てっぱんアプリ!

お助けアプリ「Focus Range」を使えばカメラ撮影がもっと上手になる!

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Focus Range
開発者: Coconuts Develop
価格: 無料
対応OS: iOS 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: 仕事

 ただシャッターを切るだけで、最適な設定で撮影できてしまう今どきのスマホのカメラ。でも、きちんと撮影したはずがなぜか微妙にピントがズレていたりすることはないだろうか。

 背景をあえてぼかす・ぼかさない、といったような凝った写真をマニュアルで撮ろうとしたら、なかなかうまくいかないことも。そんなときは「Focus Range」を参考にしよう。

カメラやレンズの仕様を入力するとピントの合う範囲などが分かる「Focus Range」

ピントの合う範囲をグラフィカルに表現

 「Focus Range」は、カメラで撮影するときにピントの合う範囲などを確認できるアプリ。カメラのイメージセンサーの種類と画素数を設定し、さらにレンズの焦点距離、F値(絞り)、輪郭をはっきりさせたい被写体の位置(ピント位置)を指定すると、カメラの位置から見たピントの合う範囲(被写界深度)と、無限遠のピント位置の距離を知ることができる、というものだ。

 たとえばレンズの焦点距離が同じでも、F値を大きくすれば被写界深度は深く(範囲が広く)なるし、無限遠のピント距離にピントを合わせれば、そこから遠方(とある程度手前の範囲)はすべてピントが合う、ということになる。

 視覚的に分かりやすい図で表現してくれるので、これを参考に撮影すれば適切なピント合わせが可能になる。微妙にピントがズレた眠い写真を量産するようなこともなくなるはずだ。

まずはアプリ画面下部でイメージセンサーサイズと画素数を設定
使用するレンズの焦点距離、F値、ピントを合わせたい距離を指定すると、ピントの合う範囲などをグラフィカルに表現
撮影条件に合わせて設定を変えて確認しよう

スマホのカメラにも活用できる

 本格的なデジカメに対応するのはもちろんのこと、スマホカメラのセンサーやレンズの仕様が分かっていれば、それを設定することで正しい被写界深度などの数値が導き出される。複数台のデジカメやスマホを所有しているときは「マイカメラ」に設定値を登録し、すぐに呼び出せるようにしておくと便利だ。

 スマホのカメラでは、被写体を自動で判定してピント合わせまでしてくれたり、被写体を画面上でタッチしてピント合わせしたりすることがほとんどで、特に被写界深度のようなものを意識することはあまりないはず。

 後で集合写真を振り返って見てみたら、手前の人はくっきり写っているけれど奥の人はぼやけていた、みたいな失敗も少なくない。あらかじめ本アプリで自分のスマホやデジカメの特性を知っておくことで、よりきれいな写真、より意図していたものに近い写真を撮影できるようになるだろう。

手持ちのカメラやスマホが複数台あるときは「マイカメラ」で登録しておくと楽
「+」をタップして設定追加画面へ
イメージセンサーのサイズと画素数を指定。Google Pixel Pro 8の仕様を元に入力してみた
名前を付けて保存すると、すぐにその仕様を呼び出して適切な値が得られる