う、美しい!! 0.85インチHDD
もー去年ですけど、しかも去年のはじめですけど、東芝が0.85インチのハードディスクドライブを開発したって話、覚えてらっしゃいます? リリース的にはコレですけど。
それを知った時は、ふーん、どんどん小さくなるんだなぁ大容量化だなぁ、程度に思った。ケータイの中とかに入るなぁ、とも。ギガクラスならデジカメとかにも使われるのかな、みたいな。
まあ大した感動はなかったわけです。マイクロドライブの時はたいそう感動しましたけど、最近はこのテのストレージデバイスの進化が著しいんで、俺の感動システムは鈍化中てな感じ。
そのリリース見た翌週にはすっかりと0.85インチHDDのことなんか忘れていた俺。ていうかその後1年以上忘れまくっていたっていうか覚える気すらなかった拙者。なのだが、たまたま、量産化後の0.85インチHDDを目にする機会があった。
その量産型0.85インチHDDは、マジ小さかった。ディスク部は拙者の目玉未満であり、ドライブ全体でもSDカードみたいなサイズ。で、ソレ、実際に使われるモノではなくてサンプル品で、HDDの中身がすっかり見える状態になっていた。
0.85インチHDDの中身は、前述のリリース時に写真では見たが、ホンモノを目の前にすると比較的に強い感動があった。んー何て言うんでしょ~、とりあえずそのモノを持ってハードウェア好きの人の目の前に突き出して「ほら!! こんな小さいんだよ!! 緻密なんだよ!! スゴくない!?」とか言いたくなる気持ち。
もーね、わりあい信じられない小ささですよ、0.85インチHDDを構成しているパーツのそれぞれが。そのパーツはウソでしょ、と。その部品は冗談でしょ、と。それらを切手みたいなサイズに凝縮しているソレは、実は俺やこの場を含めてCGなんでしょ、と。でもホント。ホンモノ。しかも現在量産中。
純粋に感動しましたよ。
0.85インチHDD、とか言われても、そうか、そんなに小さいのができたのか、とか思う程度だった俺は猛省。何しろ地球上にある物質を採取したり精製したりイロイロして材料を作った上で、持ちうる技術を使って材料をどーこーした上で、前より高精度な道具とかをやっと作った上で、また採取精製とか技術とか前より云々とかを何度も何度も何度も何百年も繰り返した上で、やっと現在できているのがこの0.85インチHDDだったりもするのだ。ある側面から言えば、この0.85インチHDDは人類の英知の結晶のいちばん貴重な部分の頂点かもしれない!! などと、目の前の0.85インチHDDに対して過剰な帰納と演繹を行なったりしていたら、ちょっと涙腺緩みモードになったりもした。