スタパ齋藤のApple野郎

AirPods ProのMagSafe対応版を買った話

MagSafeでのワイヤレス充電目当てに最新AirPods Proを購入

 つい最近「スタパトロニクスMobile」でレビューした「Anker 637 Magnetic Charging Station」。いろいろな“給電元”が合体している充電ステーションだが、Appleのワイヤレス充電MagSafeに対応しているのが俺的にはひとつの魅力的な特徴だ。

Anker 637 Magnetic Charging Stationは、前面にMagSafe互換充電パッドがあり、背面に充電用USBポートやACアウトレット(コンセント)があるマルチな充電台だ。
このようにMagSafe対応のiPhoneを吸着させて充電できる。ただしMagSafe充電台として最大出力は7.5W。Apple純正MagSafe充電器だと最大15Wのワイヤレス充電が可能なので、iPhoneをなるべく早く充電したいユーザーにはビミョーかも。
この充電台、本体があまり重くないため、いろいろ接続すると本体が動いてしまうことがある。なので写真のような鉄製台座を貼り付けて使っている。
「鉄の台」という製品名の、まさに鉄の台を購入して充電台の底部に貼り付けた。四角い鉄の台のほうが重くて使用感が良好だが、丸いのでもなんとかなったので、見栄え優先で丸いのを使用。鉄の台の側部に白のマスキングテープを貼っている。

 さて、俺の場合はAirPods Proを愛用中。2019年に買って使い続けている。

 しかし旧AirPods Proなので、付属ケースがMagSafe充電には対応していない。Qi充電には対応しているのでワイヤレス充電はできるのだが、MagSafe充電の利便である「充電パッドに磁力で吸着させての充電ができない」のだ。

 なので、Anker 637 Magnetic Charging StationのMagSafe互換充電パッドで旧AirPods Proを吸着させての充電ができない。この充電台のパッドはかなり斜めなので、旧AirPods Proを置くこともできず、Qi充電もできない。

ゴムバンド的なもので旧AirPods Proを充電台に無理やりセットすれば、Qi充電はできる。……えぇーでもなんか〜。ですよね〜。
じゃあ手持ちのMagSafe充電パッド対応のiPhoneスタンドを追加で設置。ここにMagSafe対応iPhoneを吸着させて充電することができる。
首の部分が自在に動くので、旧AirPods Proを乗せてQi充電することもできる。……えぇーでもなんか〜いちいちスタンドのパッド部分を曲げるとかって〜。ですよね〜。

 とまあゴチャゴチャとトライしたのだが、大人しく新AirPods Proを買って素直にMagSafe吸着充電するのがスマートだよな〜と考えを改めた。お高いAirPods Proだが、ポチッとな。ヨドバシドットコムで3万円弱であった。

 ちなみに、旧AirPods Pro(2019年10発売)新AirPods Pro(2021年10発売)の違いは、付属ケースがMagSafe対応かどうかという点のみ。現行の新AirPods Proに付属するケースがMagSafe対応になってマイナーチェンジって感じですな。

 また、MagSafe対応ケースのみの販売は行われていないものの、ナゼかメルカリなどでMagSafe対応ケース単体で売られていたりする。そういうケースを入手し、AirPods Proイヤホン部と組み合わせ、改めて設定し直すような方法もあるようだが、ここでは触れないのでGoogleパイセンに訊いてみようゼ!

やっぱりMagSafe充電は便利〜♪

 速攻で届いた新AirPods Pro。くわっと目を見開きつつも、おもむろに新AirPods ProをAnker 637 Magnetic Charging Stationにセットする。キタキタキタキターッ!!! マグネットで吸着しての充電だゼぇーッ!!!

新AirPods ProをAnker 637 Magnetic Charging StationでMagSafe充電中。

 MagSafe充電より、Lightning接続してのUSB充電のほうが速く満充電となるわけだが、いや〜置くだけ充電は便利っすわ〜。つーか、置くことすらしていない。MagSafe充電パッドに新AirPods Proを近接させるだけでスチャッと吸着されて充電が始まるのだ。スゲく便利。

 ちなみに俺の場合、AirPods Proを携帯するとき、ケースとしてチャック付きポリ袋を使っている。チープ感あふれる(のであまり見られたくない)持ち歩き方法だが、傷もホコリもつかず嵩張らず便利なのである。そして、ポリ袋に入れたままMagSafe充電ができるところも便利である。

