スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

激安Amazonタブレット、「Fire 7」と「Fire HD 8」どっちを買う?

携帯できるFireタブレットが欲しいぃぃぃー!

 2021年6月、安さに釣られてAmazonの「Fire HD 10」を買った。うっすらと「すぐ飽きちゃうかもなー」とか思いつつの、ちょっとした衝動買いであった。だが、使ってみたらアレやコレやと便利&愉快。現在でもそこそこ使う端末となっている。

2021年6月に買ったAmazon「Fire HD 10」。Amazonエンタメ専用タブレットっぽい位置付けではあるが、意外なほど便利に使えており、現在でもちょいちょい利用中

 Fire HD 10は、おもに「受け取るための端末」として使っている。ちょっと調べものをしたり、ニュースを読んだりと、情報を受け取るだけの端末ですな。最近ではピクセラ「Xit AirBox(サイトエアーボックス)」と組み合わせてフルセグ地デジのテレビとしても利用中。

Xit AirBoxというネットワーク向けのテレビチューナーと組み合わせると、Fire HD 10でテレビ番組を観ることができる

 Fire HD 10は以前からもAmazonをはじめとする動画配信の視聴用としても使っていた。またテレビとして使うようになってからは、手近なところに置いてすぐ使えるようスタンバイ。結果、右肩上がりで利用頻度が上昇中なのであった。

 Fire HD 10のなにがイイのか? それは、実質6016円で買ったわりには、なーんかけっこう活躍してくれていること。

 なんでこんなに働き者? と考えてみると、まあサイズ的にコンパクトなこと、キーボードが案外役立っていることなど、ハードウェア的な適切感もある。のだが、正直なところ「ある程度タブレット慣れしていればスゲくテキトーに操作しても使えちゃう」という使用感が大きな理由という気がする。

 また、正直なところ、「雑に扱えて便利」ってのがさらに大きい。Apple製タブレットとかと違って「高価なハードウェアだから大切に使わないと」的な感覚が働かないっていうか、「超安かったし頑張って大切にしなくてもいいかニャー」とか思うっていうか、「いかなるモノでも大切に扱わないといけないけどFire HD 10は壊れても即買い換えられる」と考えているっていうか、まあ、そういうコトである。

自転車のメンテナンス中にFire HD 10を使うの図。「グリスが少し付いた指で画面を操作」みたいな、普通はまずしないコトもヤレちゃったりする。「ヒッ、ヒドイ!」(Fire HD 10の声)

 でもよくデキてるんスよFire HD 10。独断と偏見で言えば、ヘタなAndroidタブレットよりUI的なコナレ感が高く、わかりやすいし馴染みやすい。だから「スゲくテキトーに使えちゃう」のであろー。

キーボードを外すと10インチタブレットに。非常にシンプルなUIで初期アプリも少なく、スマートフォンやタブレットの類を使ったことがあれば、迷わず使えちゃうと思う

 ただし、AmazonのFireシリーズタブレットは、基本的にはAmazonサービス利用のための端末。OSはAndroidベースのFire OSだが、Google Playが利用できないのでAndroid端末向けの豊富なアプリをインストールできない。

 Fireタブレット用アプリはAmazonのアプリストアからダウンロードする。裏技的にはGoogle Playからアプリをインストールすることができるものの、まあ基本的には一般的なAndroid端末よりも「利用できるアプリがずっと少ない」のだ。

AmazonのFireシリーズのOSはFire OSで、アプリはAmazonのアプリストアからダウンロードする(基本的にGoogle Playは利用できない)

 ゆえに、デキることも一般的なAndroid端末よりも少ない。用意されているアプリはコチラから一覧できる。

 使えるアプリが少ないとは言っても、実際はさほど大きな問題にはならない。Webブラウザ(Silk)が使えるので、たとえばGoogleマップアプリは使えないものの、Webブラウザ版のGoogleマップを利用することができる。そんなふうな代替手法がけっこうあるので、Fireシリーズタブレットを使っていて「困ったなぁ」的なことは意外に起きにくい。

 それからFireシリーズタブレットをメイン端末にするのはモバイルデータ通信(SIM利用)ができないことから考えにくい。AndroidなりiPhoneなりのスマートフォンをメインに使い、サブのタブレットとしてFireシリーズを使うことになるので、「このアプリは絶対使いたい」という要求はメイン端末で叶い済みだと思う。

 実際にFire HD 10を役立て中の俺であるが、この端末にはちょっと難点がある。それは携帯するのはちょっと大きめ重めであること。iPad mini 6慣れしてしまうと、10インチ級のタブレットを持ち歩こうと思わなくなるのであった。

 そ・こ・で! Fire HD 10より小さいFireタブレットが欲しいニャ、と。調べてみると現行のFireタブレットは6機種。

 そのうちFire HD 10より小さいのは、3機種。このうちから選んでFireでモバイルしてゆきたいッ!!!

