本日の一品

モバイルバッテリーにもなる充電式カイロ「AOKEYハンドウォーマー」

 年が明けて令和二年の東京の冬は比較的暖かく雪も無く、朝一番にワンコを連れて散歩に行くときもハンドウォーマー(カイロ)のお世話になることは無かったが、さすがに1月も中旬以降になってくると本格的な寒波が押し寄せてきて手袋だけでは厳しい日がやってきた。

 早速、自宅にかなり前からあるエネループのハンドウォーマーと3年ほど前に秋葉原バックストリートで買ったノーブランドのUSBモバイルバッテリーにもなるハンドウォーマーを取り出して使ってみた。

暖冬の今年は、しばらくハンドウォーマー(カイロ)のお世話にはならなかったが、1月も中旬以降になると本格的な冬日もやってきて出番が増えてきた
ここ数年使い続けてきたエネループカイロ(左2つ)と秋葉原の裏通りで3年ほど前に買ったUSBモバイルバッテリーにもなる電気カイロ(右)

 しかし残念ながらエネループは経年変化なのかそれほど温かくは無く、おまけにバッテリーの持ちが短くなっていた。そしてノーブランドのモノは表面が金属の為に手袋をしているとちょうど良い温度だが、以前から素手で握ると金属的な手触りに違和感があった。適当な布地のケースがあれば良いのだが、なかなか適当なサイズのモノがない。

 そんな時に、友人のタイムラインで知った999円といった破格のハンドウォーマーを買った。購入した商品は5200mAhのUSBモバイルバッテリー兼用の「AOKEY Hand Warmer」だ。筆者の購入したモデルは少し淡いティファニーブルー。別モデルにピンクもあるようだ。

ハンドウォーマーもシャレたパッケージで販売されるようになってきた
パッケージを開けた瞬間、最初に思ったのは「マウスか!?」
パッケージ内には、本体、充電・給電用のUSB Type-Cケーブルとポシェット、そして日本語表記もある取説が入っている

 同梱品はハンドウォーマー本体と同系色の専用ポシェット、充電・給電ケーブル、取説の4点だ。ハンドウォーマー本体は薄手のラバー系の素材でおおわれていて、手のひらでニギニギしてもべとつかず、また面倒であれば専用のポシェットを使わなくても良さそうな雰囲気だ。

 実際に手のひらで握ってみるとその柔らかな感触は理解できる。初めて触れた時からやけに手に馴染むと感じたのはマウスに極めて似たサイズ、形状だからかもしれない。

デスク上にごく自然に置いてもマウスの感じがする。本当にマウス機能を盛り込まなかったのは英断だ
手に持った感じも快適サイズ。LEDが赤く4個点灯しているのは、ハンドウォーマーとして最高温度を出している状態だ
もちろんPSE(電気用品安全法)もクリアしている

 AOKEYハンドウォーマーを筆者が以前から使っている2種類のハンドウォーマーと比べてみると、エネループ版との比較ではサイズは少し大きい。同じ5200mAhの充電池の入ったノーブランド品と比べてみると、かなり武骨なイメージのある金属製品とライフスタイル商品になりきったAOKEYハンドウォーマーの差を感じてしまう。

本体サイズ的にはエネループより大きく、同じ5200mAhのバッテリーの入っている秋葉原ノーブランド品とほぼ同じ体積

 本体の充電ポートは、エネループは専用ACアダプターと専用プラグ、ノーブランドはmicroUSBポート、そしてAOKEYハンドウォーマーはなんとUSB Type-Cポートだ。昨今、我が家では全てのスマホがUSB Type-Cとなり、たまに面白いガジェットを見つけてもmicroUSBポートだったりすると購入をためらうことが多くなってきた。たかがハンドウォーマーだがUSB Type-Cポートを採用したことには拍手を送りたい。

時代の趨勢ではあるが、USB Type-Cポートを備えたAOKEYハンドウォーマーには喝采を送りたい

 操作も極めて簡単だ。バッテリー残量は表面先端に配置された角丸四角のボタンをダブルクリックすれば4つのLEDが残量を示してくれる。ハンドウォーマーとして使用するには、同じボタンの長押しで一つだけLEDが赤く点灯する。温度を上げたければボタンを押すたびにLEDが赤く点灯する数が増えて、最高4個のLEDが赤くなった時点でハンドウォーマーは最高温度を出すことになる。

 各段階での温度は、低温モード(35~38度)、中温モード(38~42度)、中高温モード(42~48度)、高温モード(48~55度)とかなりの高温まで出すことが出来る。少なくとも高温モードでデニムのポケットなどに入れておくと確実に低温やけどの危険があるので、温度設定やケースによる温度調整が必要だ。

上面のボタンをクイックに2度押しするとバッテリー残量が4個のLEDで表現される
同じボタンを長押しするとハンドウォーマーモードとなり最初は赤いLEDが1個点灯する低温モードになる
ボタンを押すたびに1段階ずつアップし4個の赤いLEDが点灯すると高温モードとなる

 5200mAh満充電の状態なら、最大8時間の連続発熱が可能で。筆者の場合、連続で使用するのは朝のワンコの散歩時間帯なので短いと1時間、長くても3時間くらいなので今までのところ全く問題ない。

 原稿を書いている今日の東京は雨で最高気温が7度、最低気温が2度くらいだった。LED2個点灯の中高温モード(42~48度)で午前11時頃から帰宅する16時頃まで5時間使ったが、まだバッテリーは半分以上残っている感じだった。

5V2Aの充電機能は昨今の大型バッテリーのスマホにはありがたい

 もちろん、スマホへの充電も5V2Aを問題なく供給できる。筆者のスマホ「TCL PLEX」(3820mAh)なら、バッテリー残量14%くらいから90%近く迄は充電可能だった。

 5200mAhの約半分をハンドウォーマーとして使い、残りの2600mAhをスマホへの充電に使っても、スマホの半分近くは充電出来そうだ。真冬のアイテムとしてAOKEYハンドウォーマーは必携アイテムとなりそうだ。ついさっき、筆者の購入したAmazonを見たら、まだ特別価格で販売していたので、ピンクカラーのモデルを家族用に追加発注してしまった。

商品名購入場所購入価格
AOKEY ハンドウォーマーAmazon999円