本日の一品

軽い運動もサクッと自動記録。家電も操作できる2万円台前半のスマートウォッチ「TicWatch S2」

TicWatch S2

 スマートウォッチは高機能になるほど値段が高くなる、と思われがちだが、バッテリー持ち(と有名ブランドかどうか)さえ気にしなければ、機能てんこ盛りなものでも手頃な価格で入手できるようになってきた。今回の「TicWatch S2」もその1つ。Wear OS採用のスマートウォッチだ。

パッケージ内容
充電用クレードルが同梱
載せるとマグネットでピタッとくっつき、充電が開始する

 TicWatch S2は、心拍センサー、モーションセンサー、GPS、Bluetooth、Wi-Fiを搭載し、MILスペック準拠の耐久性能や5気圧防水に対応する製品。Google アシスタントによる音声操作が可能で、ホームネットワーク上で連携している家電のコントロールもOK。もちろんランニング、ウォーキング、スイミングといったスポーツ・アクティビティのログ記録にも利用できるなど、充実の機能・性能を誇る。

心拍センサーなどを搭載
Google アシスタントも搭載。内蔵マイクで音声認識し、情報収集したり連携している家電を操作できたりする。スマートスピーカーに大声で話しかけることなく、小声で命令できるのがいい

 その分バッテリー持ちはスペックシート上は48時間と短めで、実使用した場合でもちょうど2日目の夜にバッテリー切れになる感じ。睡眠ログを取るような用途には使いにくい(そういった分析機能もない)のが残念なところだけれど、実売価格2万円台前半でこの機能の詰め込み具合はかなり満足度が高い。

 時計はアクティブでない(スリープ)状態でも常に簡易表示され、いつでも時刻を確認可能。腕をひねって文字盤を見る動作をすればディスプレイが自動点灯する。スマートウォッチとしてはごく一般的な仕組みだけれど、だいたいどんな姿勢からでも正しく動作を認識して即座に点灯してくれる。アルゴリズム部分もなかなか優秀のようだ。

画面は暗いがスリープ状態でも常に時計表示
その日の歩数、消費カロリー、移動距離をチェック

 そんな風にいろいろ機能があるなかでも、個人的に最も気に入った機能の1つがスポーツ・アクティビティのログ記録に関わる部分。画面タッチやボタン操作で明示的に記録をスタートさせることもできるが、テキトーにそのへんを走り出すだけでも自動でアクティビティとして検出され、記録されるようになっている。

スポーツ・アクティビティは画面から内容を選んでタッチ操作でスタート
または走り出すだけで勝手に記録が開始する

 これのおかげで、たとえばジョギングするときにわざわざ操作する必要はなく、準備体操が終わったらただ走り出せばいい。でもって運動を休止してしばらくすると自動で記録が終了。フィットネスアプリ・サービスのGoogle Fit、Runkeeper、Stravaとの連携にも対応しているので、アクティビティの記録が完了するとそれらに即座に同期される。同期された結果をスマホで眺める。ニヤニヤする。楽しい。楽しいからちょっとした移動はできるだけ走るようになる……。

専用Mobvoiアプリで活動状況の概要を表示
各種フィットネスアプリとの連携も可
Stravaに同期されたアクティビティ

 というように、いい循環ができるのがTicWatch S2の効果だ。しかしながら、わりと敏感に“自動認識”することもあるので、「こんな小走りを記録されても……」みたいに思うタイミングもないわけではない。公園で子供と軽く追いかけっこをし始めたときも運動していると認識されたりする。が、少なくとも走っていることは間違いないので、1日のアクティビティや消費カロリーがより正確に反映されるという意味ではありがたい。

 スポーツはときどきするけれど、高価なスマートウォッチが必要になるほど本気で走ったりしないライトなユーザーにも、ぜひともおすすめしたいアイテムだ。

製品名発売元実売価格
TicWatch S2Mobvoi2万2199円(税込)
【AD】Amazonで購入