本日の一品

ビデオ会議など普段づかいにおすすめ、3480円のワイヤレスイヤホン「realme Buds Q」

 4月に日本上陸を果たしたスマートデバイスブランド「realme」。その第1弾として発売されたワイヤレスイヤホン「realme Buds Q」を使ってみました。

発売前にメーカーから借りた端末を使用。同梱されている説明書に日本語表記がなかったが、実際に発売されるものは日本語訳が付いているとのこと

 realmeは3つのワイヤレスイヤホンを日本市場に投入しますが、realme Buds Qは、その中で最も安く、価格は3480円。

4月15日にrealme Buds Q(3480円)とrealme Buds Air Pro(1万3800円)を発売。5月以降にrealme Buds Wireless Pro(9980円)を発売予定。Buds Q以外の2モデルはノイズキャンセリング機能を搭載している。

 realme Buds Qの最大のセールスポイントは、エルメスのデザインも手かげたジョゼ・レヴィ氏のデザイン。と聞くと、優れたデザインと思わざるを得ないプレッシャーを感じますが、筆者の率直な感想を言うと、価格相応という印象。川辺の小石をモチーフにしたというコンパクトで丸い充電ケースは、プラスチックのチープな質感。著名なデザイナーが手がけたという情報がないと、平凡なデザインに思ったかもしれません。

 質感以上に気になったのは、充電用のUSBポートがType-Cではなく、旧来のmicroUSBであること。いまや、ほとんどのスマホがType-Cを採用しているので、同じようにType-Cを採用してほしかったなぁと思いました。

世界的な著名なジョゼ・レヴィ氏がデザイン。カラバリはブラックとホワイトから選べる。充電ケースの重さは約28.2gで、イヤホンを収めても約35.4gという軽さ
背面にmicroUSBポートを搭載
ケースを開けた状態

 イヤホン本体も、どちらかと言えばチープな質感ではありますが、片耳が約3.6gという軽さが魅力。耳への装着感が良く、長時間装着していても気にならないように感じました。イヤーチップは3サイズが同梱されていて、自分の耳にフィットするものを選ぶことができます。

写真では見えにくいが、イヤホンの外側には「R」というrealmeのロゴが記されている
片耳が約3.5gという軽さ
耳にぴったりフィットするように装着でき、激しく動いても外れる不安はない

 筆者は、OPPO Find X2 ProとiPhone 11 Proとペアリングし、音楽ストリーミングや「Netflix」の音声をチェックしてみました。

OPPO Find X2 Proでは「YouTube Music」、iPhone 11 Proでは「Apple Music」で音質をチェック。どちらも「Netflix」の音声も聴いてみた

 Find X2 Proとのペアリングは、ケースから取り出すとスマホ側が自動で認識し、スマホの画面をタップするだけでペアリングができました。iPhoneとは、イヤホンをケースに収めた状態で、イヤホンの外側を長押ししてペアリングできました。

 イヤホンの外側にはタッチセンサーが内蔵されていて、ダブルタップで一時停止・再生、トリプルタップで次の曲にスキップします。電話を着信した場合は、ダブルタップで応答でき、長押しで終話または着信を拒否できます。ただし、タッチレスポンスはやや鈍く、ワンテンポ遅れるように感じました。

 プレスリリースには、10mmのダイナミックドライバーを搭載していることがアピールされていましたが、やはり3480円のイヤホンに過度の期待は禁物。普段、アップルのAirPods Proで音楽を聴いている筆者の耳には、音質はさほど良いとは感じられませんでした。音に厚みがなく、ボリュームを上げても、さほど迫力が感じられず……。低音の響きが弱めで、高音域ではシャカシャカする音も若干気になりました。

 ですが、「Netflix」や「YouTube」を観ている時に音声を聴くと、そんなに悪くはないかも……と思えてきました。セリフとBGMのバランスがよく、映像を見ながら聴くには適している印象。ビデオ通話やオンラインミーティングなどにも活用できそうです。

 イヤホンは最大4.5時間の音楽再生が可能で、充電ケースに入れて持ち歩くと最大20時間使えるとのこと。音質を重視する人には向きませんが、3480円としては十分な性能を備えているのは事実。コスパを最重視する人は検討する価値があるでしょう。

製品名発売元価格
realme Buds Qシンガ・ジャパン3480円

【お詫びと訂正 2021/04/22 10:02】
 記事初出時、発売元の企業名を誤って記しておりました。お詫びして訂正いたします。