本日の一品
5000円以下なのにaptX HDに対応した良コスパなワイヤレスイヤホン「TT-BH072」
2019年10月2日 06:00
Amazon.co.jpでよく目にするブランド「TaoTronics」が気になる。気にはなるのだが……失礼を承知で書くと、安すぎて質などに問題があるのではないかと警戒し、距離を置いていた。そんな折、TaoTronicsの新しいBluetoothイヤホン「TT-BH072」のニュース記事を見かけ、えいやと購入してみたのである。
そんなことを思っていたのに購入した理由は、音声コーデック「aptX HD」をサポートしているにもかかわらず、5000円以下と安価だったから。aptX HDに対応したイヤホンは値が張ることが多いなか、ここまで安いのは珍しい。また、aptX HDで音楽を聴いてみたいとは思うものの、耳のスペックがよろしくない筆者としては、そんな高いイヤホンを買っても性能を生かせる気がしなかった。本製品は、自分にとってちょうど良いポジションなのだ。なお、本製品はaptX HD以外にも、SBC/AAC/aptXをサポートしている。
イヤーピースとイヤーウイングは、それぞれS・M・Lサイズのものが付属している。筆者の場合、イヤーピースもイヤーウイングもMサイズだと圧迫感で耳が痛くなったので、Sサイズを利用している。ただ、Sサイズもベストな装着感にはならなかったので、別途イヤーピースを買っておこうと思う。
次に、実際の使用感をたしかめてみる。本製品とAndroid端末(Essential Phone)をaptX HDで接続しつつ、Spotifyの楽曲をオフライン再生したり(Spotify Premium利用時の機能)、ミュージックプレイヤーアプリを使ったりと、日常的に利用してみた。しばらくの期間使ってみたところ、音がこもったり高音が刺さったりといった、不快に思う音には出会わなかった。中高音はよく通っていて、聞いていて気持ちよい。低音は軽めで物足りなさを感じたが、めちゃくちゃ気になるというわけでもないので、バランスは良いほうだと思う。
また、aptXとaptX HDを聞き比べたが、筆者の耳では明確な差を感じられなかった……。aptX HDのほうが、混雑した場所で利用していると音飛びする頻度が高いように感じる……かも? と思うくらい。このあたりはデバイス側の性能も影響しそうなので、なんともいえない。
本製品は、イコライザー機能を内蔵している点も面白い。Normalのほか、低音を強調するBass、高音をクリアにするというTrebleの3つのモードを搭載している。リモコンの多機能ボタンと、ボリュームの「+」もしくは「-」ボタンを同時押しするたびにモードが切り替わるしくみだ。モードが3つしかない簡素な機能だが、スマホアプリで調整するよりは格段に楽なのはメリットと言えそう。
モード変更による音の変化はたしかに感じるが、筆者は聞く曲に統一性がないので、そもそもイコライザーを使うこと自体が面倒、という個人的な理由でNormalのまま使っている。
機能面では、とくに不満を感じる点はない。しかし、イヤホン部の背が高めなフォルムは自分の好みとはズレる。本製品を着けると、大きな耳栓が耳からはみ出ているように見える、気がするのだ。こういった背の高いイヤホンは増えてきているように感じるし、本体カラーが黒いおかげで、そこまで悪目立ちはしていないと思う。友人からは「違和感はあるけどダサいってほどではない」との評価をもらえてはいるが……。なお、このポイントは製品が悪いというよりは、事前にフォルムをよく確認しなかった筆者が悪い。
Bluetooth接続中、リモコン部のLEDインジケーターが青く明滅するなど、見た目に関して残念に思う部分はあるものの、音や機能は十分。また、公称で最大13時間の連続再生をうたうだけあり、バッテリー切れをあまり気にせず使えている。防水レベルはIPX5で、ちょっとした雨や汗程度に濡れても問題はなかった。
ラフに使えて安価、しかも音質もなかなか良い。通勤の相棒としても優秀だし、aptX HDの聞き心地もわかったので、買ってよかったと思える一品だった。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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TT-BH072 | Amazon.co.jp | 3679円(クーポン利用) |