本日の一品

モバイル向けながら「きちんと使える」、Bluetooth4.0対応の6ボタンマウス

 エレコムの「M-BT21BB」は、モバイル向けのコンパクトなBluetooth4.0マウスだ。このサイズの製品には珍しく、6つものボタンを搭載していることが特徴だ。

ボディはプラスチック製だが、ゴールドのアクセントが高級感の醸成に一役買っている

 モバイルタイプのマウスといえば、サイズがコンパクトであることが優先され、操作性および機能性は二の次となることが多い。なかでもボタン数の少なさはかなり致命的で、どれだけコンパクトで持ち歩きやすくても、デスクトップで使っているマウスと同じ使い方ができず、徐々に利用頻度が下がっていく……というのはよくある話だ。

同社の分類上は「Sサイズ」ということで、かなり小型だ
正面。やや傾いていることがわかる
左側面。親指で押す2ボタンはサイズが大きく、またフラットなので指が痛くなりにくい
底面には解像度の切替スイッチも備える

 その点、本製品は、左手親指で操作する2つの拡張ボタンに加えて、ホイール手前にはもうひとつ拡張ボタンが用意されている。さらにホイールはチルト操作にも対応しており、そのすべてがユーティリティ上でカスタマイズできる。

 筆者が普段デスクトップで使っているマウスはゲーミング用ということもあり、かなりボタン数が多いのだが、6つのボタンに加えてチルトホイールも任意の操作に割当可能となれば、その操作性はかなりのものだ。さらに本体底面には、解像度を切り替えるボタンも用意されていたりと、ボディサイズからは考えられないほど、カスタマイズ性が高い。

単4電池×1で駆動する。想定電池使用期間は「約156日」とのことで、半年弱もつ計算だ
持ち方にかかわらず、手ですっぽり覆ってしまえるサイズだ
ユーティリティではかなり細かくキー割り当てが行える
パッケージ。今回紹介しているレッド以外にブラックとブルーがある

 ボディは小柄ながら背がそこそこ高いため、握りやすく、操作もしやすい。強いて挙げれば、本体が軽量な割にはスイッチが硬く、クリック時にブレやすいことから、画像編集などの細かい作業にはあまり向かないように感じるが、完全にデスクトップ向けマウスをリプレースするのでなければ、特に問題にはならないだろう。電池交換不要で半年弱使えるのもよい。

 筆者も使い始めて間がないため、耐久性についての判断はこれからになるが、このクラスのマウスとしてはひさびさに、満足感の高い製品に出会えた印象だ。標準価格は7千円台ながら、実売は3千円台まで下がっているのもポイントが高い。デスクトップ用のマウス並みの機能を持つ、きちんと使えるモバイル用途のBluetoothマウスを探している方にお勧めしたい。

製品名発売元実売価格
M-BT21BBエレコム3141円
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