本日の一品

Lightning/microUSBケーブル内蔵、荷物を減らしたい時におすすめのバッテリー「cheero Twintail」

「cheero Twintail 10050mAh」。ケーブルの長さを測るのが難しいが、分岐部からコネクターの手前までで8.5cm程度だった

 読者のみなさんはモバイルバッテリーをいくつお持ちだろうか。筆者はモバイルバッテリーの代名詞となった三洋の「モバイルブースター」から使い始めて、数えて10台以上のモバイルバッテリーを手にしてきたが、それでも何か新しい機能を搭載しているモバイルバッテリーが出ると興味が湧いていろいろと調べてしまう。最近は値段もずいぶん下がり、衝動買いしやすくなっているのも危険なポイントだ。

 それはそうと、先日1週間ほど海外出張に出向いてきた。視察で1日中移動することもあり、地図からカメラまでさまざまなことを1台でこなせるスマートフォンが非常に役に立ったのだが、それゆえスマートフォンの電池が生命線となる。しかし、なるべくなら荷物は減らしたい。カバンの中で別れ別れになったバッテリーとケーブルを探すのも面倒だし、ストレスがたまる。

 そんな折、cheeroの新製品「cheero Twintail 10050mAh」が発売されたという情報をSNSで入手した。冒頭にも書いたとおりモバイルバッテリーは結構持っている(付け加えると、cheeroの容量10050mAhクラスは先日別の製品を入手したばかりだった)ので、買う必要はないなと思っていたのだが、この新製品は本体にLightningとmicroUSBのケーブルが内蔵されており、それでいてUSB A端子も備え、さらに(使わない気もするが)LEDライトまで搭載しているという、全部入り感のあるモバイルバッテリーだったので、これなら出張にちょうどいいと思い、購入に至ったのだった。

空港で搭乗待ちの時に充電。本体だけ取り出せば充電できるので楽でいい
iPhone8と比べた様子。厚みは3倍程度ある
LEDライトを付けたところ。十分な明るさがあった

 届いてから気づいたのだが、「cheero Twintail」は、従来のケーブル無しの製品と比べると1割ほど重くなっている(約225g)。一方で、内蔵ケーブルを滑らない素材にしたことで、ほんの少し本体からはみ出る寸法になっているため握ったときの滑り止めとして機能する点は、よく考えられたデザインだなと感心した。カバンから取り出す時に握って安心感があるのは頼もしい。

 またLightingとmicroUSBの両方のケーブルを内蔵し、同時に充電できるのも便利だった。最大で3A給電できるそうなので、iOS端末とAndroid端末両方を充電したい人でも問題ないだろう。試しに両方にスマートフォンを接続したら、そのまま給電できた。ただし、ワイヤレスヘッドフォンを充電しようとした時には、給電電流が少なすぎて給電が止まってしまった。

バッテリー上部。左にあるのが電源ボタンで、2回押すとライトがつく
底面拡大。出力が5V/3Aであることがわかる
バッテリー側面。このゴムの部分が滑り止めになっているので使いやすい
充電中の様子。ケーブルに逆らわないように置くとこうなる

 内蔵のLEDライトは使う事はなかった。おそらくこの製品が使えなくなるまでに1回くらいしか使わないような気がする。フル充電されていれば数百時間は使えるだろうから、いざという時に役立つだろう。

 少し不便だった点も書いておこう。スマートフォンにつなぐとケーブルの長さの都合でこのバッテリーとスマートフォンが90度回転した位置になってしまう。そのため、充電しながら持ち歩くのは難しい。もし次があるならこの部分の改善を期待したい。こうした不便な点もあるものの、持ち出す荷物を少しでも減らしたいときにはおすすめのモバイルバッテリーだ。バッテリーの新調を検討している人は候補に入れるとよいだろう。

製品名販売元購入価格
cheero Twintail 10050mAhcheero(ティ・アール・エイ)3380円