本日の一品
モバイルディスプレイでも大画面!「Vinpok Split」
2019年10月3日 06:00
PC作業環境のマルチディスプレイ化が浸透して久しい。いまさらシングルディスプレイでの作業環境には戻れない、という人も多いだろう。それでもシングルディスプレイに戻らざるを得ないのが外出時だ……と、最近までは思っていたのだが、モバイルディスプレイの登場によってそれも覆されつつある。今回紹介するのも、そんな時代の変革を感じさせる一品だ。
Vinpok Splitは香港の周辺機器メーカーVinpokから発売されたモバイルディスプレイ。最近の周辺機器トレンドの御多分に漏れず、国内外のクラウドファンディングで先行発売されている。スペックとしては、対角15.6インチ、1920×1080のIPS方式ディスプレイで、重量は626g。バッテリーは非搭載だ。外観はゲーミングノートPCからディスプレイだけを取り外したような印象だ。
いまどきの製品なので、当然USB Type-Cに対応している。Type-Cでの外部ディスプレイ接続は初めての経験だったが、Surface GoとVinpok SpritをType-Cケーブル1本でつないだだけで、ディスプレイの動作電力も映像信号も供給されることに感動してしまった。頭では分かっていたものの、改めて目の当たりにすると、便利な世の中になったなあと感じ入った次第である。
また、やはり大画面化・マルチディスプレイ化はシンプルに便利だ。本体をサブディスプレイにしてブラウザで情報を参照しつつ、メインディスプレイにしたVinpok Splitの大画面で作業していると、進行した老眼への優しさを感じてしみじみとありがたい。
さらにタッチパネル操作にも対応しているので、Surface GoのようなタブレットPCでも本体と同じ操作が可能になる。ケーブルでつながっているとはいえ、大きなディスプレイを手にもって指で操作するのはなかなか面白い体験だ。
パソコン以外にも、最新のAndroidスマートフォンを外部接続したり、ニンテンドースイッチ、PS4、Xbox oneなどゲーム機のディスプレイとしても使える。mini HDMIポートも搭載されているので、ケーブルを用意すればHDMI接続も可能だ。ただし、スマートフォン接続やHDMIでの接続には別途電源を用意する必要がある。とはいえモバイルバッテリーからの給電もできるので、外出時でも問題なく使える。
来年のオリンピック開催に向け、これから都心の企業ではテレワークへの対応強化がより一層求められることと思う。自宅や外出先での作業効率向上に、有力な製品と言えるだろう。