てっぱんアプリ!

大幅に“スマホアプリ”らしくなった「モバイルSuica」。どんな使い勝手に?

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: モバイルSuica
開発者: 東日本旅客鉄道株式会社
価格: 無料
対応OS: iOS 13.0 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: ファイナンス

 2011年にスマートフォンでのサービスが開始し、以来大きなアップデートのなかった「モバイルSuica」が、ついに10年の時を経て「スマートフォンアプリらしい」見た目にリニューアルした。ブラッシュアップされた「モバイルSuica」をさっそくチェックしてみよう。

インターフェースが大きく変わったAndroid版の「モバイルSuica」

フィーチャーフォン風から一気に現代的なインターフェースに

 国内ではフィーチャーフォン時代から、携帯電話で使える電子マネーの先駆け的存在として最も大きなシェアを誇ってきた「モバイルSuica」。ただそれだけに、いち早くスタートしていたAndroid版アプリでは、フィーチャーフォンの名残を強く感じるインターフェースになっていた。トップ画面など、よく目にする部分の細かな変更はあったものの、スマートフォン時代に合わないUIが長年続いていた。

 今回のリニューアルにより、そのAndroid版アプリのインターフェースががらりと変わり、現代的な見た目と操作性になった。起動直後のトップ画面は、発行済みモバイルSuicaの残高を表示する「Suica一覧」と、「お知らせ」の一覧、「会員メニュー」という3つのタブが用意され、使いたい機能に素早くアクセスできるようになった。

 チャージの際には画面遷移がなくなり、従来のGoogle Payアプリ上でモバイルSuicaを利用しているときのような、少ない手間でチャージができるようになったのも大きな変化。登録済みのクレジットカードの他に、Google Payで利用している支払方法を直接選ぶことも可能になっている。

トップ画面は「Suica一覧」「お知らせ」「会員メニュー」をタブで切り替える方式に
「チャージ」ボタンを押すと金額と支払方法を選択するポップアップが表示
少ない手間でスムーズにチャージできる

複数枚のモバイルSuica発行、モバイルPASMOとの共存が可能な機種が拡大

 チャージ以外にも、定期券とSuica グリーン券の購入が可能なほか、新幹線の自由席にモバイルSuicaの電子マネー支払いで乗車できる「タッチでGO!新幹線」サービスの有効化もアプリ上から簡単に行なえる。電子マネーの利用履歴や、ECサイトの決済でモバイルSuicaを利用したときの履歴なども確認も可能だ。

定期券の購入、継続手続きも行なえる

 また、複数枚のモバイルSuicaを発行、もしくはモバイルPASMOと共存して、1台の端末内で切り替えて利用できる機種が大幅に増えている。この切り替えは本アプリではなく「おサイフケータイ」アプリから操作する形になるので覚えておこう。従来通り、Google Pay側でもモバイルSuicaの発行やチャージはできるが、機能の多さなどを考えると、新しいモバイルSuicaアプリをこれまで以上に使いたくなりそうだ。

Suica グリーン券の購入もわかりやすい見た目の画面に。ただし、定期券と同様に、乗車駅・降車駅の指定は駅名を直接入力する方式で、路線から絞り込むような機能はない
いくつかの利用履歴はアプリ上で直接確認可能
ウィジェットも従来通り利用できるが、残高が表示されるまで少し時間がかかるようだ