本日の一品

モバイルバッテリーにもなる安価なカナル型完全ワイヤレスイヤホン

 ここ最近、音楽のサブスクリプション(定額制)が充実したおかげなのか、音楽を聴く機会の多くなった筆者。よし音楽を聴くぞと思ったが、もともと持っているBluetoothイヤホンはどうやら調子が悪いようだ。買い換えるためAmazonでいくつか検討した結果、コスパの良さそうなカナル型完全ワイヤレスイヤホンを見つけたため、早速ポチってみた。

充電ボックスには1%刻みのバッテリー残量が表示されるほかイヤホンのバッテリー残量もメモリで表示される

 今回購入したイヤホンは、中国の製品で名前を「Air-TWS(S8)」という。ん、海外製品というと技適が心配になってしまうが、どうやら技適は通過しているようで一安心。Amazonの紹介ページには、「Bluetooth 5.1対応」「ノイズキャンセリング」「モバイルバッテリーになる」「高音質」と威勢のよい謳い文句が並んでいるが、実際はどうなのだろう。なお、価格は4980円だった。5000円を切る価格でこの性能であればかなりハイコスパだと思う。

 届いたイヤホンは灰色の箱に入っており、他には充電ボックス、替えイヤーピース、充電用USBケーブルが入っていた。

 まずはスマホとの接続だが、非常にかんたんだ。というのも、この製品は充電ボックスのフタを開くと勝手に接続を開始してくれる。接続先が無い場合には、自動的に接続待機モードとなる仕様だ。そのため、筆者がする作業といえば充電ボックスのフタを開けるという動作のみで、最初の接続のためスマホを少々操作する程度なのだ。2回め以降はフタを開くだけで自動的に接続だ。

 少々びっくりしたのが、イヤホンから流れるアナウンスが日本語であるということ。この手の製品の多くは英語アナウンスが多いような気がしていたため、少し面食らってしまった。いやはや昨今の中国製品は日本向けにしっかり作っている。

 肝心の音質はというと、残念ながら筆者の耳では細かい音の良し悪しがわからないため、そこは触れないでおく。個人的な感想となるが、高音も低音もちゃんと出ているようだ。なお、操作方法だが、左右のイヤホンをタップすることで操作できるようになっている。例えば、再生や停止であれば1回タップといった具合だ。音量操作や曲送りや戻しも左右のイヤホンを何回かタップすることで操作できる。しかしながら、3回タップすると大音量ブザー音と一緒にGoogle アシスタントが起動するのはびっくりした(iOSであればSiriが起動するようだ)。このブザー音が思いのほか大きく、「おっ!」と声が出てしまったほどだ。この音はもう少し控えめでいいかな。

 5000円未満のBluetoothイヤホンだがしっかりとノイズキャンセリングを感じることができた。線路脇というそこそこうるさい場所で利用してみたが、ちゃんとノイズを相殺してくれているようで、音楽を堪能することができた。この価格でノイズキャンセリングが搭載されているのにはビックリした。ちなみに、充電ボックスはモバイルバッテリーとしての利用も可能だ。

 容量は4000mAhで、USB出力からケーブルを接続するとスマホの充電が開始された。例えば出先などで急に充電が必要となった際には便利だろう。

充電ボックスにUSBケーブルを接続するとモバイルバッテリーとなる

 さて、ここまで褒めてきた本製品だが、気になる点もあった。まず、充電ボックスのフタがやや開けにくいところ。爪を引っ掛ける部分が小さく、ちょっと開けにくいなと思った。

 もう一つが音の遅延だ。高価格なBluetoothイヤホンであれば遅延は極力抑えてあるようだが、本製品はやや遅延が見受けられる。具体的にはリズムアクションゲーム(いわゆる音ゲー)において、おおよそ1秒未満(0.5秒ぐらい?)遅延しているようだ。そのため、音ゲーを遊ぶには適さないなと感じた。しかしながら、音ゲーといったリズムで遊ぶゲーム以外であればさほど気にならないかもしれない。こればっかりは低価格帯のイヤホンに求めるのは少々無理があるだろう。

 音ゲーで音の遅延と3タップで大音量ブザー、少々開けにくい充電ボックス以外はおおむね満足な本製品だ。

イヤホンは1つ約5gで非常にコンパクト。光沢のある面がタップできるエリアだ
充電ボックスを開ける引っかかりが小さく開けづらいと感じた
製品名メーカー販売価格
TWS-S8Delitoo4980円
Amazonで購入