こんなふうにチャック付きポリ袋に入れてAirPods Proを持ち歩いている。俺的にオススメのポリ袋は、セイニチ(生産日本社)の「ユニパック 0.08タイプ C-8」。名刺が入るサイズだが、一般的なポリ袋より厚めで耐久性がある。Amazonで200枚入りが702円で売られている。
ポリ袋に入れたまま、AirPods ProをMagSafe充電したりQi充電したりできる。
ポリ袋をマスキングテープとかで留めれば、斜めのMagSafe充電台で旧AirPods Proを充電することもできる……けど、え〜っなんかすごく残念な見栄えっていうか〜。ですよね〜。

 Anker 637 Magnetic Charging Stationはナニゲにスゲく便利。省スペースでマルチに使えるのがいい。そして俺のiPhone×2台とAirPods Proは今、この充電台でズギャッと充電できるようになった。やったー嬉しい〜、というだけのことであった。

AirPods Proって、とても便利なんだョ!

 そういえば、意外にも「AppleのAirPodsってiPhone専用のイヤホンなんでしょ」と思っている人が多いようだ。まあそういうイメージ強いっスよね、AirPods。

 でも正しくは汎用のBluetoothイヤホンであり、iPhone以外にもMacはもちろん、Windows PCやAndroid端末にも接続できるのであった。Windows PCやAndroid端末に接続した場合は、Appleデバイスに接続したときの各種利便を享受できないが、完全ワイヤレス接続(TWS)イヤホンとして利用できる。AirPods Proならアクティブノイズキャンセリング(ANC)にも対応している。

 ……でもまあオーディオコーデックがSBC/AAC/にしか対応していない。ので、WindowsやAndroidで敢えてAirPodsを選ぶというのも微妙に考えにくい、かも。

 さておき、AppleデバイスでAirPodsを使うと、単なる完全ワイヤレスイヤホンとしてだけでなく、いろいろと便利なのだ。一度使うと後戻りできない系の利便がある。

 たとえば、一度AppleデバイスとペアリングしたAirPodsは、ほかのAppleデバイスでも使えるようになる。iPhoneとペアリングすれば、iPadやMacでも即使えるようになる。しかも接続先自動切り替えで使えるようになる。

 条件としては、使うイヤホンが第2世代か第3世代のAirPodsもしくはAirPods Proであること。接続先AppleデバイスのOSがiOS 14以降/iPadOS 14以降/macOS Big Sur以降であり、同じApple IDおよび2ファクタ認証を使ってサインインしていること。これを満たしていれば「ひとつのAirPodsでいろ〜んなAppleデバイス間で自動切り替えしつつ使える」のだ。

 活用シーンについてAppleは「Macで音楽を聴いている最中にiPhoneで電話に出るような場合は、AirPodsが自動的にMacの音楽からiPhoneの通話に切り替えてくれます」という具体例を挙げている。ありますな、そういうこと。

 ほか、iPhoneで音楽聴いてたけど飽きたから、iPadで映画でも観ようかな、という場合でもAirPodsは耳に装着したままでOKであり接続先切り替え操作も不要だ。Macでのビデオ会議が終わってコーヒー片手にiPhoneで音楽を聴く場合も同様、AirPodsは耳に装着したままでよく接続先切り替え操作の手間はない。
 それ以前に、AirPodsはほかのAppleデバイスと同様に、端末とのペアリングなど使用開始時の手間が非常に少ない。異様ってほど簡単。えっ、全自動? って感じで初期設定が済む。

AirPodsを購入後、初期設定を行う。iPhoneの近くでAirPodsのケースのフタを開くと、こんなふうな画面表示となり、途中でApple Musicが大紹介されつつ、ペアリング完了。「えっ……あの?」と思っている間に初期設定が済む感じなのであった。
ペアリング後(初期設定後)に設定のBluetooth項目からAirPodsの情報を見れば、AirPodsの各種設定を行える。保証期限なども表示される(右端は保証期限切れ表示)。
iPhoneでペアリングしたAirPodsは、同じApple IDで(各条件を満たしつつ)サインインしているMacにも接続できる。MacからもAirPodsの(ある程度の)設定は行える。

 それから、ほかのAppleデバイスと同様、AirPodsを探すこともできる。「AirPodsなくしちゃったかも!」という場合でも発見しやすくなる。

「探す」アプリを使っている様子。Apple IDで紐付けされたデバイスを探すことができる。必ずしもではないが、「デバイスがここにあると思われる」という場所を調べられる。状況によっては非常に高い精度でデバイスがある位置がわかる。

 という感じで、AirPodsはAppleデバイスと組み合わせるとイロイロ便利。2台以上のAppleデバイスを使っている場合、ヒッジョーに便利。自然と使い込んで使い倒してしまう感じなので、複数台のAppleデバイスを使いまくり中の俺にとって非常にコストパフォーマンスが高い完全ワイヤレスイヤホンとなっているのであった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。