目がない筆者ならずとも手が出ようというもの。というわけでさっそく実際の使用感をご紹介したいと思います。
製品名は「骨伝導ワイヤレスヘッドホン B300」。骨伝導ヘッドフォンとしては典型的なイヤーフックタイプの形状で、耳の前あたりのでっぱりにスピーカー部をくっつけて使用します。本体の重量が約44gしかないこともあって装着感は軽く、頭が締め付けられて痛くなることもありません。
カタログスペックによれば最大連続再生時間は約7時間で、IPX4防水規格にも対応しているとのこと。ランニングやサイクリングで使用して滝のように汗をかいても故障する心配はなさそうです。また本体にマイクを内蔵しているため、電話やオンラインミーティング用にも使用できるようです。再生・停止・音量調節などの操作も、スピーカー部についた丸いボタンを押下して行えて便利です。
肝心の音質はというと……これが事前の想像を越えてよく鳴るので驚きました。もちろん骨伝導という構造上、解像度の高さや高・低音の響きは期待すべくもないのですが、それでも音楽やラジオを楽しむには十分な音質だと筆者は思いました。
ただ難点はあります。かなり音漏れするのです。骨伝導ヘッドホンの構造上、音量を大きくしたときの音漏れは付き物とはいえ、本製品の場合は装着している人が付近にいると、何を聞いているのかハッキリわかる程度の音漏れがあります。ちなみに装着する位置を耳の穴の上に持ってきてみると、より音がクリアに聞こえるようになったので、これは骨伝導というより小さなスピーカーが左右にくっついていると考えたほうが良いのかもしれません。
音漏れという難点はありつつ、家の中で一人でいるときや、外を出歩いている時に使用するのであれば十分実用に耐えうるので、お値段以上の価値はあると筆者は思います。ただ、電車の中や静かなオフィスでの使用はあまりおすすめできません。筆者がランニングや自転車用に買い求めたように、実用シーンがある方にはおすすめの一品です。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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骨伝導ワイヤレスヘッドホンB300 | ゲオ | 3278円 |