本日の一品
スマホよりも手が冷える? 手汗軽減にも効くスマホ用ファンクーラー
2019年8月21日 06:00
筆者は安価な商品への「実は値段以上に役に立つのでは?」という希望を捨てきれない人間です。安いものはついつい買ってしまいます。そんな無謀なチャレンジ精神と、夏の訪れを理由に購入したのが、上海問屋から発売されている「吸盤固定コンパクトスマホクーラー」です。価格は880円(税抜)。
ペルチェ素子を採用したスマホ用クーラーはたいてい数千円ほどすることを考えると、本製品はとても安価だといえます。ただ、比べるまでもなく、冷却性能はペルチェ素子クーラーのほうが確実に上。本製品はどこまで健闘してくれるのか知るため、屋内と屋外でいろいろ試してみました。なお、筆者はいつもスマートフォンにケースを装着して使っているので、実態に沿うよう、基本的にはケースの上から本製品を使用しています。
まずは、28度と少し暑い室内で試してみます。本製品を使わない状態、装着した状態でTPSゲーム「PUBG MOBILE」をプレイし、スマートフォン(iPhone XR)が熱く感じるまでの時間を計ってみました。はじめに本製品を使わずにゲームを遊んでみると、15分後にはカメラ周辺部が温かくなり、30分ほどでスマートフォン全体が温まってきました。持てないほど熱い、とまではいきませんが、筆者の手はじっとり汗ばんできてしまい、十分つらい状況です。
次に本製品をスマートフォンに装着して、ゲームをプレイしてみました。すぐに気がついたのは、スマートフォンを持っているだけで、手のひらや指にも風が当たって涼しいということ! 風量は強くないですが、そよそよとした風で指や手のひらが冷やされて汗ばみにくいのです。手汗をかきやすい筆者にとって、この効果はかなりうれしいです。スマートフォンを冷やすという本来の使命も果たせているようで、1時間ほどゲームをしていても、スマートフォンに目立った温度変化は感じられませんでした。
スマートフォンのケースを着けた状態では、本製品の効果も十分に発揮できなさそうだと思い、ケースを外して本製品を取り付け、ゲームで遊んでみました。結果としては、1時間プレイしているとカメラ周辺のみが温かくなっており、ケース装着時よりも冷却効果が落ちています。冷却効果が落ちた明確な理由はわかりませんが、ケースを外したことにより、手の体温がスマートフォンに伝わりやすくなっていたのかもしれません。
次は、屋外でAR位置情報ゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」をプレイしながら試してみました。この日は、気温29度・湿度78%の蒸し暑い天気。本製品を使わないでゲームをプレイすると、1分ほどでスマートフォン背面が熱くなってしまいました。さらに15分後には液晶ディスプレイも熱く。室内で使用したときとは比較にならない熱さです。
あまりの熱さに不安を覚えながら、本製品を装着して再トライ。不安は的中し、10分後には液晶ディスプレイを含め、スマートフォン全体が熱くなってしまいました。本製品を使っていないときでも15分後には同じ状態になったことを考えると、「スマートフォンを冷やす」という効果は屋外ではあまり期待できないようです。
屋外では冷却効果が低くなってしまうため、本製品は屋内でFPSやTPS、パズルゲームなどをプレイする人におすすめです。指先の感覚が重要なスマホゲーム用のグッズとして指サックも販売されていますが、指サックだと指先しかカバーできません。本製品であれば、手のひら全体を快適に保てるので、個人的には本製品を推したくなります。
880円という価格から、効果がなくてもおかしくないと覚悟していましたが、手汗対策という予想より斜め上な効果を発揮してくれて驚きました。今回のチャレンジは自分のなかでは成功としたいですね。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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吸盤固定コンパクトスマホクーラー(金) | 上海問屋 | 880円 |