本日の一品

直接触れずにドアノブをつかんで開けられる、国産のマルチタッチツール

 新型コロナウイルスには徹底した手洗いが有効とされているが、一般的に外出してから自宅に帰るまでの間、手が何かに触れる機会は、買い物のように製品を直接手に取る機会を除いて、それほどあるわけではない。

 あるとすれば、ドアのノブを握って開けたり、レバーを押したりといった、ドアやレバーの開け閉めにまつわる接触がほとんどだろう。こうしたケースにおいて、直接手でそれに触れるよりも衛生的に利用できるツールが、今回紹介する「マルチタッチツール」だ。

パッケージ。筆者はメーカーの直販サイトで入手した
製品本体。大型の鍵のような形状をしている。ストラップをつけることもできる
素材は一般にタフピッチ銅と呼ばれるC1100が用いられる。重量は約30gとややずっしりしている
キャッシュカードとのサイズ比較。ほぼ同等の大きさだ

 国産のこの製品、先端がフックになった、大型の鍵のような形状をしており、この先端をドアのノブを引っ掛けて開けたり、レバーを押したりできる。直接手に触れないことから、衛生的というわけだ。もちろん本製品自体にウイルスが付着する可能性はあるが、抗菌効果の高い銅でできているため、限りなく衛生的といえる。

ドアノブはこのように先端を引っ掛けて開けることができる。吊り革などもそのまま握れる

 やや微妙なのが、タッチセンサーへの対応だ。本製品の素材である銅は導電性があるため、静電容量式のタッチパネルにも使えるとされているが、実際に試した限りでは反応する確率はあまり高くなく、また激しく接触させるとキズをつけかねない。基本的に非対応と考えておいたほうが、がっかりしなくて済みそうだ。

 タッチセンサー対応だけはややミソがついたが、少しでも衛生的な日常を送りたいユーザにぴったりの製品であることに変わりはない。最近続々と発売されつつある同種製品の中でも大柄で、持ちやすいのは大きな利点だ。自分自身や家族での利用はもちろん、プレゼントなどにもお勧めしたい一品だ。

静電容量式のタッチパネルにも反応するとされているが、試した限りではやや微妙だ
製品名発売元購入価格
マルチタッチツール桂記章1980円(税込)