何度も読んじゃう猫本

2008年5月12日 14:01

『幸せな猫の育て方』(加藤由子著/大泉書店刊)。ペットロスのページとかは比較的に必読。著者のアルティメット猫マスターこと加藤先生は各種猫方面メディアでご活躍だが、どのメディアでも歯切れがよく説得力がある。

 入門書好きな俺なんですけど、多種多様な入門書を買いがちってわけですけど、購入後に何度も読み返す入門書は多くない。

 対象についてまだよくわからない、いまひとつ納得できない、てな場合は読み返す。のだが、対象について概要を把握してしまうと、部分部分の常識はネットで検索して確認したほーが早かったりする。ので、最近は、入門書買っても、1~2度通して読んだら終了ってケースが多い。

 一方、これまで何度も読み返した入門書がある。概要も内容も、あるいは細部もだいたい把握したが、しかし、読んじゃうという入門書だ。具体的には『幸せな猫の育て方』(加藤由子著/大泉書店刊)。

 何でコレを読み返しちゃうかと言うと、おもしろいからなんですけど、ツボは加藤由子先生の書きっぷりなんである。いや、非常に正しいコトをお書きになってるわけですけど、もうね、濁さないんですよ、記述を。猫の気分をスパッと鋭く書ききっている、ように受け取れる。同時に、猫好き人間の思い込みや間違いを、平易かつ理詰めで解く。

 内容は、猫の習性・本能といった動物学的な事柄から、猫と暮らすための環境、猫と遊ぶ方法、猫の健康管理まで一通り。一般の猫入門書(!?)と同様の流れではあるが、鋭さが違うので、読者脳内への残り方が違う。

 だからコレは良書なので買ったほーがいいヨ、とは特に言わないっていうか、読者はそれぞれ。しかし、拙者、この本、何度も読んじゃいます。一度読めば“わかる”本なのだが、猫と接している期間がのびて、そこで読むとまた発見があったりするのだ。


猫の気分はなかなかわかんないが、良い入門書を読んだりすると「あっ!!」と何か理解できたようになる!? ような気がしなくもないが、ホントのことは猫に訊いてみないとわかんニャいですな。