本日の一品

元旦だし、携帯を買おう

 ふり返ること、6カ月前「元旦だし、携帯を買おう」――何を言っているか自分でもわかりませんが、ガジェットを買うときは何か理由をつけて買わないと正当化できない気がします。

 もちろん、職業柄買うことで記事ネタにもできたり、実際に取材や執筆にあたり持っていれば便利だろうというモノなわけで、買うことにそれなりに正当な理由はあるのですが、「持っているものと被りそうなもの」を買うには少々強引な理由が必要なのです。

 そんな強引な理由で2019年の元旦に購入したのは「OPPO R17 Pro」。OPPO自体は5年ほど前、秋葉原で携帯を売っていた頃にお客様が「これから大注目のメーカーですよ!」と海外から輸入したものを見せてもらうなど知っていたメーカーでしたが、日本国内にはだいぶ遅れて2018年始めにやっと上陸。

 「さすがに今からシェア、認知を得ていくのは厳しいだろう」と、OPPOにはだいぶ失礼なことを思っていたのですが、次々に新機種を国内にも投入してくるその勢いに圧倒され「どれか買っておかないと」と考えたのです。

 OPPOが国内で展開するモデルは下は2万円台から最も上は10万円超。今回購入した「OPPO R17 Pro」は上から2番目、実売で7万円前後と決して安いスマートフォンではありません。

 しかし、水滴型ノッチを備える有機ELディスプレイやTOF(Time of Flight)カメラを含むトリプルカメラ、ディスプレイ指紋認証など、2018~2019年のトレンド機能をこれでもか!と搭載しているなど、今のOPPOを知るだけでなく、今後のスマートフォンのトレンドをいち早く体感していくにあたり最適な一台だと考え選びました。

 また「ミストグラデーション」のカラーにも一目惚れ。多色グラデーションはスマートフォンのトレンドカラーではありますが、ギラギラとした光沢感のない独特の仕上げは手元のほかのスマートフォンにはないカラーだったことも、つい手にしてみたくなるキッカケに。

 有機ELを採用したディスプレイの発色もキレイです。フロントカメラの水滴型ノッチも、iPhone Xなどと比べれば小さいためそこまで気にならず、四辺のベゼルも各社の最新フラグシップほどではないものの十分に狭く、野暮ったさを感じることもありません。

 外観に惚れ惚れするのもいいですが、肝心のスペックにもフォーカスを当てると、国内では唯一「Snapdragon 710」を搭載している点も見逃せません。ベンチマークスコアだけで使い心地は語れませんが、スマホでゲームをする機会も稀な筆者にとって、メインで使っている「Galaxy Note9 SC-01L」と比較して極端に動作が遅いと感じることもないため満足しています。

 アウトカメラは1200万画素+2000万画素。さらにAR機能などに利用できる「TOF(Time of Flight)カメラ」のトリプル構成。実際に撮影に利用するのは中央の1200万画素のカメラと、複数の画角で撮影できる多眼カメラを搭載するスマホが増えている中では物足りなさも感じますが、デジタルズームで2倍までは簡単に切替ができ、そこまで劣化するといったこともありません。

 実際の写りは最近のスマホに多いこってり系ではなく、ナチュラルな写りで大変満足しています。Instagramにアップをするときは、ここにフィルターを加えれば他メーカーのようなこってりした写真にもできるので、スマホのカメラで撮れる絵はこういう絵が出る方が個人的には好きです。

 夜間や暗所での撮影も、F1.5/F2.4の絞りを自動で切り替えるオートアパチャー機能や光学式手ぶれ補正、複数の露出で撮影、合成する「A.I.ウルトラ・クリアエンジン」もあり、かなり気軽に撮影できるのも普段使いの一台として持ち歩き続けてしまう理由のひとつです。

 そしてTOFカメラ。実は購入直後は利用できず、後日アップデートで利用可能になりました。

 そのためAR機能をガッツリ試すまではいっていないのですが、新たにプリインストールされた「AR測定」は、昨年引っ越して以来、家具をなんでもDIYするようになった筆者にとってかなり便利に使える機能になっています。

 ディスプレイ指紋認証は光学式。屋外など、周囲が明るい場面では読み取りに時間がかかることもありますが、そもそも画面に指を押し当てるとロック解除されるのはなんとなく未来に生きている感じ。

 このロック解除が楽しいので、ついついR17 Proのロックを解除して、こちらで新着メールのチェックやSNSの通知のチェックをしてしまいます。

 OSはAndroid 8.1をベースにOPPOでカスタマイズをした「ColorOS 5.2」を搭載。iPhoneライクなUIに最初こそ戸惑いましたが、いざ使い始めてみるとAndroidらしい部分はちゃんと残っていますし、iPhoneに似せているおかげでスマートフォンに慣れていない人でも直感的に操作できる点は万人にオススメしやすい一台とも言えます。

 OPPOはまだまだ一般層にまで認知されているとは言えません。しかし、実際に手にして使ってみると性能や機能、ColorOSの使い勝手など満足できる部分は多々あります。

 ラインナップもエントリーモデルからフラグシップモデルまで国内でも投入されているため、分離プランや36回や48回という支払い方法で、今まで以上にスマホが買いづらいと感じたときの選択肢として、SIMフリースマートフォンの中から選ぶことも出てくるかもしれません。そのときにOPPOを選んでみると満足できるかも。個人的にはかなりオススメしたい1台です。

製品名販売元価格
R17 ProOPPO6万9880円
【AD】Amazonで購入