スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
電波ソーラー懐中時計……ええっ!? 出てたのかーッ!!
(2015/6/15 06:00)
電波ソーラー懐中時計……ええっ!? 出てたのかーッ!!
このあいだ「ハイテク系腕時計あれこれ」という記事を書きまして。その後、「また何か新しいハイテク系腕時計出てないかな~」と時計メーカーサイトをブラウズしておりましたら……ええっ!? いつの間に?
ナンと!! 電波ソーラー懐中時計などとゆーイカシた時計が発売されていたんでした!! シチズンREGNOシリーズ、ソーラーテック電波時計の「KL7-914-11」と「KL7-922-31」です。
ビックリしました!! ビックリしたので速攻で色違いで両方買っちゃいました♪
なぜビックリしたのかと言うと、ワタクシ、一時期、懐中時計をアレコレ探しておりました。とくにソーラー充電式の電波時計タイプの懐中時計を。しかし結局、電波時計タイプの懐中時計までは見つかりましたが、さらにソーラーということになると、見つけることはできずに断念。記録によると、2012年10月に断念しております。
が!! 2013年の8月に、まさにその目的の「ソーラー充電式の電波時計タイプの懐中時計」が発売されたようなんです!! 知らなかったんです!! ぐぬぅぅぅ~!! 2年前に、あれほど探し求めた電波ソーラー懐中時計が発売されていたのかーッ!! 不覚ッ!! という残念感があるわけですが、しかし発売されたことのビックリ感がビッガー!! 衝動買いして念願の「電波ソーラー懐中時計」を手に入れてイーヤッハァ~という気分です♪
てなわけで今回は、シチズンの電波ソーラー懐中時計についてレポートしてみます。あまり深く掘り下げる要素はないんですが、いろいろな角度からこの時計を見ていきたいと思います。
どんな機能があるのか?
まずは、この懐中時計の機能面から。外観から見ていきますと、特徴的なのが、向かって右側にリュウズがあること。リュウズの上下に標準電波の強制受信などに使うボタンがあります。文字盤は、時針/分針/秒針およびカレンダー(日付)のみ。ほか、標準電波の受信結果や受信レベルを示す表示もあります。
機能的には、電波時計なので、まず自動的に時刻合わせが行われます。電波時計についてはココに説明がありますが、福島県と佐賀県の標準電波送信所から発信された長波の電波(福島40kHz/佐賀60kHz)を時計が受信し、時刻とカレンダーを合わせます。この懐中時計の場合、毎日午前2時もしくは4時に自動的に標準電波を受信します。標準電波の強制受信はいつでもOK。標準電波強制受信は、4時位置のAボタンを2秒押せば開始されます。
それから、ソーラーテック対応つまりソーラー充電式なので、定期的な電池交換などのメンテナンスが不要です。ただし二次電池の寿命が来た場合は交換が必要になります。
二次電池が空の状態からフル充電にするまでにかかる時間は、夏の日の直射日光かで10時間。フル充電状態から通常の状態(文字盤に光が当たってパワーセーブ機能が働いていない状態)で使うと、約6カ月電池が保ちます。充電時間の目安は以下のとおりです(メーカー説明書より抜粋)。
実際に使ってみて、自動時刻修正や充電などに関する使用感ですが、自動時刻修正は「その確認がちょっと面倒」という感じです。そのためのボタンは出っぱっておらず、ピンの先などを使わないと押せません。「電波ちゃんと受信したかな?」と確認したいとき、いちいち細い棒状のものを使うのは億劫ですな。「指先でボタンを一押したら標準電波受信OK/NG状態を示す」みたいな仕様にしてくれたら有り難かったです。
ただ、ワタクシの環境において、この時計はかなりシッカリと標準電波を受信してくれます。ので、標準電波受信確認をするといつも受信成功状態。なのでまあ、自動時刻修正ができたかできていないかの確認をする必要は、あまりない感じだったり。最初のうちは興味から毎日確認していましたが、現在はぜんぜん。ほったらかし状態です。なので、ボタンの押しにくさは、あまり気にしていません。
それからソーラー充電ですが、これは若干気にしないといけないかも。というのは、コレ、懐中時計なので、時間を確認するとき以外はポケットやバッグに入れちゃってます。ので、携帯時はソーラー充電ができません。なるべく意識的に「光の当たる場所に出しておく」ようにしないといけませんな。
でもまあ、帰宅したら明るい場所に置いておくとか、月に一度しっかりと日光浴させるとかすれば問題は起きないと思います。ちなみに、この時計には過充電防止機能がありますので、どんなに充電しても時計が破損することはないとのこと。
てな感じで、機能面は至ってシンプル。いろいろ応用が利く時計って感じではなく、定期的な電池交換や時刻修正が不要な懐中時計というだけです。なのですが、「電波時計でありかつソーラー式の懐中時計」って、ワタクシが知る限りでは、このシチズンREGNOシリーズ「KL7-914-11」と「KL7-922-31」しか存在していないと思います。懐中時計派にとっては大きな魅力がある機種ですな。
ほかの使い勝手は?
