本日の一品

見かけも中身もボリューム満点、スパイダーマンのモバイルバッテリー

バッテリーとして使うだけでなく使途以外もいろいろ楽しめそうなスパイダーマン・バッテリー

 多機能なスマートフォンユーザーの“三種の神器”の筆頭に挙げられるのは、何と言ってもモバイルバッテリーだろう。小さいものなら単3乾電池2個で充電できる携帯に便利なものから、数万mAhクラスの災害対応のものまで多くの選択肢がある世界だ。

 その中でも、秋葉原や日本橋、Amazonなどでの売れ筋は容量が1万~2万mAhクラス、価格帯は1500円~3000円くらいの商品だ。モバイルバッテリー市場は膨大な需要はあってもそれ以上に供給会社が乱立して価格競争だけの世界になってきており、バッテリーというリスクの大きい商材を扱う割には旨味がなくなってきている。

 こうした価格競争が加速すると必ず登場してくる商品の突破口は必ず2つ。一つ目は他社にない機能的付加価値を付けた“ちょっと違う”工夫を凝らした商品。モバイルバッテリーと対となる充電ケーブルをインテグレートした製品などがその一例だ。そして、もう1つはモバイルバッテリーだけではなく、USBメモリーやマウスなどでも見かける“キャラクター頼み”のライセンス商品だ。一世を風靡したダンボーバッテリーやポケモンの周辺機器などが代表作だろう。

ゴミ箱直行にはなりにくい、豪華なハードパッケージ
扉を開くとシリコンのコスチュームを纏ったスパイダーマンが現れる

 今回ご紹介するのは、後者の一例、スパイダーマンのモバイルバッテリーだ。バッテリー容量は最近では小容量にも思える6700mAh。さすがに大枚ライセンスフィーを支払ったキャラクターモノのモバイルバッテリーだけあって、大量生産・大量販売されているただ大容量なだけのモバイルバッテリーとは違い、パッケージもコレクションに耐えうる出来だ。

 スクリーンで見慣れたカラフルなコスチュームを模した赤と青のシリコンゴムで全体を覆われたスパイダーマンバッテリーは八頭身ではなくわずか一頭身。しかし誰が見てもスパイダーマンのフィギュアだと分かる特徴的な仕上がり。付属のケーブルでのスマホへの充電は頭のテッペンから。頭部側面には4個のLEDライトで残留バッテリー量や本体への充電ステータスが表示される。

両腕は自由に稼働する
スマホへの給電を行うポートは、なんと頭のてっぺんに!
ブーツを引っ剥がすと味気ないバッテリー本体が露出する

 アウトプットは昨今の大飯食らいの大型スマホやタブレットにも十分なDC5V/2.1Aだ。モバイルバッテリーは使う立場にたてば、より大きいバッテリー容量のモデルが理想だ。しかし当然ながら重量も比例的に増加するので、自分の生活パターンに応じて選ぶ必要があるのかもしれない。

内蔵バッテリーを全部引き出してみると、意外と変形で驚いてしまった。“被り物モバイルバッテリー”専用充電池なのかも
デカくて重いけど6700mAh。嬉しいDC5V/2.1A

 スパイダーマン・バッテリー本体を充電するには、内部のバッテリーユニットだけをシリコン製のコスチュームから引き出す必要がある。両足のブーツを持ってめくるとすぐにバッテリーユニットが現れる。引き出したバッテリー本体は、筆者もあまり見たことのない特殊な形状をしている。他のモバイルバッテリー同様、ごく普通のUSB/ACアダプター経由で充電はできる。充電が終われば元のコスチュームにバッテリー本体を押し込み、ブーツを履かせれば即給電レディの状態だ。

 シリコンゴム製のコスチュームのせいもあって、実測重量は274gと、一般的な容量6700mAhの製品と比べると2倍近くの重さがある。とはいえ、LG社製のバッテリーセルを使用し、過充電、過放電保護機能、オートマチックパワーオフ機能、1年間の保証付きと、モバイルバッテリーとしての基本性能は抑えている。加えて、スマホ充電時にケーブルを両手で持たせてフィギュアモデルならではの自己満足的ポージングができるのは最高だろう。

被り物を脱がないと充電できない……ちょっとおバカなスタイルが可愛い
かなりメタボ気味のスパイダーマン。体重は274gもあった!
自由に可動する両腕でいろんなポージングを決めよう
製品名販売元購入価格
Power 6700 Spider-ManBone Collection6580円