USBポート搭載でスマホの充電も可能、車内で家電製品を使えるカーインバーター

　車のシガーソケットに、一般的な家電製品のコンセントを接続できるカーインバーターは、古くからある製品だ。最近はUSB充電が普及してきたことで、コンセントに加えてUSBポートを搭載した製品も多い。

　今回紹介するジャパンアベニューの「JA902」は、そんな車載用カーインバーターのひとつだ。本体にはコンセント2個口が搭載されており、DC12VをAC100Vへ変換して、さまざまな家電製品を車内で利用可能にするほか、Quick Charge 3.0に対応したUSB-Aポート4基が搭載されており、スマホなどのデバイスの充電もまとめて行える。

製品外観。スクエアなボディが特徴

　本体はスクエアな形状で、カー用品というよりも、デスク上で使う据置の充電器に近い雰囲気だ。上部には現在の電流電圧を表示する液晶ウィンドウが付属しており、どれだけ余裕を持って使えているかが一目でわかる。コンパクトなボディからも分かるように、容量はトータル200Wとそれほど潤沢ではないので、こうした情報を随時確認できるのはありがたい。

コンセント2個口を搭載。トータル200Wの範囲内で家電製品の充電が行える

　筆者がこれを購入したのは、具体的に何らかの家電製品を車内で使う目的があってのものではなく、災害への備えのためだ。自宅での生活が困難になり、一時的に車内で生活しなくてはならなくなった時、コンセントが利用できるのは、非常に安心感があるからだ。

　筆者自身、過去の震災でこうした状況に遭遇した経験があるので、コンセントの必要性の高さは理解している。電気ポットのような消費電力が大きい家電製品こそ使えないが、コンセントとUSBポート両方を備え、かつそれぞれのポート数が多い本製品は、こうしたいざという時の保険として非常に役立つ存在だ。

Quick Charge 3.0に対応したUSB-Aポート×4を搭載。最大7.8Aまで対応する

電源スイッチ。本体はファンを搭載しており、定期的に回転する

車のシガーソケットに接続して利用する

実際に車内で使用しているところ。ファン音の関係もあり、必要な時だけスイッチを入れて使うスタイルになる

コンセントとUSBを同時に使えるため、ちょっとした移動オフィスのようになる

上部の液晶ウィンドウには電流電圧が表示される