てっぱんアプリ!
くずし字を読めるようにする「みを」。達筆な手紙にも使えるかも?
2021年9月10日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
歴史的な古文書で使われている「くずし字」と呼ばれる文字を読めるようにするアプリ「みを」。どんな風に使えるアプリなのか改めて紹介するとともに、古文書ではなく、もっと身近な普段の生活のなかでの使い道はないのかについても確かめてみたい。
カメラで撮影するだけで「くずし字」が読める
「みを」は、古い歴史的な資料などで用いられている「くずし字」を認識し、誰でも読み取れるようにするアプリ。スマートフォンのカメラで撮影したくずし字の含まれる文書を、AI技術を駆使して解析し、現代の文字に置き換えて表示してくれる。
たとえば、美術館にある古文書や、ネット上で見つけた歴史資料などで、どうしても読めないような文字があるときに利用することが考えられる。現代の文字で書かれたものしか読んだことのない物語も、当時の文字表現そのままの資料を元に読んでみると、また違った印象で楽しめるかもしれない。
達筆な読みにくい手紙にも活用できるかも
とはいえ、歴史的な古文書と日常的に向き合う人はそう多くはないはず。普通の生活を送っている限り、くずし字のある文書を読む機会はなかなかないものだ。そんな人に本アプリが役に立つ場面があるのか考えたときに、使える可能性がありそうなのが「達筆な手紙」だ。
主に年輩の方から届く手紙では、ある意味くずし字に似た直筆文字でメッセージが書かれていることがある。暑中見舞いや残暑見舞い、年賀状などを受け取ったものの、「達筆すぎて読みにくい」と感じたこともあるのでは? なんとなく勘で読んだつもりになったとしても、住所までそんな感じで書かれていると、正しく判読できずに返事を出せない場合もあるだろう。
そんなわけで、手元にあった達筆な手紙に本アプリを使ってみると、元々読める文字が誤認識されるところはあるものの、判然としなかった文字が正しく読めるようになる部分もあった。本来の用途とは異なるので全体的な認識率は低くなるが、自信をもって読めなかった文字について、ある意味「答え合わせ」ができるようになるのは便利。もし、しっかり読めていない達筆な手紙があるなら試してみては?