てっぱんアプリ!
3Dスキャンアプリ「Scaniverse」がAndroidにも対応、より高品質なスキャンも
2024年6月7日 00:01
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
身の回りのものを簡単に3DデータにできるアプリとしてiPhoneで人気の「Scaniverse」が、ついにAndroidスマートフォンにも対応した。「3D ガウス スプラッティング」と呼ばれる新手法も追加され、より高品質に3D化できるようにもなっている。
従来型の「Mesh」と新しい「Splat」の2通りでスキャン可能
「Scaniverse」は、スマホのカメラで捉えた被写体を3D化できるツール。LiDARのような特別なセンサーを搭載していないiPhoneやiPadでも利用できるのが特徴となっている。2024年5月末にはAndroidアプリもリリースされ、より多くのスマホで3Dスキャンが楽しめるようになった。
スキャン方法は、3D化したい被写体の周囲をゆっくり動きながら360度の方向から撮影するだけ。最初に従来型のスキャン方式である「Mesh」か、新しい方式となる「Splat」のいずれかを選び、赤と白のストライプで表示される未スキャンエリアをなくしていくような形でスキャンしていく。
Meshの場合は被写体との距離やその大きさに合わせて適切に「RANGE」を設定することも重要だ。スキャン後はそのデータを元に3D化の処理を行うため、数分程度待つことになる。最終的にできあがった3Dデータは好きな角度からプラモデル感覚で眺めることが可能だ。
Android版は編集機能に制限
見た目を重視したいなら高いグラフィック品質で仕上がる「Splat」を選びたいが、一般的な3Dモデルデータとしては出力できないことに注意したい。対して従来方式の「Mesh」では、他の3Dモデリングソフトなどで扱える3種類のファイルフォーマットで出力できるメリットがある。
3Dデータはアプリ上で簡単な編集も可能。たとえば被写体以外の背景など、余計にスキャンしてしまった部分をトリミングして削除し、被写体のみのきれいな3Dデータにできる。ただし、iOSアプリではスキャン方式が「Mesh」と「Splat」のどちらでも編集可能だが、Androidアプリでは今のところ「Mesh」の3Dモデルのトリミングのみが可能となっている。
スキャンしたものは自分で楽しむだけでなく、ScaniverseのWebサイトで公開して他の人に見てもらうこともできる。芸術作品や食事などを3D化すれば、写真ではなかなか伝わりにくかったリアリティがより感じられるようになるかもしれない。