本日の一品
スピードシルバー軸とデザインに惹かれてニューキーボードに、タイプは速くなるのか?
2021年2月3日 06:00
もっとタッチタイプを速くしたい……とは特に思っていないのだけれど、「スピードシルバー軸」なんていう疾走感あふれるネーミングを聞いてしまっては、もう買わずにはいられない。そんなわけで、スピードシルバー軸の「Majestouch 2SS Edition Tenkeyless」というキーボードを購入したのである。思わず前置きもスピーディに終わらせてしまった!
ご存じのとおり、メカニカルキーボードにはいろいろな「軸」の種類があって、その性質は色で区別できるようになっている。青軸とか茶軸とか赤軸とかクリア軸とか。でもって、それぞれタイプしたときのキーの重さ(押下圧)やストロークの深さ、音なんかが変わってくる。ユーザーの好みや用途に合わせられるよう、選択肢がたくさん用意されているわけだ。
これまで主に使用してきたのは「黒軸」と「静音赤軸(ピンク軸)」の2種類。具体的にどんな違いがあるかというと、黒軸は押下圧が60g、ストロークは4.0mm、押下判定されるアクチュエーションポイントが2.0mm。静音赤軸は同40g、3.7mm、1.9mm、そしてスピードシルバー軸は同45g、3.4mm、1.2mmとなる。
単純にデータだけ見れば、静音赤軸と同じくらいの軽めのタッチ。ストロークとアクチュエーションポイントはかなり浅めになっている。高速に入力できそうだけれど、場合によってはミスタイプも増えそうな感じではある。実際どうなのか、タイプ速度を計測できるウェブサイトで、最近よく使っている静音赤軸のキーボードと、Majestouch 2SSを比較してみることにした。こういうのはその時の気分や体調によっても変わるので正確に比較するのは難しいのだけれど、なんとなくの傾向はつかめるはずだ。
それぞれで3回ずつチャレンジしてみた結果はご覧の通り。Majestouch 2SSは、お試しのキータイプすら一切なしに、本当にこのテストで初めて触れたこともあって感覚をつかめず。そのせいで初回はミスタイプが多くなっているけれども、少し慣れた2回目からはさっそく静音赤軸の打鍵数を超えてきた。3回目になるとさらに記録は伸びている。静音赤軸のキーボードでは伸び悩んでいるが、Majestouch 2SSだと慣れればもっと上を狙えそうだ。とりあえず、スピードシルバー軸の効果はあると言ってもいいのかもしれない。
ある程度使ってみた感触としては、静音赤軸がヌルッと静かにタイプできるのに対して、スピードシルバー軸のMajestouch 2SSはよりシャープに打ち込めるようで、黒軸のようなしっかり感もあるような気がする。静音性はもちろん劣るとはいえ、耳障りな音ではなく、思ったほどうるさくはない。アクチュエーションポイントの浅さの違いを感じ取るまではいかないけれど、静音赤軸より軽くタッチするだけで文字入力できているっぽい雰囲気はある。総じて、好みである。すごくイイ。
そして、キートップにカナの印字がないシンプルなデザインで、サイバー風、ゲーミング風なテイストもあるのに、全体としてはツートンカラーのシブくてマジメな見た目なのもイイ(光りはしない)。テンキーレスのコンパクトなサイズでありながら、無理に詰め込んでいないオーソドックスなキーレイアウトなのもうれしい。
ハードウェア的なキーカスタマイズはCtrlとCapsLockキー、FnとAppキーの入れ替えのみで、直付けケーブルが中央出しオンリーなところはちょっと残念だけれど、この性能やタイプ時のフィーリングを考えれば、実売1万5000円前後という価格はかなりお買い得なのではないだろうか(これがキーボード沼というやつか)。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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Majestouch 2SS Edition Tenkeyless | ダイヤテック | 1万5500円 |