 って、えっ、いちばん小さいの、安っ! 6980円から? 6980円!? 6980円! 6980円っ! 6980円!!! 6980円ーッ!!! 合わせて4万1880円!!! めちゃ高ぅなっとるやないかいっ値段言うた数だけ合わせんでえぇねん! ……あの、これ、吉本新喜劇のお約束のヤツで茂造(以下略)。

 というわけで、今回は「Fire 7」と「Fire HD 8」のどっちを買うか、比較しつつ考えてゆきたい! その比較過程がご参考になれば幸いっス。

手にした感じと携帯性

 以降、「Fire 7」「Fire HD 8」を比べつつ、どっちがイイのかな〜的に比較してゆきたい。どちらも第12世代(2022年発売)の端末だ。

 なお、「Fire HD 8」と同じサイズの「Fire HD 8 Plus」という機種があるが、これはFire HD 8のメモリー(RAM)1GB増量&リアカメラ300万画素数増量+ワイヤレス充電対応って感じなので、「Fire HD 8欲しいけど、もうチョイ高性能なのがいいかな」と思った場合にご吟味を。ここでは価格重視で、Fire HD 8 Plusはあえて取り扱わない。また、各機のスペックなど詳細については、Amazonの販売ページをご参照いただきたい。

7インチタブレットのFire 7と、8インチタブレットのFire HD 8。Fire HD 8はiPad mini 6とだいたい同じサイズ感だ
裏面にはAmazonのあのマークが。全体的に樹脂素材で作られていて、高級感といったものはあまり感じられない
主なスイッチ類は右側にある(横置き時)。充電はUSB-C。イヤホンジャックもある
microSDカードスロットもある。どちらの端末も最大1TBのmicroSDカードに対応する

 まずは両端末を手に持った感じから。イキナリだが、Fire 7の“持ち心地”が非常にイイのである。

Fire 7は片手で持つにナイスなサイズ感。重さは282g

 Fire 7のサイズは181×118×9.7mm。短辺が約12cmで、手が小さめの女性でも片手で握れるサイズ感だ。俺の場合なら片手で確実かつ強くホールドできるので、Fire 7を手にしたまま歩き回ったり小走りしたりしても、端末を落とすような不安感はない。

 この“持ち心地”、なんか記憶にあるなぁ……と思い出したのが、Google「Nexus 7」。2012年発売の7インチAndroidタブレットだが、超スゲく多用したので、手がその感触をよく覚えていたのであった。

GoogleのAndroidタブレット「Nexus 7」。ASUS製で、7インチ(1280×800ドット)のディスプレイを搭載。サイズは19.85×12×1.045cm、質量340g。2012年発売の端末で、Google Playでの販売価格は1万9800円(16GB版)だった
サイズ感はFire 7とよく似ている

 そうだーこういう小さいタブレットでガシガシとモバイルしてたんだなあ11年前に、とか懐かしさがありつつ、Fire 7に対し急激に親近感を覚えた。ちなみにFire 7はiPad mini 6より一回り小さいという感じ。

 一方のFire HD 8のサイズは201.9×137.3×9.6mm。iPad mini 6とだいたい同じサイズで、手が小さくなければ一応片手持ちできるという大きさだ。

Fire HD 8はiPad mini 6とだいたい同じサイズ。重さは337g
手が小さくなければ片手で握って持てるが、そうするにはちょっと大きい感じ。軽いので写真のように持つのがいいかも
ちなみにFire HD 8は、ローズ、ブルー、ブラックの3色展開。Fire 7はブラックのみ

 片手でFire 7をしっかり握り、もう一方の手でソフトウェアキーボードをタタタタッとタップしてモバイル。同じことはFire HD 8でもデキるが、操作の心地よさはFire 7のほうがずっといいように思う。7インチタブレットって、モバイルにおけるひとつの完成型的なバランスがあるように思う。まあ好き好きではあるが。

 なお、Fire 7もFire HD 8も小ぶりのバッグに入るサイズ。なので携帯性はどちらとも良好だ。

表示はどうよ?

