本日の一品
タイマー付きのUSBケーブル、時間で電源供給をカット!
2019年4月10日 06:00
USBは本来、周辺機器とのデータ接続に使うもので、そのついでに周辺機器にも電源を供給してあげようというものだったはず。しかし、21世紀初頭に伝説の製品「充電一直線」が登場してから給電を目的とした使い方が一気に広がり、モバイルバッテリーの登場や、多彩な電圧の給電ということに重きをおいたUSB Type-Cの時代になってしまうなど、USBは充電には欠かせないように変化している。
そんなUSBだが、モバイルバッテリーでもスマートフォンの充電でも、USBケーブルをつなぎっぱなしにしておけば、充電完了後もUSBから本体に電源が供給され続ける。仕組み的に充電完了後に無理に内蔵バッテリーに電気を押し込むことはないが、電気が漏れているようで気になる人もいるかもしれない。
そうした悩みのような不安に対応するような製品が登場した。タイマー機能があって、一定時間で電源供給を止めるUSBケーブルがミヨシの「充電オフタイマー付きUSBケーブル」だ。
調べてみると、給電に割り切ったケーブルと思いきや、意外にもデータ通信も可能となっている。データ通信ができないとUSB充電の条件をやりとりする通信ができないせいもあるのか、データ通信もサポートする。急速充電のQuick Chargeなどで使う9V給電への対応も書かれている。
早速入手してみると、見た目はUSBポート側が少し大きくなってボタンが付いてる以外はふつうのUSBケーブルを変わらない。操作はボタン1つだけだが、これを押すことで設定した時間が経過すると電源供給を止められる。
操作はシンプルで、デフォルトが3時間。ボタンをシングルクリックすると1時間増えていき、ダブルクリックで1時間減っていく。設定時間は最大9時間。ケーブルの根本に7セグメントLED表示があって残り時間が表示される。ダブルクリックを連続して表示をゼロにすれば給電は停止する。また、時間が経過して給電が終了した後、ボタンをひと押しすれば1時間だけ給電する。
制限としては、タイマー機能をオフにできないため、時間経過後は必ず給電停止となること。ずっと給電し続けることはできない。
前述のとおり、充電が終わってケーブルを挿したままで電源供給し続けても問題はないので、時間で切る意味はあまりないのかもしれない。それでも、バッテリー駆動中のノートPCからスマートフォンを充電するような場合に時間制限をするなど、電力消費を制限したい場合には有効だ。また、充電するバッテリー劣化を抑えるため満充電にせず充電を止めたいという場合にも活用できる。
一方で、USB周辺機器の接続を切断するという応用が可能だ。電源供給も停止するため、時間経過でばUSB接続の周辺機器との接続を解除することもできる。ちょっとだけ使いたいが誤操作防止のためにふだんはオフしておきたい周辺機器にも使える。ただし、USBメモリーなどストレージの場合、予期せぬ切断はデータ消失の可能性がある。そこは注意が必要だ。
また、「充電オフタイマー付きUSBケーブル」の出力先はmicroUSB。ほかにもType-Cコネクターのバージョンもあるのだが、通常のUSBポートに差し込んで使うUSB扇風機やUSBライトにはそのままでは使えない。
そこで、microUSBをUSBに変換するアダプターを用意するとさらに利用価値が広がった。USB扇風機もUSBライトも使える。小さいUSBライトを使って夜間になにかを照らしていても、時間がくればタイマーで消灯することも可能だ。また、筆者が使ったアダプターは変換名人の「USBAB-MCB」だが、その先にUSBメモリーを接続しても利用可能だった。
当面はUSBポートに変換するアダプターを使ってUSB給電をするLEDライトなどに活用できそうな「充電オフタイマー付きUSBケーブル」だが、ほかにも活用法が考えられそうだ。
製品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
充電オフタイマー付き USBケーブル STI-M10/WH | ミヨシ | 1380円 |