本日の一品

粉末飲料やコーンスープの溶け残りから解放! 全自動かき混ぜマグカップ「Swirl」

 ある製品の公式ページによれば、ここ数年の間に人気が再燃していたとのこと。今夏はTwitter上でもたびたびその名前を見かけるほど人気が高まっており、鉄分補給にいいからとか、発汗で失われたミネラル補給にいいから、というようなことが理由らしい。子どもの頃に慣れ親しんだあの飲み物が再ブレイクしていたとは。

 「ならば生活に積極的に取り入れたい、在宅ワークのお供にしたい」と鼻息を荒くしたものの、この成分は溶けにくいのか、割とカップの底に残ってしまいがちということを思い出した。残らないようにかき混ぜるには時間がかかる。大袋を買ったとしても、面倒くさくなって途中で飲まなくなる可能性大だ。

 そんな最中に、国内のクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」(グリーンフィンディング)で、電源不要、全自動かき混ぜマグカップ「Swirl」(スワール)のキャンペーンが目に留まったので出資してみた。

「便利に違いない!」と勢い余って2個セットのボタンを押してしまっていた
マグカップ本体、カップ蓋、ローター(予備も含めて2個)という構成

 このスワールにはスイッチのようなものがない。なぜなら、バッテリーなどの電源を必要としておらず、熱エネルギーを使ってかき混ぜるからだ。

 回転してかき混ぜるローターは、大きさといい形といい、まるでカプセル薬。このローター、マグネットをフッ素樹脂で覆ったもので、カップ内部の底にくっつくようになっている。85℃以上のお湯を注ぐと、ローターがクルクルと回り始め、水温が55℃ほどに下がったところで止まる、という仕組みだ。

マグネットが入っているため、ローター同士を近づけると写真のようにくっつく。なお、奥にはカップの底に貼り付いて落ちてこないローターが見える

 箱から出して洗った後、さっそくお湯を注いでみた。

勢いよくローターが回転し、カップ内に渦ができた。なお、「Swirl」とは英語で「渦を巻く」または「渦巻」という意味だ

 すると、2秒ほどで勢いよく回転し始めた。どのぐらいの勢いかというと、スプーンを使って混ぜるよりも早いくらいの勢いだ。

 回転することにより、白湯を短時間で飲み頃に冷ます効果もあるという。差し水をしたり、氷を入れたりすることなく、5分ほどで飲めるようになるというのはありがたい。筆者は猫舌なので、特にそう感じる。

 次に、本題のココア味の粉末飲料が溶けるかどうかを試してみた。

コップ一杯分を作るには、大さじ2杯分が必要

 残念ながら、粉体を入れるとローターの動きを阻害するらしくうんともすんとも言わない。お湯を注いだときの勢いで液体が回転するだけ、という結果に終わってしまった。

粉体がローターの初動を妨げてしまったようで、うんともすんとも言わないカップの中身

 そこで今度は、「まずお湯を注ぎ」「ローターを回転させ」「勢いよく回っているところに粉末飲料を投入」という方法を試すことに。

回っているところに粉末を投入。湯気で湿気ったスプーンを再度パッケージの大袋に差し入れなくてもいいように、あらかじめアルミホイルに規定量をセットしておいた。最近発売されたスティックタイプなら、こんな準備をしなくてもいいのだが

 すると、ローターの勢いが止まることなく回転し続け、水温が下がるまでかき混ぜ続けてくれた。

全量投入しても、勢いは弱まらなかった

回転が止まってから、溶け残りがないか調べてみたところ、そちらもクリアー。スプーンもマドラーもなしに、栄養を余すところなく飲める、ということがわかった。

回転が止まったところで、別のカップに中身を移してみた。しっかりかき混ぜられたため、スワールの底に溶け残りがないことがわかる

 温かい飲み物が欲しいなあと思っても、溶かすのに時間がかかったり、席に戻る前にかき混ぜ用に使ったスプーンを洗わないといけないのがおっくうだったりしていたが、これならお湯を注いで、粉末飲料でもコーヒーでもコーンスープでもザッと入れたらほったらかしでOK。飲める温度になった頃には、時間をかけてカップの底からしっかりかき混ぜたのと同じ状態を作り出せる。

 カップ蓋にパッキンなどがついておらず、携帯には適さないが、自宅のキッチンと仕事場、オフィスの給湯室とデスクの間の行き来であれば何の問題もない。

 これからの季節、スワールは在宅ワーク中に、身体を温めたり、ほっと一息つきたくなったりしたときのお供としてのレギュラーアイテムになりそうだ。その頃までには、もうひと手間減らすためにも、個包装の粉末飲料も買いそろえておきたい。

渦を見ているだけでも癒やされる
製品名発売元購入価格
Swirl優心(GREEN FUNDING)8250円(2個、税込)