 画面表示はどちらの端末もキレイ。試用した実機は、Fire 7のほうが若干緑寄りで、Fire HD 8は若干赤寄りの色味だが、2台並べて見比べて初めて「少し色が寄っているな」とわかる程度。個別に見れば「発色もコントラストも十分イイ」という印象だ。

画面サイズの違いから、表示されるアイコンのサイズなどが異なる。ディスプレイ設定でアイコンや文字のサイズを変えられる

 画面の解像度は、Fire 7が1024×600ピクセル/171ppi、Fire HD 8が1280×800ピクセル/189ppi。Webブラウザ(Silk)でデスクトップ版表示にして各サイトを見てみたが、このくらいの解像度があれば十分快適にWebブラウジングできますな。

ケータイ Watchをデスクトップ版表示にして閲覧している様子
こちらはブラウザ版のGoogleマップ

 こういう片手でイケるサイズの端末を、小さいスマートフォンやモバイルルーターでテザリングしつつモバイルしたりすると愉快。大きめスマートフォン×1台でも、まあ済むと言えば済むが、大きめスマートフォンよりもさらに大きい画面でモバイルすると、やはり快適なのであり、なんつーか“最適化された感”が味わえて嬉しい。

音は? Amazon Prime系サービスは?

 Fire 7とFire HD 8はサウンドがかなり違う。Fire 7はスピーカーが1つ(モノラル)で、Fire HD 8は2つ(ステレオ/Dolby Atmosにも対応)だからだ。スピーカーの音質自体は、どちらも似たようなもので、どちらも低音が足りない感じで、高音は微妙にチープな音で、ハッキリ言って音がいいとは言えない端末だ。しかし動画や音楽などを再生していると「やっぱりこっちのほうがいい」とFire HD 8のステレオサウンドの臨場感に魅力を感じる。

どちらの機種も、スピーカーは端末上部(横置き時)にある。Fire 7は左側に、Fire HD 8は左右にある

 まあ、どちらの端末も3.5mmのステレオジャックがあり、Bluetoothにも対応している。有線・無線のイヤホンを使えばスピーカーの音質云々は考えなくていいかもしれない。

 Prime MusicやPrime Videoを使ってみたが、アプリは最初から入っており、「いつものPrime MusicやPrime Videoだな」って感じで至ってフツーに使えた。画面の大きなFire HD 8のほうが、やはり動画コンテンツはあまり窮屈にならず楽しめる。Fire HD 8はスピーカーからステレオ音声が出ることもあり、音楽や動画を重視するならFire HD 8を選びたくなる。

 まあでも、音楽や動画を重視するなら、10インチ画面のFire HD 10のほうがオススメ。動画コンテンツをより楽しめる画面サイズでありつつ、音質もFire HD 8よりかなりいい(とは言っても高音質って感じではないが)。

 余談だが、Fire 7とFire HD 8とFire HD 10でPrime Videoの見比べをしていて、ふと思った。「フツーにPrime Videoとかを観られるこういう激安端末を家の各所に置いといて、人が移動した先でPrime Videoとかの続きを観たりするといいかもニャ」と。さらに「Xit AirBox使えば家の各所でテレビ観られるし」とも。

 ちなみに、Fire 7でもFire HD 8でもFire HD 10でも、ピクセラ「Xit AirBox」は使えた。同時に観られるのは1端末のみだが、激安端末複数導入で家中テレビってのも楽しいかもしれない。

Kindleは?

 Amazonと言えば電子書籍サービス「Kindle」だが、Fire 7やFire HD 8はKindleを使うために買うのもアリだなあ、と。Fire 7は6980円からで、Fire HD 8は1万1980円から。Kindle目的で電子書籍リーダーを物色すると、価格的に「Fireタブレットでいいや」となるかもしれない。

 まあ電子ペーパーのKindleリーダーは「紙のような読み心地で、目に優しい」が特徴でありメリット。それを重視するなら電子ペーパーKindleリーダーがイイわけだが、FireタブレットならKindleアプリが動きつつほかのアプリも動くので、より汎用的に使える端末となる。

青空文庫をKindleアプリで表示させてみた

 ただ、Kindle重視で、さらにマンガ重視となると、Fire 7もFire HD 8もイマイチかもしれない。横置きにしてマンガの見開きページを表示させると、表示サイズ的に読みづらいのである。まあ拡大できるから読めはするが、マンガを見開きで楽しみたいという考えなら、画面サイズが10インチ以上ある端末がいいと思う。

処理速度はどんな感じ?