次に、懐中時計として携帯する際の使い勝手について。まずサイズ感ですが、手持ちの懐中時計と比べてみると、大きめ&厚めの部類に入ります。ケースサイズは直径43mm×厚さ11mm。質量は65gです。
電池式(ステップモーター式)の懐中時計って、さほど強度が必要ないためか、薄くて軽いものがけっこーあったりします。腕時計と比べると「薄っ、軽っ」みたいな印象になったりも。そういう機種と比べると「なんかゴロッと大きくて、ちょっと重いネ」みたいなイメージになるかもしれません。女性だとより違和感が大きいかもしれません。
携帯感はちょっと「ゴロリ」とした感じなんですが、ワタクシの場合はすぐに慣れました。また、当然ですが腕に装着する必要がなく、肌と密着することもないので、これからの暑い季節には快適に使える携帯時計として良いと思います。
それと、この時計のリュウズ位置。独特で、向かって右側にあります。シチズンの懐中時計でもたまに見かけるリュウズ位置ですな。腕時計では違和感のない位置です。
リュウズが上にある懐中時計を使いがちだったワタクシの場合、最初はこの懐中時計のリュウズ位置(つまりチェーン位置)に違和感を覚えました。リュウズが上にあるつもりでこの時計をポケットから出すと、文字盤が反時計回り90度傾いてしまいがちだったからです。が、チェーンを通す指の位置を変えれば違和感なく使えるようになりました。
ほか、微妙に残念だったのは、カレンダーが日付のみの表示であること。曜日表示も欲しかったナ、と。ただ、懐中時計で曜日表示まである機種はそうそう多くないので、まあこういうモンなのかも、と軽く諦めております。
スタンドをどうしよう?
懐中時計って、机上でも便利に使えたりします。というのは、ちょっとしたスタンドに吊すなどすれば、そのまま卓上時計として使えるからです。似たことが腕時計でもできますが、懐中時計だとより自然にできます。
ソーラー式の時計なら、室内ではスタンドに吊して窓際に置くなどすれば、保管~充電もスムーズにできて良さそうです。が、今回紹介している懐中時計の場合、リュウズ位置が向かって右なので、ちょっと厄介なことに。
そこで、手近にあったモノを懐中時計スタンドとして使ってみました。ひとつは、エレコムの「シリコンスタンド MPA-P10DS001シリーズ」です。弱い粘着性によりスマートフォンを斜めに固定しておけるというスタンド。これが懐中時計スタンドにピッタリでした。
一般的なスマートフォンやタブレット用のスタンドに、地震対策グッズを貼っても、懐中時計スタンドとして使えました。具体的には、Ankerの「Anker タブレット用スタンド」とヒカリの「耐震マット (スーパー地震対策) KUE-225」を組み合わせて使いました。
ちょっとした工夫でイロイロできますな。工夫つながりで、「そうだアレがデキるじゃないか!!」と思いました。
ワタクシ、デジタル表示の置き時計に、アナログ表示の腕時計や懐中時計を合体させて、機能と視認性を高める試みを続けてきました。具体例としては、この記事やこの記事、あるいはこの記事に書きました。
要は、日付や曜日や気温や湿度がわかる卓上デジタル時計と、電波ソーラー式のアナログ文字盤時計を合体させているわけです。なぜかと言うと、日付や曜日や気温や湿度がわかり、時間の視認性に優れるアナログ文字盤を見られ、さらに電波ソーラー式でメンテナンスフリーな卓上時計が、市場には全然ナイからです。情報量豊富なデジタル時計はあるんですが、アナログ文字盤のものはなかなかなく、さらに電波ソーラーとなると見つけることができません。
でも、今回紹介した懐中時計と、情報量豊富なデジタル時計を合体させれば、けっこー理想に近い時計になる感じ。なので早速合体させてみました。
う~ん、なかなかイイ感じ。ちょっとゴテゴテしてますが。時計メーカーさんにはゼヒ、電波ソーラー式で情報量豊富でアナログ文字盤で時間の視認性が良好である卓上時計を作って欲しいですっ!!
さておき、シチズンREGNOシリーズ、ソーラーテック電波時計の「KL7-914-11」と「KL7-922-31」、ワタクシ的にはヒッジョーに魅力ある電波ソーラー懐中時計となりました。卓上時計との合体用にも買い増ししたいと思います。ともあれ、懐中時計としては唯一無二の電波ソーラー式だと思いますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。