本日の一品

USB充電も可能、ACアダプタをまとめて8個も差せる欲張りな電源タップ

 電源タップを購入する時に、多くの人がやらかしがちなミスが、口の数を欲張りすぎることだ。特にACアダプタを多くつなぐ場合、隣の口との間隔が広いタップを選ばないと、差したACアダプタが左右の口をふさいでしまい、結果的に口数が少ない電源タップを買ったのと変わらなくなってしまうことも少なくない。

 前回紹介したヤザワの差し込みフリータップのように(※関連記事)、敢えて未使用の口を作ることを前提にする方法もあるが、ACアダプタを多数つなぐことが前もって分かっているならば、あらかじめ口と口の間隔が広い製品を購入したほうがよい。今回紹介するサンワサプライのスリムタップなら、幅広のACアダプタでも、左右の口に干渉せず接続できる。

製品パッケージ。コンセント口同士の間隔が64mmも空いているのが大きな特徴
常時給電することが多いACアダプタを接続するというコンセプトのためか、集中スイッチは搭載されていない

 本製品のポイントは、コンセント口が上面と側面に分かれて配置されていることだ。こうすれば、全長30cm程度でありながらACアダプタを7個、先端の口も使えば合計8個ものACアダプタを接続できてしまう。一般的に、口の間隔が広い電源タップは、口数そのものも少ないことが多いので、この仕様はありがたい。

 もうひとつ面白いのは、海外製のPC周辺機器に多い3Pプラグをそのまま差せる口を備えることだ。差込口が2Pなのに3Pを差せる理由は、ボディ側面に設けられた溝にある。ここに3Pプラグのアース端子が来るように差すことで、3P→2P変換アダプタを使うことなく、そのまま3Pプラグが差せるのだ。ちょっとしたアイデア仕様と言える。

 さらに根元近くには、2基のUSBポートが搭載されている。両方合わせて3.4Aまでの電流を流すことができるので、ひとつはスマホ、もうひとつはタブレットといった具合に、手元のデバイスを効率的に充電できる。

 また裏面にはマグネットを搭載しており、スチール面に吸着させられる。さすがにACアダプタ8個を挿したまま垂直面にガッチリと固定するのは無理だが、抜き差しのたびに引きずられにくくなるだけで、使い勝手はぐんとよくなる。ショートケーブルを使ってコンセント口を引き出すことなく、なるべく省スペースで、多数のACアダプタを接続したい人におすすめできる一品だ。

最大3.4Aの給電が可能なUSBポート×2も搭載している
底面にはマグネットも備える。タップが縦置きの状態で最大900gまでの荷重をスチール面に取り付けられる
プラグはスイング仕様。今回購入したのはケーブル2mのタイプ
製品名発売元実売価格
TAP-SLIM8U-2サンワサプライ2948円
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