本日の一品
ケーブルの整理整頓が楽しくなるオシャレな“ケーブルタイ”
2019年4月15日 06:00
読者諸兄は“ケーブルタイ”と呼ばれている整理整頓用の道具はご存知だろうか? 昔なら床下を這うコンピューター関係のケーブルや自宅の床を這うネットワークケーブルなどが無造作にバラバラになっているのをまとめるための“結束バンド”と呼ばれていたものだ。
家庭内ではほぼ無縁で、コンピュータ業界において大きな需要のあった結束バンドも、今や全世帯・全国民ネットワーク時代となり、家庭内での需要も微増傾向だ。
一般的なユーザーにとって最も親しみのあるのは、同じ結束バンドでもスマホ充電用のUSBケーブルの再利用可能な結束バンドのほうかもしれない。しかし、実は結束バンドは、小さなSOHOや家庭内での有線ネットワーク機器の拡大により、オシャレなケーブルタイよりいち早くダイソーなどの100均ストアには登場していた。
筆者宅でも、ダイソーの繰り返し使えるというふれ込みの「Repeat Cable Tie」はすでに何種類か使っている。多くの場合、結束バンドを再利用するために、絞り切ってロックしたバンドを再度緩めて引き抜くために、従来のバンド上の凹凸の出っ張りから固定用のツメを引き離すためのフックが長く飛び出している商品が多い。
しかし、実際に再利用するには爪先で小さなフックを抑えながら、同時にバンドをスムースに引き抜く作業が必要で、なかなか細かな両手作業で、少し不器用な人や、特に爪を伸ばしている女性にはほぼ不可能な作業のように思えてしまう。
まして、見栄え優先でバンドの余剰を短くカットしてしまっていたら、とても再利用は不可能だ。言ってみれば「Repeat Cable Tie」には技と運が必要なアイテムなのだ。
そんな時代にフォーカスした実務一点張りの結束バンドではない、美的観点からのオシャレなケーブルタイ(結束バンド)が登場してきた。商品はそのものズバリ「おしゃれケーブルタイ」だ。
しかし、この商品、ダイソーの「Repeat Cable Tie」が曲がりなりにも実現しようとしている“Repeat”機能の無い使い捨ての従来通りのケーブルタイだ。ただし“おしゃれ”という冠をかぶっているように、ケーブルタイの形状が従来の味気の無い結束バンドスタイルではない。
筆者の購入したのは、銀杏の葉の形をしたイエローとグリーンの2種類だが、他にもハート型や羽毛型などの色違いを含めると数種類以上あるようだ。機能的には従来の再利用不可能な結束バンドとほぼ同じだが、おしゃれケーブルタイの違いは、その末端部分に付けられた銀杏やハート、羽毛などのアクセントだ。
再利用不可能なのと、価格的に1本が50円前後するということから、家庭内での使用は余剰の電源ケーブルの結束やLANケーブルの結束整理など、見栄え上の整理整頓をおしゃれにやって、本来なら見せたくないところを見てもらいたいところに変えてしまう“出来栄え点”高揚の小物アイテムだ。
使い方はごく普通の結束バンドと同様。対象物をおしゃれケーブルタイで縛って、必要があれば余剰部分をハサミで切り取る。今のところ、再利用することが叶わないアイテムなので、結束したケーブルを再度引き伸ばしたい時には、両手で銀杏の葉の左右を持って、葉の中央に縦に彫り込まれた溝を中心にして左右に引き裂く。そうすれば、アッという間に結束バンドと同じ四角いロック部分が切り離され、結束機能の効果がなくなるしくみだ。
おしゃれケーブルタイの余剰バンド部分を切るにはハサミが必要だが、結束機能を終了させるときには、左右の手の指先で事が足るハサミいらずも特徴のようだ。筆者の武骨なパソコン部屋では、なかなかこのオシャレな結束バンドを活かせる不変的な環境がなさそうだ。
今のところ筆者は、国内外の出張の際に持参するUSBケーブルをおしゃれケーブルタイで固定して持って行っている。そして現地で使う時には惜しげもなく、おしゃれケーブルタイを引きちぎっているが、考え方によっては贅沢でも無駄使いでもないかもしれない。
再利用可能な“おしゃれケーブルタイ”の登場も時間の問題のような気がするが、さて読者諸兄は、この“おしゃれケーブルタイ”をどういう使い方でプレゼンテーションするだろうか!?
製品名 | 価格 | 購入場所 |
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おしゃれケーブルタイ | 540円 | 浜田電気(秋葉原) |