本日の一品

ミニプロジェクター「IOCHOW IO2」を買ったら天井が巨大スクリーンになった!

手のひらに乗るミニプロジェクター IOCHOW IO2

 ひょんなことから、自前のプロジェクターを買ってしまいました。ビジネスでプレゼンテーションをするのではなく、学校で日本語の授業の練習をするためです。

 悩んだ末に、お弁当箱より小さくて、持ち運びにまったく負担がないこと、自動台形補正がついているために、三脚やプロジェクター台が不要なこと、Wi-FiとBluetoothをサポートしており、さらにスマートフォンともワイヤレスで接続。本体も内蔵バッテリーで動作するため、すっきり軽やかに使えそうということで、「IOCHOW IO2」を選択しました。

IOCHOW IO2

 IOCHOW IO2のサイズは、およそ横13.6cm×縦8cm×厚さ2cm で重さは約243g(実測値)。バイブルサイズのシステム手帳くらいの大きさです。HDMI、3.5mmオーディオ出力の端子を備えるほか、Wi-FiとBluetoothの接続が可能です。

 約5GBのハードディスクを内蔵しており、OSはAndroid。Wi-Fiも使えるので、アプリをインストールすればこれ単体で映像を楽しめます。

 実際に「設定」からNetflixやAmazon Prime、Huluといったアプリがインストールできるようになっています。設定や各種操作は、付属のリモコンのカーソルでできるので安心です。

パッケージの中。本体のほか、HDMIケーブル1本、充電ケーブル1本、変換アダプタ、ACアダプタ、リモコン、専用ポーチなどが含まれます

 スピーカーも内蔵しているのでそのままでも音声付きで映像を楽しめます。いい音で聞きたい方はBluetoothで外部スピーカーを接続してもいいでしょう。

 HDMIケーブルが1本付属するので、パソコンなどさまざまな対応機器が使えるのはもちろんですが、iPhoneなら画面ミラーリングで画面を映すことができます。Androidスマートフォンの場合も、本体の接続を「スクリーンミラーリング」というモードにすることで、アプリからキャストできます。

デスクの上から壁側のホワイトボードに投影し、Wi-Fiの設定をしているところ。リモコンでパスワードを入力できます

 iPhoneを画面ミラーリングで接続した場合の動作が少々不安定ですが、Androidスマートフォンはストレスなく動作します。

 PowerPointを使ったプレゼンテーションもスマートフォンだけでOK。バッテリーも5000mAhを内蔵しており、だいたい1時間半くらいは連続使用できるとのこと。つまりスマートフォンを使えば、まったくケーブルがない状態で利用できるということ。

側面にはフォーカスリング、電源ボタン、AUDIOやHDMI入力端子があります
音量の調節ボタン

 気になる明るさは1400ルーメン。コントラストは2,000:1、ネイティブ解像度は854×480で、最大入力解像度は1080pとのこと。

 画質はオフィスにあるような国産メーカーのプロジェクターには及びませんが、照明があっても見えますし、真っ暗な室内なら十分です。

照明をつけた部屋の中でホワイトボードに投影。画面はAmazon Prime Video

 私が主な用途として想定していた昼間の屋内でも、なんとか使える明るさでした。写真を投影して美しさを楽しむには厳しいですが、もともと昼間の屋内で蛍光灯がついた環境では、内容が見えればヨシとしていたので合格です。

 サイズや携帯しやすさ以外で特に感動したのは、投影距離、自動垂直台形補正機能、90°回転するレンズの3つ。

 奥行き60cmのデスクでも、壁に映像を投影できます。あまり近いと映像そのものも小さくなるのでプロジェクターを使っている意味がなくなりますが、狭めのスペースで利用するのに、最短距離を考えなくていいのはありがたい。

 プラス/マイナス40度の自動垂直台形補正機能もかなり優秀。瞬時とは言わないまでも、一呼吸後に自動的に補正してくれます。(ピントは最初に投影した場所から動かす場合は手動)

 90度まで回転するレンズもとても便利です。自動垂直台形補正機能が示すように、40度まで角度をつけてもOK。通常は三脚などを使わなくてもスクリーンを捉えることができるはずです。

90度真上を向くので、天井がスクリーンに早変わり

 また、90度持ち上げれば真上、つまり天井に映像を映せます。当初「そんなことしないよ」と侮っていました。しかし、自宅の天井が真っ白だったので、試しにベッドに横になりながらAmazon Prime Videoで映画を天井に映してみたところ、想像以上に快適! 真っ暗にすれば臨場感も抜群。うちで一番大きなスクリーンは天井なので、これは便利。ベッドに大の字になりながら映画……ダメになりそうな機能です。

iPhone XでケータイWatchを表示し、画面ミラーリングでIOCHOW IO2に接続。ケーブルが一切ないのでとてもスッキリ!
iPhone Xのブラウザを天井に映したところ。これを部屋を暗くしてベッド上でやると、ごろ寝シアターの完成です。ミニプロジェクターを床に直置きすれば、さらに大きく映せます。
とても細かい文字は読めませんが概ねOK
部屋を暗くしてInstagramの写真を表示してみると……
色はベタっとしてしまいますが、雰囲気は楽しめますね

 当初、授業の練習でPowerPointを使うのに、いつものバッグ1つで持ち運びやすければいいと思っていました。でも、これはもっと楽しまなくちゃソン。ハマる人の気持ちがわかってきました。同じ機能でスペック(輝度など)が上がったら、買い換えてしまいそうです!