本日の一品

スマホとビデオ通話もできる画面付きスマートスピーカー

Amazon Echo Show 5

 すでにスマートスピーカーを使っている人は、時計や天気予報くらいは小さい画面でも付いていればいちいち話しかけなくてもいいと思ってる人が多いはず。筆者も画面があったら便利と思っていたので、1万円以下という触れ込みで発表された「Amazon Echo Show 5」をすぐに予約した。発売日を迎えて届いたのでさっそく設置してみた。

 スマートスピーカーを設置したことのある人ならわかるが、スマートスピーカーは自分から調べて設定したり、問いかけを工夫していかないと活用は難しい。しばらくは何をしたらよいのかわからないのだ。そして、時刻を聞いたり天気予報を聞いたりすることに終始してしまう。

入ってるのはこれだけ。説明書といっても設置方法と、セットアップとアプリが必要という注意書き程度の非常に簡単なもの
セットアップを進める
本体下部は柔らかいゴム。ACアダプターは専用品だが丸プラグのため接続しやすい
カメラは物理的なシャッターを使えるので安心

 Echo Show 5も何をしたらよいのかわかりにくいのは同じで、同梱される説明書も物理的な設置方法と電源を入れることと画面のタッチの仕方を説明するだけで、実際にどう喋ったら動いてくれるのかの例すらないものだった。

 しかし、さすが画面付き。Echo Show 5では画面下に問いかけの例を表示していて、それに沿って何かをするヒントにつながる。その例は、物事を調べさせるほか、ニュースを読ませるもの、スキルの利用を促すものなどがあり、これを見ているだけでスマートスピーカーの活用が広がっていく感じがする。使用開始直後ということもあって、画面にしたがってカラオケを歌ってみたり、動画ニュースを表示させたり、料理のレシピの表示や読み上げをしてみた。

物事の説明をさせると、モノによってはイメージ画像と音声のみの解説。これは「電球を発明した人は?」の反応
画像とテキストを表示するものもある。これは「LEDを発明した人は?」
カラオケも画面の提案に沿って使ってみた
ニュースも表示できるが、画面の上下が切れているのが惜しい
料理のレシピ表示もできる

 それでも、数日たつと落ち着いてしまう。そこで、購入目的のひとつでもあったスマートスピーカーとスマートフォンのビデオ通話に挑戦した。

 スマートフォン1台との通話なら、Echo Show 5を設定したAmazonのアカウントでAlexaアプリにログインしたスマートフォンとの通話は可能だ。しかし、スマートフォンが複数になったり、家族以外の関係者と通話したいとなると少し面倒となる。

通話を発信中
ビデオ通話状態。Echo Show 5側は横画面、相手先は縦画面になっている
Echo Show 5からのビデオ通話を受信したスマートフォン側の画面
ビデオ通話状態のスマートフォン側の画面。通話を終了するときは画面タッチでオンフックボタンなどが出現する

 これのやり方も詳細な説明書があるわけでもなく、Amazonにもごく簡単なヘルプしかないので自力で解決しなればならないのだが、すでにEcho Spotで同じことを試した人の情報によれば、同じAlexaアカウントで、複数のスマートフォンを使うと呼び出しなどの際に不都合が生じることがわかった。要はスマートフォンの人数分のAlexaアカウントを作って登録することが必要となる。

 そして、通話相手は連絡先をAlexaアプリで共有していれば簡単に登録できるが、連絡先を共有しない場合でも手動で電話番号を登録していくことで通話が可能になる。音声による指示で通話ができるのは便利で、登録した名前に対して「××さんに通話」とすれば発信できた。

 また、最近対応したAmazon Echoの呼びかけの機能も便利。家にいるスマートフォンを持たない相手へ連絡ができるため、通話相手に制約はあるものの、まさに次世代の家電(いえでん)と言えそう。もちろんスピーカーだけのAmazon Echoや、ビデオ通話なら小さい丸画面のEcho Spotでもできることは多いのだが、まともな画面があることで確実な操作がしやすいのはEcho Show 5のメリットとなる。

 買っただけでは活用がいまひとつ進まないという人もいるスマートスピーカーだが、画面があることで活用がしやすくなる。スマートスピーカーの購入を検討しているなら、少し予算を足してでも画面付きをおすすめしたい。

製品名販売元購入価格
Echo Show 5Amazon9980円
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