本日の一品
サイスダウンとパワーアップを果たした新しいおにぎり型バッテリー「cheero Power Mountain mini 30000mAh」
2020年4月7日 06:00
スマートフォンのディスプレイサイズに合わせて、内蔵バッテリーの容量もアップしている。以前であれば3000mAhほどのモバイルバッテリーを持ち歩いていれば事足りたのに、最近では10000mAhのものでも心もとなく感じてしまう。
だからなのか、最近では20000mAh超のモバイルバッテリーをやたらと見かけるようになった。関心がそちらに向いているからなのかもしれないが。
普段は、携帯するためのモバイルバッテリーを物色するのだが、cheeroが少し変わった容量のモバイル(?)バッテリーを発売した。「cheero Power Mountain mini 30000mAh」だ。
その名のとおり、電力容量が30000mAhの大容量なのだが、製品名に「mini」が入っている。どこがminiなのか。
実は、cheeroでは2年ほど前に世界初のおにぎり型大容量バッテリー「cheero Power Mountain 50000mAh」を発売している。50000mAhの大容量で約100×90×100mm、約860gというサイズ感。かなり大きなおにぎりだ。
それに比べ、今回のminiでは約105×75×84mm、約602gと、感覚的にふた回りほど小さくなった。かばんの中に入れておこうという気にはならないが、デスクの上で圧倒的存在感を示していたcheero Power Mountain 50000mAhに比べ、「おお、かわいくなったなぁ」と感じられるレベルである。実を言うと、前モデルをとある編集部内で見かけたことがあったのだが、「この大きさのものは常用したくないな」と感じ、購入に踏み切れなかったのだ。
さて、cheero Power Mountain mini 30000mAhは、前モデルから2年も経っていることもあり、サイズダウンはしたが、性能は格段にアップしている。まず、入力と出力を兼ねるUSB Type-Cポートは最大45Wだったものが60Wにパワーアップした。2個口のUSB Type-Aポートは合わせて5V・4.8Aが最大と、前モデルと変わりないが、なんとワイヤレス充電機能を新たに搭載したのだ。これで4台同時に充電できる。
USB Type-Cポートの出力が最大で60Wと書いたが、4デバイスでの合計最大出力も60Wなので、ノートPCなどへ給電したいと考えている人は、ほかのデバイスを同時に充電しないほうがいいかもしれない。
そのほか、停電などの非常時やキャンプなどアウトドアでの明かり取りに便利なLEDランプや電源ボタンは健在。デジタルインジケーターで、残量を正確に把握することもできる。
便利になったなぁと感じのるは、スタンドにスマホを立て掛けておきながらワイヤレスで充電できること。スマホにケーブルが挿さっていないのは、見た目がスッキリするだけでなく、万が一電話がかかってきたときでも手に取りやすい。もちろん、長時間の動画を見やすくなるし、平置きでは見逃していたような通知でも、立て掛けておけば見逃すことを格段に減らせる。これで「いつ連絡しても、返事が遅い」というクレームを減らせるはず。多分。
防滴カバーが付属しているのもありがたい。キッチンなど、「もしかしたら水しぶきが飛び散るかも!?」というような場所で使いたいときでも安心できるからだ。カバーを着けていれば、水をわざとバシャバシャとかけない限り、ポートへの水の侵入を防いでくれる。鍋の中身をかき混ぜるだけの単調な作業をしながら動画を見るときなど重宝する。
残念なのは、パススルー充電に対応していないこととワット数が大きすぎて機内持ち込みに対応していないことくらいか。パススルー充電ができれば、普段は充電器のような使い方をしつつ、いざというときに非常用持ち出し袋に突っ込むという、「使いながら備える」ことができるのに。
とはいえ、小型化したおかげで、「家」という狭い場所で使っても違和感がなくなったし、価格もコンパクトになったので、手が出しやすくなったのは事実。昼間はデスクの上で端末の充電に活躍してもらい、夜は本体を充電する、という運用をしていれば、「使いながら備える」こともできそうだ。何よりこれからのアウトドアシーズンにも活躍しそう。
「気兼ねなく外に出られる日が待ち遠しい……」と思わずにはいられないのであった。
製品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
cheero Power Mountain mini 30000mAh | cheero | 1万1400円(税込) |