机上の小物をがっちり固定、1円玉大の怪力粘着パッド

1円硬貨サイズで強力粘着の「フィックスエイト 小丸」

　以前、本コーナーでご紹介したなんでも壁に貼り付けてしまう粘着パッド「フィックスエイト」。そのミニ版であるその名も「フィックスエイト 小丸」が発売された。早速手に入れたのでご紹介しよう。

大判のフィックスエイト（左）と新発売の「フィックスエイト 小丸」

　先代のフィックスエイトでは、730gもあるiPad Proを簡単にマンションの壁に張り付けてしまったのには驚かされたが、直径が80mm程度とかなり大柄だった。今回、「小丸」は名前の通り小さく、1円硬貨とほぼ同じサイズ。色は無色透明だ。

　きわめて小さな「小丸」でも、同時に何十個も使えばiPad Proを壁面に固定することもできるかもしれないが、主な目的はポスターや写真、パネルなどを壁面に固定することらしい。しかし、我が家、特に筆者の部屋は壁面スペースが余っていないので、ちょっと違った使い道を模索してみた。

　今、筆者が一番困っているのは、机の上に置いたセロハンテープのベンディング機やマルチポートのUSB/ACアダプターがテープを引き出したり、ケーブルを引き抜いたりする時に、軽い本体が引っ張る力に勝てずにズルズルと後についてくることだった。

　ダメ元でも構わないと思って、早速、「小丸」を比較的軽いセロハンテープのベンディング機の底に貼り付けて表面が合板材の机の上に貼り付けてみた。そして早速セロハンテープを引き出してみたが、なんと、今までズルズルと引っ張る方向について動いていたベンディング機がしっかりと机にしがみついて動かない。

　続いて2番目の悪ノリで、USB/ACアダプターの底に「小丸」を2個貼り付けて、しっかりと上から押さえつけ、同じ机の上に固定した。すると、やはりセロテープのベンディング機と同じく、USB/ACアダプターを全く押さえる必要もなく、ケーブルプラグを刺す時も、抜く時も片手だけで大丈夫だった。

両手で持つことが前提の軽いセロハンテープのディスペンサー（右）は重いディスペンサー（左）のように片手でテープを引き出せないのが面倒だ

フィックスエイト小丸で机の上に固定。片手でテープ引き出しができるようになった

最大の効果を発揮したのがUSB/ACアダプター。片手だけで抜き差しできるようになった

　セロハンテープの方は場所を移動したので今は収納してしまったが、USB/ACアダプターの方は最初に固定してから既に2週間を経過したが、ビクともせずに机の表面に貼り付いて頑張ってくれている。

　そして最後の悪ノリで、表面のスイッチを押すだけで自然に後ろ移動してしまう筆者のデスクトップオーディオのアンプとDACを「小丸」で固定してみた。なんと！　アンプとDACの両方とも、押しても引いても微動すらしない。これはマジに使えるミニミニ粘着パッドだ。

軽くて小さなアンプもDACもフィックスエイト小丸でガッチリ固定。剥がすのも簡単なので位置変更も手軽だ

　素材である透明なポリウレタン樹脂は水蒸気や油、細かな埃には弱く、小丸の表面に付着すると吸着力が落ちてしまうそうだ。そういう危険性のないところに使用したい。もし埃が付いてしまったら水洗いするだけで、元の吸着力を取り戻すという。

　筆者のUSB/ACアダプターのようにガッチリと机の表面に固定されたものを剥がす時は、対象を真上に引き上げるのではなく、横に倒すようにすれば比較的簡単に取れる。もちろん、机の表面にもUSB/ACアダプターの側にも粘着性の小丸の一部が取れてくっついたりする心配は無用だ。

　Amazon.co.jpでは10枚980円ほどの価格で売られている。10枚もあれば、机の上での勝手な移動を止めたいさまざまなアイテムを固定できるだろう。筆者の思いつきにも期待以上の結果で応えてくれたフィックスエイト 小丸は粘着シートのベストバイ商品だ。