 Fire 7には2.0GHz駆動の4コアプロセッサが、Fire HD 8には2.0GHz駆動の6コアプロセッサが搭載されている。メモリー(RAM)はどちらも2GB。で、処理速度はどんな感じかザックリ言えば、両機種とも速いというイメージではないものの、使い始めてみると大きな不満はない。

 具体的には、電源オフから電源をオンにしたときとか、長時間のスリープから復帰したときとかは、アプリアイコンなどの表示に一呼吸かかる。アプリの立ち上がりも一瞬待たされるという感じ。アプリや機能によっては、タップしてから反応するまでわずか一瞬間があるようなことも。……一昔前のスマートフォンやタブレットって、そういうふうに「一呼吸かかる」「一瞬待たされる」「間がある」ってことがけっこうあったという記憶があるが、アレに似ているかも。

 今時的最新スマートフォンだとそういうコトはナイが、Fire 7もFire HD 8も、よっこいしょと腰を上げるのにわずかに時間がかかるというイメージだ。でもアプリが立ち上がったらその後はだいたいスムーズ。アプリが途中で一瞬停止するとかいうことはない。

 ゲームはあまり試していないが、それでも途中で表示がカクカクするようなことはないようだ。もちろん「Fire OSのアプリストアに並べるのは、Fire 7やFire HD 8で問題なく動作するアプリ」とAmazon側でも管理していると思うので、「このアプリを使うにはFire 7では力不足」みたいなことは起きないような気がする。

AlexaとShowモードを使う?

 AmazonのアシスタントAIことAlexa。Amazonの端末であるFireシリーズタブレット全機種でも、もちろん使える。

 それから、Alexaと併用するShowモード。これはFireタブレットをスマートディスプレイAmazon「Echo Show」シリーズのように使う動作モードだ。

Fire HD 8をShowモードで使っている様子。「Alexa、明日の天気は?」とか質問すると、「明日の天気は……」と応えてくれる。FireタブレットをEcho Showとして使えるようにするのがShowモードだ

 AlexaはFireタブレット全機種で使える。だが、Showモードは“Fire 7では使えない”のであった。

 Fire 7かFire HD 8か迷っている場合、Showモードが使えるかどうかは、ちょっとした分岐要素になりそうだ。でもなんで、Fire 7だけShowモード非対応にしたんですかねえ。「Fire 7を6980円で買ってEcho Showだゼ」みたいなのが流行るとEcho Show売れなくなるから?

Fire HD 8にあってFire 7にない機能

 やや余談? かもしれないが、Showモード以外にもFire HD 8にあってFire 7にない機能がある。

 ひとつは画面分割。画面上に2つのアプリを同時表示させる機能だ。Android端末ではフツーにおなじみの機能ですな。これはFire HD 8やFire HD 10で使えるが、Fire 7では使えないのであった。

Fire HD 8で画面分割を使い、2つのアプリを同時に表示している様子

 もうひとつ、YouTube.comアプリを子画面として表示させること。これもFire 7では行えないのであった。

YouTube.comアプリを子画面表示させている様子

 理由はよくわからないが、Fire 7では省かれていたり使えなかったりする機能があるというわけだ。まあ値段が違うので敢えて機能性に差をつけているのかも、しれ、ない!?

専用アクセサリーがあるかどうか

 端末を買ってから「あーこのタイプのアクセサリー、この端末用には発売されていないらしい」とかならないよう、使う予定があるアクセサリーがFire 7用とかFire HD 8用とかで存在するか事前に確認したほうがいい。と、考えるのが普通だが、Fire 7やFire HD 8の場合、アクセサリーを買わないほうがいいかもしれない。

 画面保護フィルムが1000円、ケースが2000円、Bluetoothキーボードが3000円……てな調子で買っていると、6980円とか1万1980円とかで買った端末のコストパフォーマンスがどんどん低下してしまうのだ。そのくらい、そもそもFireタブレットは安い。

 ので、買ったら保護とかそういうことはせず、ガシガシ使い倒す。もちろん傷つけないように大切に使えば、より長く使える。だが、そのために本体に対して割高となるコストをかけるのは、超ハイコスパ端末であるというメリットをゴリゴリと削るような行為、という、気がするが、まあ、それは、買う人次第ではある。

 ちなみに、Fire 7は6980円から、Fire HD 8は1万1980円から購入できるが、場合によってはさらに値引きされることがある。Amazonではプライムデーとかタイムセールとか限定セールとかいろいろな割引販売が行われるが、これにFIreタブレットが含まれることがある。

 ので、超安いFireタブレットをさらに安く買いたいなら、そういうチャンスを探して調べて狙って最安になったっぽい時点でポチッとな! と、やるのが普通だが、Fire 7やFire HD 8の場合、そもそも安いので、欲しいと思ったときにズギャッと買って使いに使うことで実質的コストパフォーマンスを毎日高めていくのが良いと思う。

 で、俺の場合、Fire 7とFire HD 8のどっちを買おうかナー? と前述の内容を総合して考えた結果、Fire HD 10持っててFire HD 8とカブるから、小さくて握りやすくてカワイくで最安のFire 7を買おうかな、と。こういうサイズ感の端末ってなかなかないしな、とも。

 以上、Fire 7とFire HD 8を長々と比較してみた。ご参考になれば幸いっス。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。