本日の一品

TVショッピングで速攻売り切れの電動包丁を手に入れた

 お昼ご飯を食べた後、家族と満腹でソファに座ってぼんやりとテレビを観ていたら、電動包丁を使ってシュークリームを切るデモをやっていた。スタジオの“えっ~!うそぉ~”という歓声で、速攻で、アマゾンとヨドバシ・ドット・コムを見てみたら、どちらにも在庫があったので買おうと思った。

 しかし、TVショッピングでは過去に何度も騙されたこともあったので、ちょっとネットで調べてからにしようと思い、しばらくショッピングサイトを離れた。調べてみると、個性的すぎるガジェットを何度も買ったサンコーの販売商品だった。

 自宅からでもすぐに行ける秋葉原サンコーレアモノショップもあるので買いに行こうかと思ったが、連日の暑さでやっぱりアマゾンかヨドバシ・ドット・コムで買おうと決めてサイトに戻ったら、なんと両方とも売り切れ! 滅多にテレビなんか見ない我が家だが、まだまだテレビ視聴者の購買力の大きさに驚いた。

シュークリームを綺麗に切るテレビショッピングで感動して買ってしまった

 気を取り直して、サンコーの直営オンラインショップを見たら、なんと在庫は普通にあって、なおかつ5280円の電動包丁は送料無料だったので速攻でポチった。届いた電動包丁の正式名称は、「充電式コードレス電動肉&パン切り包丁」(以降:電動包丁)というとても覚えられない長い名前の商品だった。

良く知ってるサンコーレアモノだった

 パッケージの同梱物は充電池を満載して大太りしたような黒い包丁の柄(本体)、それぞれが前後駆動して対象物を切る専用2枚組刃(ブレード:刃渡り約16㎝)、専用ACアダプターと取説の全部で4点だ。使用に先駆け、まずは専用ACアダプターを使って充電だ。

同梱品は、黒い包丁の柄(本体)、専用2枚組刃(ブレード)、専用ACアダプターと取説の全部で4点
2枚の刃は交互に前後して対象物を安定して切る
2000mAhのバッテリーの入った持ち手はかなりデカい!

 約1.5時間で本体内蔵の2000mAhリチウムイオン電池を100%充電する。充電が終われば、2枚の刃を先端のカム部分で組み合わせて、中央付近のプラスティック部分を持って、白いロックボタンを押しながら本体柄部分の先端穴から挿入し確実に固定する。

2枚の刃を組み合わせて本体に差し込んでロックを確認する
実際にカットする前に手に持って雰囲気を捕まえた方が良いだろう
電動でも女性が持つには500g超えは重すぎる感じがする
普通の包丁なら80g~150gだ

 実際に電動包丁を使って対象物を切る前に一度は手に持って動作ボタンを押して実働感覚を掴んでおこう。スペックでは本体重量が約460gほどと記載されているが、2枚の刃を取り付けた実測重量は528gもある。これは一般的な包丁の、80g~150gの3倍~6倍あるのでそれなりの覚悟はいる。まあ本体重量の重さで無理やり切る動作をすることなく自然と対象物を切り進むとも考えられる。

 さて実際の切れ具合はどうだろう。今回はテレビのように非実用的なシュークリームを切るというデモにこだわることなく、一般的にどこの家庭でも実際にありそうな例を考えて、朝からまだ行ったことの無かった高輪ゲートウェイ駅の無人コンビニやリニューアルしたJR日暮里駅のエキュートなどの見学ついでに「海老かつサンド」と「ロールケーキ」を買ってきた。これらに加えてお中元で頂いたハムの3点を電動包丁で実際に切ってみた。

まずはお中元に頂いたハムのブロックを切ってみた
ハムは簡単に切れるが、薄く切るには普通の包丁でも、電動包丁でもテクニックが必要だ

 まず最初にチャレンジしたのはお中元のハム。結論として確かに切れるが、薄く綺麗に切ろうとすると、これは普通の包丁でも、電動包丁でも、機能や機構より先に、切る人のテクニックや経験が優先することが明快に分かった。

 続いて、電動包丁の効果を垣間見たのは、海老かつサンドをより小さな一口サイズにするための2分割カットだった。もはや文字でウダウダ言うより実際に切った時の動画を見て頂ければその効果はすぐに理解できる。切った後はなかなか見事な断面だ。

続いてプリプリの海老がいっぱい入った海老かつサンドを切ってみた
3つの海老かつサンドを一口サイズに切ってみた

 それでもこれは良く研いだ普通の包丁で、カットの上手い人が切れば普通にできそうだ。最後にチャレンジしたのは柔らかいロールケーキ。弾力がありそうで圧迫には比較的弱くて切るにはなかなか面倒そうな食べ物だ。

切り口は見事な断面で、海老の落ちこぼれは全く無し

 ロールケーキを綺麗に切るにはもはや切るという動作はそれほど必要は無い。動作ボタンを押して静かに2枚の前後する刃をロールケーキの切りたい箇所の頂点に置けば、定速で前後する2枚の刃がロールケーキを切り進んで行ってくれる。断面はもちろん極めてビューティフル。内部のフルーツも生クリームもはみ出すことも無く綺麗にカットされている。

最後の難関、ソフトでふんわりしたロールケーキにも挑戦
ほとんど電動包丁をロールケーキの上に置くだけで自然に切れる感じ

 注意点は普通の包丁でもきっとそうだと思うが、ロールケーキを1枚切る度に刃先に付着した生クリームは毎回綺麗に拭き取ることが重要だ。それさえ行っていれば、最後まで綺麗に切ることは可能だ。

断面も美しくロールケーキを買うのが楽しくなる

 ハムと海老かつサンド、ロールケーキの3つを届いたばかりの電動包丁で切ってみて、基本的な包丁テクニックの上手い下手を除けば、電動包丁に向いた対象食品は、内部が積層になっていて上から押すと側面にはみ出てしまうような食べ物だと分かった。

 今回の海老かつサンドやロールケーキがそれに該当する。そこから憶測すれば、テンコ盛りの高さ自慢のハンバーガーやサンドイッチ等もきっと綺麗に切れそうだ。

ただ2枚の刃は1回切る度に、多少くっつく生クリームを拭き取った方が良いだろう

 今回、普段は家にもある食パンやフランスパンが無くテストできなかったが、でき立てでフワフワの食パンや、力を加えると表面がひび割れしそうなフランスパン等、押し切ることが無理な食材にもきっと効果は期待出来るだろう。

 充電式コードレスなので、コードのまとわり付きを気にせずに済むのは大きなメリットだが、引き換えに実測528gの重さをどう評価するかで意見の分かれる一品だ。しかし刃を当てるだけで見事に切れるロールケーキは切ってるだけでも楽しいぞ!

製品名発売元購入価格
充電式コードレス電動肉&パン切り包丁サンコー5280円