本日の一品
自宅Wi-Fiを離れたところで活用できるかもしれない、USB電源で動く無線LAN中継器
2019年6月5日 06:00
無線LAN中継器は電波が届きにくい家では非常に有効な装備であることには違いがないが、自宅の場合、たまたまその必要性がなく手を出していなかった。
というのも以前は無線LANが安定して使えなくて対策を検討した時期もあったが、無線LANアクセスポイントを変更するうちになんとか使えるようになっていたのだ。特に802.11ac対応のアクセスポイントを新機種に取り替えるうちに電波の送受信も安定してきた。世代が新しければ、無線部分も刷新されているはずなので“高感度”になっているはずだからだ。
しかし、外出が気持ちいい季節になってあることを思いついた。自宅近くの公園のベンチで動画を楽しむと気持ちいいのではないか、ということだ。そうなれば“ギガ”が必要。ソフトバンクのウルトラギガモンスター+のようなほぼ無制限な回線もあるが、そのためだけに大容量プランを用意するのももったいない。
幸いにも公園の敷地の端からは家が少し見えるか見えないかのところにある。ここに中継器を置けば無線LANが使えるのではないかということに気がついた。しかし、中継器のラインナップを見渡してみるとコンセント直付けのものが多いなか、エレコムの「WTC-1167USB」は少し高価だが電源が自由だ。これを使えばウルトラギガモンスター+を継続し続けるよりもコスト安となりそうだ。
カタログやパッケージの写真はコンセントに直付けの様子が載っているが、これはUSB電源アダプターとセットした場合のいちシーン。USB電源アダプターは別売りでユーザーが用意しなければならないが、モバイルバッテリーでも利用できる。つまり、電源のないところで利用できるため、公園の端にそっと置いておけば使えそうだということになる。
入手して箱から出したらまず「WTC-1167USB」と親機をWPSまたは手動で接続設定する。そして、屋外に持ち出す前に設定で5GHz帯の周波数を100番代のものに設定する。5GHz帯は規制があり、屋外ですぐ使えるのはW56というチャンネルだけ。「WTC-1167USB」は5GHz帯の電波を止めることができないのこうするしかない。また、親機との接続も2.4GHz帯か5GHz帯でもW56にする必要がある。
それが終われば無線LANアクセスポイントを家の敷地の端に置いてみた。公園の端っこまで直線距離でおよそ20m。そこにモバイルバッテリーで駆動した中継器を置いてみた。
残念ながら快適というほどの安定した通信状態まではいかなかったが、なんとか使えるレベルになった。動画も不安定ながらもなんとか見れる。ただ、これはあくまでこれは自分の環境においての実験結果で、離れすぎていれば接続できない場合もあり、逆に安定して通信できることもあるだろう。
近所の公園まで電波を飛ばすのは少し無理があったが、自宅ではIoTデバイスも増えて以前よりも電波を届けないといけない場所が多くなり、中継器のおかげで無線LANの活用が楽になった。「WTC-1167USB」のメリットはさまざまな電源と組み合わせることができ、電源のとりにくいところでも電波状況を改善できる、と考えるとなかなかいい中継器だ。
製品名 | 販売元 | 購入時の価格 |
---|---|---|
WTC-1167US | エレコム | 5870円 |