本日の一品
昔のThinkPad用ACアダプターをUSB PD対応にしてくれる「AnyWatt SQ」
2020年6月1日 06:00
筆者は自らも長く関わったこともあり、ThinkPadのニューラインアップが登場すると今までずっといずれかの新しい機種に買い替えてきた。ところが互換性を重要視するThinkPadでも、次期なる大きな成長や使い勝手を目指すため、時々ACアダプターのスペックやその大事なプラグの形状を変更することがあった。
昨年になって、筆者もスリムプラグを採用していた前機種を家族に譲って、新しい世代のType-C PD対応のThinkPad X390に替えた。その結果、今では使うあてのない以前のコンパクトサイズでスリムプラグ採用の「レノボ 65W トラベル ACアダプター」が余ってしまっていた。
使うあての無い不用品だが、捨てるのももったいない。
そんな矢先、偶然ネット上で米国のELECJET LLCが発売している「AnyWatt SQ」というおかしな商品を見つけた。なんとThinkPadのスリムプラグをUSB PD対応ACアダプターに変換する周辺機器ガジェットだ。
価格は2980円と変換プラグの割にはそれほど安くはないが、その着想に惹かれて即ポチってしまった。同社には、同じコンセプトで、MagSafeをUSB PDに変換する「AnyWatt MS」というのも発売しているようだ。
今回ご紹介するThinkPad用のAnyWatt SQは見ての通り、ドングル&Type-C USBケーブルの黄色いメスコネクタ部分にThinkPad ACアダプターのスリムプラグを挿入し、反対側のType-Cプラグを新しいThinkPadのType-Cポートに挿すことで、従来のThinkPad ACアダプターを継続使用できる優れモノだ。
AnyWatt SQのスペック表には、入力装置は、Lenovo AC Adapterの65Wと90Wの両モデル、出力は5V/3A,9V/3A,12V/3A,15V/3A,20V/3Aと規定されている。今回は実際にAnyWatt SQとThinkPad 65WコンパクトACアダプタを使ってThinkPad X390を充電、使用してみたが極めて快適に使用できた。幸いにもAnyWatt SQ本体が発熱することもノイズも今のところは全く無かった。
既に世の中はUSB PDの世界になって来てはいるが、本来ならゴミ箱行きの旧式のACアダプターが変態ガジェットのお陰で最前線のUSB PDの世界に返り咲くのはなかなか楽しいモノだ。
今回は自己責任の悪ノリで、筆者愛用スマホの内、USB Type-C充電ポートを搭載している幾つかのスマホにも充電してみたが極めて快調だった。AnyWatt SQは発売されたばかりの商品だが、過去の貴重な資産を新しいテクノロジー環境下でも継続使用できる優れた逸品だ。
商品 | 購入場所 | 価格 |
AnyWatt SQ | Amazon.co.jp | 2980円 |