本日の一品
いつでも、いつまでも見ていたい見守りカメラ「ATOM Cam 2」
2021年8月5日 06:00
外出しづらい日が続くコロナ禍にあって、空前のペットブームがやってきているらしい。ペットフード工業会の調査によれば、犬猫ともに飼育頭数は昨年比で約5%も伸びている。
何を隠そう我が家でも、昨年ペットショップから1匹、今年は知り合いから1匹、それぞれ血統書付きの仔猫と野良の母親が育児放棄した仔猫を迎えることになった。
問題は、先住猫が「深窓の令嬢」、「箱入り娘」、「温室育ち」であり、新入りが野良の仔で、何かしらの病気を持っているかもしれないこと。「先住猫に、良からぬものを伝染してしまうのではないか」という懸念が拭えないことだ。
生後1カ月未満の仔猫へ、「三種混合ワクチン」を打てるようになるまで、また血液検査のため血管から血を抜けるようになるまでの1カ月、お互いが接触しないように細心の注意を払わないといけない。
そのために、ケージを購入したのだが、先住猫が接触できない環境というのは、飼い主もアクセスしづらいものである。
そこで導入したシステムが、見守りカメラ「ATOM Cam 2」だ。
防犯カメラにもなるアイテムだが、それほど仰々しい大きさや見た目ではない。50mmの立方体の本体に、高さや角度を変えられる脚がついている、というシンプルな見た目で、重さは100gしかない。
イメージセンサーは1/2.9インチのCMOSで、解像度は1920×1080のフルHD。ナイトビジョンモードを搭載しているので、たとえば明るい環境だとなかなか寝ない乳児~幼児の寝室に設置して、危険なことになっていないかを見守るのにも適している。
また、IP67相当の防水防塵性能を備えているため、室外への設置も可能。前述のように暗がりでもはっきりとした映像を撮れるので、防犯カメラとしても使えるだろう。
ただし、外部電源で駆動するため、AC電源などが必要。モバイルバッテリーでも動作するので、「毎日、決まった時間に交換する」という方法もあるだろう。ちなみに10400mAhの容量で28時間ほど動作していた。
本体には、32GBまでのmicroSDカードを挿入できるが、動体検知したときに録画される12秒の動画がATOM techの提供するクラウドストレージに最大14日間保存される。しかも無料で。
1台につき500円/月の有料版に申し込むと、動体検知から12秒の録画→5分間の無応答という制限がなくなり、動きが止まるまで録画し続けるし、動きが止まってから次の動体検知までの間隔が5分未満であっても、録画を再開してくれる。決定的な瞬間を、逃すことなく保存できるのだ。
「ATOM Cam 2」を使うには専用アプリが必要だ。アプリから、「ATOM Cam 2」のWi-Fi接続、ライブ動画視聴、動体検知により録画された動画の視聴、ライブ視聴中に撮った静止画や動画のアルバムにアクセスできる。動物園などにある定点カメラが家にあるっっっ! というイメージだ。
動体検知の感度はかなり高く、(我が家の場合は)仔猫が少しでも動くとしっかり録画している。中には「え、これのどこが動いているの?」と思うような録画動画もあったが、よく見ると暗がりの中で餌の皿に頭を突っ込んでいるということもある。
ただ、感度が高すぎて、天気が変わったり、鳥が天窓をかすめたりすることによる明度の変化まで捉えてしまい、動体検知通知が飛んできたのでチェックしてみると何も起きていなかった、ということもしばしばあった。13日間482のログを調べてみたところ、仔猫によるもの(欲しいデータ)とそうでないものでは「11:8」という比率であった。
とはいえ、アプリを使えば感度や検出エリアの設定も可能。少し根気がいるかも知れないが、ちょうどよい感度と検出エリアの組み合わせを見つけられるだろう。
「ATOM Cam 2」は、スマートスピーカーなどとの連携もできる。
たとえば、動体検知した際に「『ATOM Cam』が動作を検知しました」と音声で知らせてくれる。ディスプレイ付きであれば、ライブ映像を表示することもできる。動体検知をすると、なぜか映像の表示が終わってしまうのが玉に瑕なのだが。
とはいえ、いつも見ていなくても仔猫の動きを感知して録画されたものを後から見返せるし、14日前までさかのぼってログを確認ついでにスマホ本体に保存できるのはありがたい。食事風景や爪とぎポールを登る様子などを定点撮影してくれるので、成長を振り返るのにも役立ちそうだ。
製品名 | 購入価格 | 販売元 |
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ATOM Cam 2 | 2500円 | ATOM tech |
【訂正】
動画の説明文の位置を修正しました。