てっぱんアプリ!
スマホらしく、通話まわりの機能を充実させる「LINE whoscall」
(2014/1/17 11:31)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: LINE whoscall
開発者: LINE Corporation and Gogolook
価格: 無料
対応OS: Android 2.2 以上
カテゴリ: ツール
とかく高精細な大画面やグラフィック性能、高速な通信なんかが注目されがちだけれど、それでもスマートフォンは電話であることを忘れてはならないと思う。そんな当たり前のことに改めて気付かせてくれるようなアプリが、「LINE whoscall」だ。
「LINE whoscall」は、もともと台湾のGogolookという会社が提供していたアプリ「whoscall」が元になっており、2014年1月からはLINEブランドで展開する形になった。基本的な機能は「whoscall」と同様で、スマートフォンの電話帳に登録していなくても、かかってきた電話の相手がどこの誰であるか識別できるよう通話開始前に情報表示する、というもの。インターフェイスの一部にLINEでおなじみのキャラを採用するなど、より親しみやすい見た目に変わった。
「LINE whoscall」では、世界中の電話番号の膨大なデータベースを独自に用意。このデータベースによって電話相手の詳細な情報を瞬時に表示する仕組みで、ユーザーは通話すべき相手かどうかを事前に判断して電話に出るか、出ないかを決めることができる。電話を切った後、問題のない相手であればすぐさま電話帳に登録したり、アプリ内の“お気に入り”に登録し、後から連絡しやすいように設定できるほか、逆にセールスや迷惑電話など、電話したくない相手であれば“ブロック”して“受信拒否リスト”に追加することもできる。非通知や海外番号の相手などを、一括で“受信拒否”に設定することも可能だ。
誰もが避けたい迷惑電話などの番号は“スパムデータベース”に登録されており、逐次自動で情報更新・ダウンロードされ、電話がかかってきた時に気づけるよう情報表示されるようになっている。スパムデータベースはユーザーの“通報”により日々精度が向上していくため、確実に迷惑な電話を受けた時は進んで協力したいところ。
また、日本の都道府県別の“イエローページデータ”も用意されている。「LINE whoscall」では通常、電話着信時にインターネット経由でデータ参照し相手の情報を表示するようになっているが、“イエローページデータ”をあらかじめダウンロードしておけば、ネット接続できない場所でも同様の情報を得られる。たとえば海外の国際ローミングでデータ通信したくないような時にも、しっかり情報表示できるというわけ。
ところで、こういった“スパムデータベース”や“イエローページデータ”を含め、「LINE whoscall」が詳細に情報表示する相手は、固定電話番号であることが多い。一般のユーザーが使う携帯電話の番号については、所有者の名前などを把握することが困難なため、スマートフォンの電話帳に登録している相手でない限り、電話がかかってきても情報表示されないことがほとんどだ。しかし、プロフィール画面から“whoscallカード”機能をオンにしておくことで、同じ「LINE whoscall」ユーザー相手には、あらかじめ設定した自分の名前を表示できるようになっている(情報が反映されるのは24時間以内と、若干時間がかかる)。
ただし、“whoscallカード”をオンにしていると、相手に自分が何者であるかを伝えやすい反面、実は「LINE whoscall」の電話番号検索機能で不特定多数から情報を参照されてしまう状態にもなってしまう。“whoscallカード”は主にビジネスユーザーに向いた機能であり、一般のユーザーにはさほど大きなメリットもないため、オフにしておくか、プロフィール画面右上のメニューボタンから“自分の検索結果を表示しない”ように設定しておいても良いだろう。
「LINE」のチャットもそうだが、メールやSNSのメッセージ機能など、スマートフォンは話さずに済む手軽な連絡ツールが充実している。それだけに、通話機能自体にはさほど関心が向いていなかったような気もするが、それは「LINE whoscall」のような簡単、安全な通話をサポートするツールがこれまで不足していたか、目立っていなかったからかもしれない。LINEブランドで新たなスタートを切った「LINE whoscall」をきっかけに、スマートフォンの電話としての存在感がこれまで以上に大きくなりそうだ。