本日の一品
ゲームにもプレゼンにも便利! 小さなBluetoothゲームパッド
2018年10月31日 06:00
本誌読者の皆さんは外出しているときにゲームをやることがあるだろうか。そして、その際のハードウェアは何を使っているだろうか。今となってはスマートフォンだという人が多いのではないかと思う。
しかし、スマートフォンのタッチパネルに特化された専用ゲームはいいのだが、昔のゲームのリメイク作品を遊ぶときにはタッチパネルを仮想ゲームパッドとして使うものが多く、プレイしてみると操作性の悪さに悲しい気持ちになることも多い。
やはりハードウェアとしてのゲームパッドは偉大だなということで、Bluetooth接続のゲームパッドを購入したのだった。パソコンでゲームをする時に使いたいのはあるのだが、もう一つの用途としてプレゼンテーションをやるときのスライド操作のリモコンとして使いと考えていた。もちろんレーザーポインターが内蔵された専用リモコンがあるのは知っている。しかし、めったにない用途のために専用品を使うのはちょっと気が引けるというか、おそらく必要としたときには見つからないのがオチだろうと思ったので、共用できるものを買うことにしたのだ。
ということで購入したのは「8BitDo」というブランドの「ZERO」というとても小さいゲームパッドだ。買うために調べはじめてわかったのだが、ワイヤレスでシンプルな(平べったい)ゲームパッドの選択肢はとても少ない。しかもスマートフォンを固定して使う前提の物だったりして、ほとんど選択肢はなかった。また、製品写真でいわゆる技適マークと番号が付いていることがわかっていたのも選んだ一因だ。
大きさはとても小さく、既存のゲームパッドの半分くらいの大きさだ。筆者の手が小さいこともあるが、両手に持って遊べるギリギリの大きさだと思う。それでいて手のひらにすっぽり収まるサイズなので、プレゼンテーションの時にリモコンとして使う時には目立たなくていい。
実際にいろいろなプラットフォームで使ってみたのをまとめてみる。まずはどうなっているか一番疑問だったiOS対応だが、iCadeというサードパーティー製コントローラーと互換になるモードがあり、iCadeに対応しているゲームで使うことができるというものだった。Aを押しながらSTARTを押して起動するとiCadeモードになる。ただ、今はMFiライセンスにゲームコントローラーもある(製品としてはほとんど存在しないが……)ので、iOSアプリでゲームパッドに対応しているとうたっていてもiCadeに対応しているものはまずないと思ってよいだろう。ざっと調べた中では電子書籍ビューワのBookloverが対応していた。iPhoneだとあまり意味がないが、iPadで電子書籍を読むなら便利かもしれない。
次にRを押しながらSTARTを押して起動すると、WIndowsでDirectInputのゲームコントローラーとして認識される。ゲームをやる場合はそのまま使えばいいし、キーボード入力に変換したい場合はJoyToKeyというシェアウェアを使えばよい。JoyToKeyで十字ボタンの左右にカーソルキーの左右を割り当てればAdobe Readerを使ってプレゼンテーションするときにスライドの順送りなどができるようになる。他のボタンにも全画面などを割り当てればよいだろう。
macOS(OS X)で使う場合、説明書だとBを押しながらSTARTを押して起動ということになっているのだが、これだと例えば上を押すと「u」が入力される特殊なキーボードとして認識されるのでなにに使えるのかわからなかった。しかし、Windowsと同じくRを押しながらSTARTを押して起動すればゲームコントローラーとして認識されるので、STEAMでも問題なく使うことができた。キー入力として使いたい場合はフリーソフトのEnjoyableを使えばよい。これでゲームにもプレゼンにも使えるゲームパッドにすることができた。
ゲームパッドというと遊ぶ専用の道具と思いがちだが、サポートするソフトウェアを使うことにより使い道を広げることができる。据え置きゲーム機の本格的なゲームパッドを持ち歩くのはつらいが、小さいものだったら持ち歩けるという人もいるのではないだろうか。マウスやタッチパッド以外の入力デバイスとしてお勧めしたい一品だ。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
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8BitDo ZERO | Amazon | 1,920円(税込) |