スマホゲーマー、SNSユーザーに向いたU字型プラグのType-Cケーブル

昨今、流行のL字型ともU字型ともいわれる変形プラグを採用のUSBケーブルを買ってみた

　今回ご紹介する“U字型プラグUSBケーブル”は、従来からある90度首を振ったプラグ（当コラムではこっちをL字型ケーブルと呼ぶ）をもう90度首振りで、180度回転した”U字型プラグ”を採用したUSBケーブルだ。

　最近では人類の“コンパニオン”化してきているスマートフォン。大流行のSNSや3Dゲームのおかげで、メーカーの開発、改善努力にも関わらず、バッテリー消費は年を追ってますます増大しているようだ。

　そのため、移動中にはいつもUSBモバイルバッテリーを持ったり、自宅の寝室に居る時は長いUSBケーブルでスマホを充電しながら使ったり、デスクサイドでは常にワイヤレス給電（Qi）のプレートに置いたりする使い方が一般化してきているようだ。

　昔からバッテリー消費の大きなアプリは、動画再生、ゲーム、SNSとその相場が決まっている。そしてこれらのアプリを多用する人ほど、充電している時間や回数が長くて多いはずだ。加えてゲームユーザーは流行りのQi充電では楽しめない。

　そんなこんなで、自宅やクルマの中、新幹線車中など、AC給電の可能な環境に於いて快適な給電、充電、操作性を実現してくれる解決案のひとつとして新しいプラグスタイルのUSBケーブルが登場してきている。

U字型ケーブル以外にも様々な形状や接続方法のUSB充電ケーブルが増えてきている

U字型ケーブルが人気を集める前は、プラグの先端が90度首を振った本来のL字型ケーブル（下）が人気だった

　スマホ関連のアクセサリーとしてはUSBモバイルバッテリーと市場を二分するUSB充電ケーブルだが、スマホの誕生以来、多くのメーカーがアイデアを凝らした商品を市場に送り続けている楽しい市場だ。

　昨今よく見かけるのは、時代を先取りした“microUSB”（最古伝統的）＋“Lightning”（個性的唯我独尊）＋“Type-C”（希望的近未来）の3つのプラグ機能を1本のケーブルで提供するマルチプラグケーブル、プラグの先端だけ前述の3種類の形状を提供し本体ケーブルとはマグネットで接続するタイプのケーブル、機能や性能とは関係なくケーブル本体をナイロン糸や皮革を素材としてユニークなアクセサリー的価値を狙ったケーブルなどがある。

今回、筆者が購入したU字型プラグは2種類。左が上海問屋、右が深?のROCK

いずれのモデルもU字型プラグだが、上海問屋のモデル（右）の方がプラグとケーブルの接合部分のプロテクトがあり安心感はある。何れも強度には不安はなかった

　筆者がネット周りを徘徊して見つけたU字型プラグUSBケーブルは今のところ2種類だった。

　ひとつは秋葉原の上海問屋（ドスパラ）で、店頭購入もできる”Type-C L字型 充電ケーブル”（15㎝と1.5mの2種）。なぜか”L字”と表現しているところが筆者的には90度首振りしている従来からのケーブルと混同してしまってちょっと”登場感”の欠如が残念だ。

上海問屋のモデルは用途に応じて1.5mと15㎝から選択できる

　そしてもう一方は今のところネットでのみ購入できるROCK社の“U-shaped Metal Type C Charge & Sync”だ。いずれもターゲットのメインユーザーはスマホゲームのヘビーユーザーのようだ。

実際にU字型ケーブルで充電しながら縦型でゲームをするときはこういうイメージ

　3Dグラフィックや位置データを多用するスマホゲームではバッテリー消費が激しく、充電中もゲームを続けたいユーザも多いはず。これらのU字型プラグUSBケーブルは180度向きを変えることのできる構造がプレイ時にベストなケーブルの引き回しを実現できることが人気の理由らしい。

ストレートケーブルで充電しながら横型のゲームをすると、サイドに大きく張り出したコネクターとケーブルが手のひらにあたって極めて邪魔だ

U字型ケーブルだと、手のひらにあたる出っ張り部分が極小化されて扱いやすい

　また両手を使用することが必然の画面を横型に使用するゲームでも、180度方向転換できるU字型プラグUSBケーブルは両手での操作の邪魔にならないミニマムな存在となる。ゲームだけでなく、バッテリー消費の激しいSNSや動画再生でもその操作環境改善のメリットは同様だ。

　また”U-shaped Metal Type C Charge & Sync”は、180度方向返還したケーブルを小さな吸着板のついたケーブルホルダーでスマホの裏側に吸着できるのでケーブルが固定されさらに邪魔にならない。

ROCKのU字型ケーブルはケーブル結束シリコンゴムに吸着版が付属する

いずれのケーブルもフレキシブルなナイロン編組ケーブルがキモだ

　一方、上海問屋の15㎝ショートケーブルは薄型のUSBモバイルバッテリーでスマホに給電しながらモバイルするのに最適だ。

吸着版で180度方向変換したケーブルをスマホの裏側に吸着させるとケーブルのお邪魔度はより低くなってくれる

上海問屋の15㎝ケーブルはモバイルバッテリーとスマホを同時に持って給電・充電しながらSNSを継続するときなどにも便利だ

　いずれにせよ、U字型プラグUSBケーブルを選ぶ時のチェックポイントは、ケーブル自体がフレキシブルで勝手に形状記憶などしない”しなやか”な素材のモノを選ぶことだ。比較的、新幹線による移動が多い筆者は、上海問屋の1.5m U字型ケーブルと今のところ世界最小クラスのUSB/ACアダプターを同時に持ち歩いて活用している。