余剰デバイスをまとめて充電可能な、出張や旅行向けのモバイルUSBタップ

　出張や旅行で初めて宿泊するホテルでは、コンセントの上下左右の間隔がどのくらいか、また周囲にどのような障害物があるかわからない。それゆえ、増設用の電源タップを持ち込む場合は、コンセントに直挿しするタイプよりも、本体から伸びた電源ケーブルを差し込むタイプであるほうが、「持ち込んだものの挿せなかった」という失敗が少ない。

コンセント×1基と、USBポート×3基を搭載

パッケージ。今回紹介しているホワイト以外にブラックもラインナップする

　ただし、壁面のコンセントに差し込むことがあらかじめ分かっている場合、直挿しするタイプのほうが抜き差しもしやすく、またケーブルがないことから荷物にもなりにくい。今回紹介するエレコムのモバイルUSBタップ「MOT-U05-2132WH」はまさにそのようなタイプの製品だ。

　本体には、コンセントが1基と、USBポートが3基搭載されている。つまり、すでにコンセントに何らかの電化製品が接続されていても、その間に挟み込む形で本製品を取り付け、そのまま使用を続行できるとともに、新たに最大3台のUSB充電が可能になる。コンセントの口数が少ないホテルでは、この仕様は実に重宝する。

電源プラグは真上まで回転させられる

持ち運びの際は電源プラグを収納できる

横から見たところ。厚みはそこそこある

　USBポートの総電源出力は5V/2.1Aなので、タブレットも含めてあれもこれもと接続していると、容量が足りなくなる。どちらかというと、スマホやタブレットは急速充電にも対応した別の充電器を用い、本製品は夜中に枕元近くになくても構わない機器、例えばモバイルバッテリーやデジカメ、Bluetoothイヤホンなどを、朝までかけて充電する用途のほうが向いていそうだ。

壁面のコンセントに接続したところ。ホテルの余剰コンセントを使っての機器の充電には最適だ

デスク上のコンセントでも、上下左右の障害物や隣のコンセントに干渉しなければ便利に使える

　本体はそれほど小柄ではないが、プラグは折りたたみ式なので、バッグの中ではそれほどかさばらないのもよい。絶縁キャップ採用、火災を起こしにくいユリア樹脂の採用など、廉価な電源タップよりはワンランク上の仕様ながら、実売価格は千円台半ばまで下がっており、出張・旅行の多い人におすすめできる製品だ。