パナのフォーサーズ

2006年8月2日 09:00

愛用中のオリンパスE-330。可動式液晶のシブいヤツであり、別売アダプタを用いればオリンパスOMシステム用のレンズを装着・使用することもできる

 パナソニックのLUMIX DMC-L1が発売されましたな。

 DMC-L1は、パナ初のレンズ交換式デジタル一眼レフであり、しかもフォーサーズ準拠。オリンパスのEシステム一眼レフデジカメを使い続けいる俺にとっては、“オリンパス以外のメーカーがやっとフォーサーズを始めた”ということで一安心であり、これを始めたのが体力ありまくりの松下電器であるゆえ大安心なので、ここは一発、景気づけにDMC-L1を買おうかナ!! などとチョーシこいたコトを考えた。

 が、よした、というか無理だった。だってDMC-L1ってボディとレンズ合わせて20万円以上する。また、ボディとレンズのバラ売りはまだ行われていない。景気づけに……という価格帯じゃありませんな。

 しかしDMC-L1を調べるほどに、その魅力が各所に感じられる。外見もイイし手触りも良さそう。アナログカメラ派を狙っているっぽいトコロがあるが、しかし、DMC-L1の操作体験ページとか見てると、これはもしかしたら拙者が愛用中のオリンパスE-330よりも快適に使えちゃうのかも!? と思ったりなんかして。

 でも高いんで、E-330の良いところばかり考えることに。……何しろE-330はライブビューだ!! と思った直後約4ミリ秒で、あ、DMC-L1もライブビューだったという情報が意識下から浮上。じゃあダストリダクションシステム!! と思ったが、DMC-L1にもノンダストシステムっちゅーのがあったのだ。が、E-330の液晶は可動式!! というところで、E-330の勝利を強引に決定し、DMC-L1への欲望はなかったコトにしてみた。

 のだが、なんかDMC-L1の(今のところは付属)レンズである“ライカDバリオ・エルマリート14-50mm/F2.8-3.5 ASPH.”って、カッコ良いいような。写りとかもイイんじゃないかしら!? なんてなコトを考えて性懲りもなくDMC-L1情報を収集していたら、Panasonic製レンズロードマップとかいう情報を発見してしまった。

 ソレ見て改めて動揺した拙者。全部のレンズに“OIS”の文字が。考えてみりゃ、そりゃそーなんスけど、パナはデジカメにおける光学式手ブレ補正機構の旗手みたいなモンで。当然、パナ製のデジ一眼用レンズも光学式手ブレ補正機構内蔵なわけで。あー、フォーサーズに欠けている“手ブレ補正機構”をレンズ毎に実装してきたのかぁ、と。やっぱ手ブレ補正機構は魅力だよなぁ、と。

 ところで、そのロードマップ中のレンズラインナップで、特にドキッとしたのは“45mm F2.0 OIS Macro”という一本。35mm換算で90mmなわけですよ。そしてF2なわけですよ。これはもう絶対に“ZUIKO Macro 90mm F2”を思い起こさせる──銀塩系オリンパス一眼ファンの多くが知ってたりする銘レンズ、の、デジタル版なのかーッ!? とか。

 個人的には他にも“25mm F1.4”というラインナップ……あ!! これだけOISじゃないの!? ともかく、このレンズも“ZUIKO 50mm F1.4”を思い起こさせる。……ZUIKO 50mm F1.4は、そーんなに評判高くないレンズだったが、俺とかチョー愛用したんスよ。

 さておき、上記のロードマップを見ると、なんかこう、フォーサーズ陣営においてイキナリ連帯感が生まれたように思う。つーか、単に、ロードマップ上のレンズが出てくると、これまでのフォーサーズ用レンズ(オリンパスとシグマ)の、この、えーと、何というか、穴もしくは隙間になっていたトコロが、ピッタリと埋まるような、そんな気がする。……でもド高かったりしたら寂しいなぁと思った。

ZUIKO Macro 90mm F2本体。管面撮影用に何となく買ったレンズだが、その後、人を撮っても風景(特に夜の都会)を撮ってもサイコーにイケる!! と感じ、以降、拙者の中では最高位の1本ZUIKO 50mm F1.4をオリンパスOM2に装着したところ。ZUIKO 50mm F1.4は明るく扱いやすいレンズだ……が、最近出番全然ナシで残念と言えよう