てっぱんアプリ!
モノや建物を3Dデータ化、iPhoneアプリ「Scaniverse」で新たな“記録手段”を
2023年6月30日 06:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
目の前にあるものを写真や動画で記録するのが、これまでの常識。しかしこれからは3Dで残すことが当たり前になるかもしれない。気になるものを見つけたら、身の回りのものを簡単に3D化できてしまう「Scaniverse」を試してみよう。
少し古いiPhoneや廉価な端末でも使える
「Scaniverse」は、iPhoneやiPadのカメラで映した被写体を3Dデータに変換できるツール。「Ingress」や「ポケモン GO」などで知られるナイアンティック社傘下の企業が開発している3Dスキャンアプリだ。
LiDARと呼ばれるセンサーを搭載していない機種でも利用できるのが特徴で、A12 Bionic以降のチップを搭載したiPhoneやiPadに対応する。具体的にはiPhone XRやiPhone XS/XS Max以降の機種のほか、第5世代以降のiPad miniや第3世代以降のiPad Airも対応。やや古い機種や第2世代iPhone SEのような廉価な端末でも制限なく使える。
3Dデータを写真のように編集・加工することも
使い方は、端末のカメラで被写体を捉えたまま、ゆっくり角度を変えながら赤白で塗りつぶされた箇所が見えなくなるようにスキャンし続けるだけ。スキャンを始めるときには被写体までの距離を指定することで、3D化したい被写体を効率よくスキャンできる。フィギュアなどの小さなアイテムだけでなく、室内や建物のような大きなものも3D化可能だ。
スキャンした3Dデータは、周囲の余計な風景を削除するようにトリミングしたり、写真のように明るさや色合いを変えるといった加工を加えて見栄えよくしたりすることもできる。完成した3Dデータは保存して、自由な角度からいつでも眺められるほか、元データをメールなどで他の人に送信するのも、動画にして見せるのも、3Dデータの共有プラットフォームで公開するのもOKだ。
旅先で出会ったおいしい食事や、歴史的な建物などを3Dのリアルな思い出として残すのもアリ。写真や動画だといまいち感動が伝わらないものも、3Dにすればインパクトの強い“映える”記録になるかもしれない。