本日の一品
コンパクトでテンキーレスなメカニカルキーボード、ロジクール「K835 TKLメカニカル」
2021年3月2日 06:00
新型コロナウイルスの影響もあって、自宅で使えるキーボード探しに夢中の筆者。これまで、家ごもりならば音がガチャガチャしていても問題ないと思って盛大に音がするメカニカルキーボードにしてみたり、オンラインミーティングが流行ったことで極端な静音キーボードにしてみたりと極端な振り幅のキーボード選びをしていた。
しかし、騒音はほどほどで、キータッチの質も良く、リズミカルなタイピングができるもの1本に絞りたくなってきた。予算も含めて希望に該当するもののひとつが以前使っていたロジクールの「K840メカニカル(以下、K840)」で、剛性感の高いキーボードは気に入っていた。再び同じ「K840」を買うことも検討していたところ、ロジクールから同じ系列の「K835 TKLメカニカル(以下、K835)」が登場していたことに気がついた。
実は「K840」とはスイッチユニット違いの「K845」の英語配列が海外で売られていることはわかっていた。そして、「K840」を使っているときにもテンキーがなく左右幅の狭いモデルがあればいいとも思っていたのだ。
そんなときに、ちょうどK845のテンキーなし版である「K835」が日本で日本語配列として登場したのだから、まさに要望とぴったり。買わないわけにはいかない。
K835は色が2色のほか、キーがリニアな沈み込みの「赤軸」と、明確なクリックと音がする「青軸」の2種類の合計4タイプが用意されており自由に選べる。さらに、中国ではスイッチのブランドも選べるようだが、日本ではスイッチの種類について説明なく売られている。
そして、今回、選んだのは赤軸。クリック音がしないものを狙っていたため当然の選択で、カラーはオフホワイトにした。もうひとつのグラファイトは濃い色だけに白っぽいホコリが目立つことや、暗い話題の多い今の世の中、せめて手元のキーボードくらいは明るい色にしておきたかったというのもある。
そんな選択の経緯のあと、ポチって届いて早速使ってみると、期待通りのでき。キーは剛性感があり、力に応じてリニアに沈み込んでいく。底付き時の衝撃は比較的大きめだが、底に付いたときの音もしっかり当たるという感じでガタつくようなガチャガチャという響きはなく、上質なキーという感じだ。これは、アルミニウムハウジングと多数のネジどめによる、全くたわまない剛性の強いボディであることも良い影響を与えている。
とはいえ、音が小さいかというとそうでもなく、音声チャットで相手に確かめてもらったところ、青軸の別のキーボードと大きな違いはないとのこと。やはり静音を強調したキーボードほどの静音性能はないようだ。ただ、キーを打ってる当人にとっては音の違いはよくわかる。
使っていて気付いたのは[PrtSc]など、左側最上段の3つのキーが独立していないこと。そのため、画面コピーを取るときにはFnキーと一緒に[insert]キーを押す。選択されたウインドウのコピーを取るときにはさらに[alt]キーを同時押ししなければならず、画面コピーを取る機会が多い場合は要注意だ。
そして、筆者の手元に届いた「K835」のスイッチは中国のTrantek Electronics製のTTCスイッチ。赤軸や青軸といえば「Cherry」のスイッチと思うかもしれないが、今は普及価格帯を中心にCherry互換スイッチが広く使われている。TTCスイッチ単体での耐久性は不明だが、キーボード自体は最大5,000万回の入力に耐えられるとしており、2年保証が付いていることから、少なくとも2年間はキーが壊れたとしてもメーカーで修理するなどして使い続けることができるだろう。
最後に、コンパクトなキーボードなので持ち出して使ってみた。テンキー付きキーボードを持ち運ぶのかなり難しいが、K835の355mmという幅はA4ファイルの収納力が高いカバンなら入れられるものは多い。ケーブルは1.5mと長く、しかも本体直付けなので持ち運ぶにはケーブルのまとめ方も一緒に考えなければならない。それでも、OTGアダプターとともに画面が大きめのスマートフォンと組み合わせ、屋外での文章書きなどにも対応できそう。ベンチやデスクのある公園なら、これから暖かくなる時期だけに、かなり便利に使えそうだ。
製品名 | 発売 | 購入価格 |
---|---|---|
K835 TKLメカニカル | ロジクール | 7150円 |