本日の一品
普通のバックパックの見た目に“イス内蔵”、「どこでも座れるリュック2」
2017年1月17日 06:00
休憩場所のない屋外で一息ついたり、長い行列で立ったままの姿勢が続いてつらい場合に重宝するのが、折りたたみ式のイスを収納できるバッグだ。これらがあれば場所を問わず、いつでもどこでも座って休めるので、休憩場所を探して右往左往する必要がなくなり、結果的に行動範囲がぐんと広がる。
こうした製品はキャンプやアウトドア用途で数多く市販されているが、見るからにキャンプ用といったデザインだったり、またイスが完全収納できずに外に露出する構造だったりと、日常的に使用するにはやや難があった。
こうした点を見直し、イスを完全収納できる構造でありながら、普通のリュックとしての外見を追求したのが、サンコーの「どこでも座れるリュック2」である。
本製品の最大の特徴は、折りたたみイスを完全収納できるギミックにかかわらず、ノートパソコンの収納にも対応した、プライベートはもちろん通勤時の往復にも使えるデザインであることだ。
実際に持ち歩いていても、内部に折りたたみイスを収納していることを忘れるほどで、見た目を気にする人でも抵抗なく使えるだろう。重量もバッグ本体とイスの合計で1kgを下回っており(880g)、同等クラスのノートパソコン用バッグと変わらないレベルだ。
折りたたみイスはフレームも細く、百均などでも入手可能なレベルの品よりもさらにひ弱な印象を受けるが、耐荷重は約100kgと最低限の基準を満たしているので、勢いよく座ったりせず、気をつけてゆっくり座るようにすれば問題なく使える。
この折りたたみイスはマジックテープおよびボタンでリュック本体と連結する仕組みなので、サイズさえ適合すれば自前で用意したイスと交換できるほか、外出先で使わないことが明らかな時は外して軽量化することもできる。
リュックとしての機能性にも優れている。ノートパソコンやスマホの専用ポケットといった定番の収納口に加えて、濡れた傘を収納できる完全防水のポケットが用意されているのも、他の製品にはあまりない特徴だ。雨傘に限らずレインコート、濡れてポケットに入れづらいハンカチ、出先で発生したちょっとしたゴミなども入れることができ、非常に重宝する。
素材や縫製、ベルトの品質などについてはなんとか及第点がつけられるレベルで、また長期間にわたる耐久性についても今回は検証できていないが、こうした機能を備えながら5980円ということで、コストパフォーマンスは非常に高い。
同社の他の製品にも言えることだが、品切れになった際の欠品が比較的長期間続く傾向があるのと、後継商品がないまま製品が早期に終息することもあるので、気になった人は早めに入手しておくことをおすすめする。